ザミオクルカスを育てているけど新芽がなかなか出てくれない…。
ザミオクルカスは新芽が開く様子が面白いと聞いたけど、肝心の新芽が出ないんだけど…。
ザミオクルカスの魅力のひとつが、新芽が芽吹いて葉が開くまでの過程です。
トルネード状に葉が広がる様子は、他の観葉植物では見られないとてもユニークな特徴…!
そこで今回は、ザミオクルカスの新芽が出ない時に考えられる原因と対処法を紹介します。
ザミオクルカスの新芽が出ない時に考えられる原因と対処法
そんなザミオクルカスの新芽が出ない時に考えられる原因は以下のとおりです。
ザミオクルカスの新芽が出ない原因①寒い(15度以下)
ザミオクルカスは寒さが苦手です。15度以下になる秋~冬にかけては生長が鈍ることで新芽が出にくくなります。
ザミオクルカスの主な原産地はアフリカ東部やザンジバル諸島などです。
寒さで新芽が出ない時の対処法
- 乾かし気味に管理して暖かくなる春を待つ
- 冬は新芽を出すより寒さ対策が重要
ザミオクルカスの新芽が出ない原因②根詰まり
ザミオクルカスは生長とともに根とともに芋も増えていきます。
2年以上植え替えないままだと鉢の中がぎゅうぎゅう詰めになり、生長が制限されることで新芽が出にくくなることもあります。
根詰まりで新芽が出ない時の対処法
- 2年に1回程度、根詰まりの解消と土の更新のため植え替える
- 春~秋の暖かい時期に植え替えを済ませる
ザミオクルカスの新芽が出ない原因③日光不足
日光が足りないと光合成が制限され新芽が出にくくなります。
十分な光合成が行われないと、植物は十分なエネルギーを得ることができず、新芽の発芽や成長が妨げられます。
日光不足で新芽が出ない時の対処法
- 室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト
- 屋外なら半日陰(ただし夏は日陰に置くか遮光ネットを使用する)
ザミオクルカスの新芽が出ない原因④害虫被害
害虫が付くと葉や茎、根などの組織がダメージを受けます。特に害虫は柔らかい新芽が大好きです。
細胞が傷つつくことで正常な成長、新芽の形成が妨げられます。
害虫被害を受けた時の対処法
- 葉の付け根や葉の裏に白い綿状のものやベタベタとしてものが付いている➡綿棒やピンセットなどで拭い取る
- 数が多すぎて取り切れない場合は殺虫剤の使用を検討する➡ベニカネクストスプレーがおすすめ
虫が付いているみたいだけど何の虫が分からない…って時は、観葉植物に発生しやすい害虫、病気に効果を発揮してくれる「ベニカネクストスプレー」を吹きかけておくと良いよ。
ザミオクルカスの生長速度について
ザミオクルカスは観葉植物の中でも生長速度が比較的ゆっくりな植物です。
ザミオクルカスは生長が比較的ゆっくり
ザミオクルカスは多くの観葉植物の中でも生長が比較的ゆっくりです。
ただし、あまりにも日当たりの良い場所に置いていると茎ばかりが光を求めて間延びします。
暖かい時期に日光が不足すると徒長を起こしやすいよ。徒長すると枝ばかりが伸びて弱々しい姿になるんだ。
冬は生長がほぼ止まる。土は乾かし気味に管理して耐寒性を高めよう
生長速度が比較的ゆっくりなザミオクルカスですが、気温が下がる時期は生長がほぼ止まる休眠期を迎えます。
本来であれば一年中暖かい場所を好みますが、日本の冬は室内であっても15度以下になることも多いです。
天気予報で最低気温が15度を下回るようになってきたら、徐々に水遣りの頻度を減らして寒さに備えます。
冬は乾かし気味に管理することで樹液濃度を高めて寒さに備える。冬の水遣りは月に1回程度でok。ザミオクルカスは多肉植物並みに乾燥に強いよ!
ザミオクルカスの芋が腐る原因は?
ザミオクルカスの芋がぶよぶよと腐る原因は以下の通りです。
ザミオクルカスの芋が腐る原因は水の遣り過ぎによる「蒸れ」
乾燥に強いザミオクルカスですが蒸れにはかなり弱いです。
土が乾かないうちに次から次へと水遣りを繰り返していると鉢内が蒸れ、根や芋が腐ってしまいます。
ザミオクルカスの水遣りは土が乾いてからが基本!ただし、冬は土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから土の約1/3が湿る程度の量の水遣りでok。
ザミオクルカスを2年以上植え替えていない場合、鉢内の水はけが悪くなり蒸れやすい
ザミオクルカスを2年以上植え替えないまま放置していませんか?
植え替え当初は水はけの良い土も、経年とともに粒が崩れることでカチコチに固まり、水はけが悪くなります。
ザミオクルカスを健康に保つためにも、2年に1回は新しい土に植え替えよう
ザミオクルカスは水はけの良い土を好むため、土が固まると根がうまく生長できずに新芽が出にくくなることもあります。
芋を健康に保ち生長を促すためにも、ザミオクルカスには2年に1回程度の植え替えが必要です。
3年以上放置していると根や芋が肥大化し、鉢を破損させてしまうこともあるよ。
ザミオクルカスについてよくある質問
冬になって葉が一部分だけ黄色くなってしまった。なぜ?
冬はどうしても日照時間が短くなります。気温も下がるため、光合成で生成できる養分の量もガクッと減ってしまいます。
生命を維持するため、残っている一部の葉から養分を吸い取りその葉を落とすことがあります。
落葉樹と似たようなプロセスで葉を落としているんだね。ただ、葉色が全体的に悪くなる場合は要注意。他の原因を探ってみて。
株元の芋を目立たせたい。芋が見えるように浅く植えても育つ?
ザミオクルカスの魅力といえば何といっても株元の芋です。
正確には芋ではなく根っこの一部である「根茎(こんけい)」ですが、浅く植え付けて芋を目立たせることもできます。
芋仕立てはワイルドでカッコいいですが、株が安定するまでは少し時間がかかります。
芋を目立たせて浅く植え付けたいなら、生長がさかんな春~初夏までに植え替えを済ませるのがおすすめ!
葉っぱを土に挿しておくと増やせるって、本当?
ザミオクルカスは葉を土や水に挿しておくと発根します。
多肉植物のように、葉挿しで増やすことができる珍しい観葉植物がザミオクルカスです。
まとめ
- ザミオクルカスは寒さによって新芽が出にくくなる
- 日光不足や根詰まり、害虫被害などによって新芽が出なくなっていることもある
- ザミオクルカスは観葉植物の中でも生長速度は比較的ゆっくりめ
- ザミオクルカスの芋が腐る原因は水の遣り過ぎによる腐敗。また、蒸れを嫌うため水はけの良い土に植えることも重要