ふわっと広がる葉が優し気なワイヤープランツ。暑さ・寒さともに強いため、初心者でも育てやすい丈夫な植物として人気があります。
そんなワイヤープランツですが、何となく育てるのが難しい…と感じている方も意外と多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ワイヤープランツを育てるのが難しい…と感じている方のため、育て方のコツ3つを伝授いたします。
ワイヤープランツは育てるのが難しい?失敗を避ける3つのコツ
ワイヤープランツを「育てるのがなんとなく難しい…」と感じる理由は主に2つです。
それが、「水やりのタイミングが比較的早いこと」と「空気の乾燥で葉がしおれやすい」ということ。
これらのウィークポイントを改善するためには、以下でご紹介する3つのコツを知っておく必要があります。
ワイヤープランツは難しい?失敗を防ぐコツ①水やりのタイミングは土の「表面」が乾いてからが基本
ワイヤープランツの水やりは土の表面が乾いてからが基本です。
ワイヤープランツは葉が薄く小さいため、乾燥状態があまりにも長く続くと葉がチリチリとしおれやすいという特徴を持ちます。
とはいえ、水のやり過ぎは×。土が濡れている状態が長く続くと土が常に湿った状態となり、根が呼吸できずに傷んで腐ってしまいます。いわゆる「根腐れ」です。
ワイヤープランツ 時期別の水やり方法
- 春から秋(最低気温が安定して15度以上)…ワイヤープランツの生育がさかんな時期。ゆえに、根が水分を吸い上げる力も強いです。この時期は土の「表面」が乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出てくるくらいにたっぷりと水を与えましょう。もちろん、水やり後は受け皿に溜まった水はこまめに捨て、明るく風通しのよい場所に置きます。
- 秋から冬(最低気温が安定して15度以下)…ワイヤープランツうの生長が寒さによって緩慢になる時期。ゆえに、根が水分を吸い上げる力も弱くなります。この時期は土の「表面が乾いてさらに2~3日ほどしてから」土の約1/3が湿る程度にぬるめの水を与えましょう。窓を閉め切る時期は蒸れによって根腐れを起こすこともあるため、サーキュレーターを使って風通し良く管理するのが失敗を防ぐコツです。
ワイヤープランツは難しい?失敗を防ぐコツ②エアコンの風が直接当たらない場所に置く。これ鉄則!
ワイヤープランツは葉が薄く繊細です。ゴムノキやサンスベリアなどの観葉植物の葉と比べれば一目瞭然でしょう。
葉が薄く繊細なため、空気の乾燥によって葉が傷みやすいのです。特に気を付けたいのがエアコンの冷風や温風です。
エアコンの風が直接当たる場所にワイヤープランツを吊るしたり飾ったりしている場合、いつの間にか葉がチリチリにしおれてパラパラと落葉することがあります。
また、夏場は直射日光にも気を付けてください。葉が高温と強光で傷み、茶色く枯れることがあります。(下写真)
室内の場合は特に葉焼けを心配する必要はないでしょう。
ただ、夏場は夕方の強烈な西日で葉が傷むこともあるかもしれません。その場合はレースカーテンで日当たりを調節してください。
ワイヤープランツ 時期別おすすめの置き場所
- 春から秋(最低気温が安定して15度以上)…マイナス5度程度までは耐えられるくらい寒さに強いので、気温が許す限りは屋外で育てると丈夫に育てられる。地域によっては地植えも可能。室内の場合、南~東向きの窓際に置くのがよい。日光不足が続くとひょろひょろと弱々しい姿になりやすいので注意。また、室内管理の場合はエアコンの風が直接当たらない場所に置く。
- 秋から冬(最低気温が安定して15度以下)…マイナス5度以下になりそうなら室内へ移動。室内管理の場合は明るく風通しのよい窓際に置く。株が弱っている場合は念のため、夜になったら窓から1~2mほど離して寒さを防ぐ。朝になって気温が上がってきたら元の場所へ。室内の場合、寒さよりも「空気の乾燥」に注意。こまめな葉水で空中湿度を保つのも大事。
あわせて読みたい「ワイヤープランツの葉が落ちる原因と対処法」
ワイヤープランツは難しい?失敗を防ぐコツ③室内なら南~東向きの窓際に置いて風通し良く管理!
室内の少ない光でも育てられる「観葉植物」として人気のワイヤープランツではありますが、本来は明るく風通しのよい場所を好む植物です。
原産地はニュージーランドやオーストラリア・タスマニア州、ビクトリア州など。本来は、一年を通して暖かく、湿った空気の風通しのよい場所を好む植物なのです。
そのため、一年中室内の薄暗い場所に置いていると、つるばかりが日光を求めてひょろひょろともやしのように育つでしょう。
光線不足で株が弱々しくなるトラブルを「徒長(とちょう)」といいます。徒長を起こすと見た目が貧相になるだけでなく、ちょっとした環境の変化にも弱くなる傾向です。
すでにひょろひょろになったワイヤープランツはどうすべき?
残念ながら、すでにひょろひょろに育った姿を元に戻すことはできません。
しかし、適期に切り戻し剪定をすることで、購入当初のようなボリュームのある姿に仕立て直すことができます。
手順や方法については以下記事を参考にしてみてくださいね。
あわせて読みたい「ワイヤープランツがひょろひょろ、スカスカになる理由とは?」
まとめ
ということで、今回は育てるのが難しいと思われがちなワイヤープランツの育て方のコツ3つをご紹介しました。
根腐れを恐れるあまり、水やりを控えすぎると葉がチリチリに傷むこともあります。そして何より気を付けたいのがエアコンの風。
特に、ワイヤープランツを吊るして飾っている場合、うっかりエアコンの冷風や温風に当たって葉を傷めやすいので要注意です。
ただ、それ以外はとても丈夫で育てやすいグリーンがワイヤープランツになります。今回の記事を参考に、ワイヤープランツを楽しみながら育ててみてくださいね。
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