花びらのような小ぶりな葉がふんわりと茂るワイヤープランツ。暑さ、寒さともに強く、室内で育てられるインドアグリーンとしても高い人気を誇ります。
そんなワイヤープランツに、白い粉のようなものが付着していませんか?
その白い粉、実は単なる汚れではなく「コナカイガラムシ」と呼ばれる害虫である可能性もあります。
ワイヤープランツに付着した白い粉の正体が「コナカイガラムシ」であった場合、放置しているとどんどん被害が拡がり、最終的には枯らされてしまうことも…。
そこで今回は、ワイヤープランツに白い粉が付いたときの対処法をご紹介します。
ワイヤープランツの白い粉は虫?ベタつく時は放置すべきでない理由
まずは実際の写真からご覧いただきましょう。虫が苦手な方はご注意ください。
観葉植物についた白い粉…これが、コナカイガラムシだ!
いかがですか?よく見ると、葉の表面に白い粉のようなものが付着していますね。
実は、これが「コナカイガラムシ」です。さらに近づいてみましょう。
体表が白い粉状の物質に包まれている害虫
よくみると楕円形をしています。これがコナカイガラムシです。ワラジムシのような形をしていますね。
コナカイガラムシは白いパウダー状の物質に包まれた害虫で、一見すると「単なる汚れ」のように見えるでしょう。
白い粉の正体がコナカイガラムシの場合、放置していると吸汁により葉がまばらに変色、最悪、枯らされてしまうことも…
どこにいるか分かりますか?
白い粉の正体がコナカイガラムシの場合、放置は厳禁です。
なぜなら、吸汁によって葉をまばらに変色させるから。さらに、吸汁被害を受けた箇所は光合成ができなくなります。
つまり、そのまま放置しているとコナカイガラムシが増殖し、植物自体を枯らされてしまうことにもなりかねないのです。
最悪、他の観葉植物にまで移動し、害虫被害がさらに拡大することもあります。
見つけたら早目に、確実に取り除くこと。これが被害を最小限に抑える唯一の方法
ワイヤープランツの葉やつるに白い粉のようなものが付着している場合、とりあえずできる範囲で取り除きます。
この際、霧吹きで水を吹きかけたくらいでは取れないことが多いです。
理由は、カイガラムシの多くは口針を植物に差し込み葉やつるに張り付くようにして寄生しているからです。
綿棒やピンセット、使い古しの歯ブラシ等を使い、確実にこそげ落しましょう。
※カイガラムシの多くは足が退化しているためほとんど動かないことが多い。
取っても取っても復活する…そんな時は殺虫剤の使用も検討してみよう
ワイヤープランツに付着している白い粉の正体が汚れかコナカイガラムシか、どちらか分からないなら、とりあえずは汚れとして丁寧に拭き取ってください。
白い粉の正体がコナカイガラムシの場合、取り残しがあると再発するでしょう。
「取っても取っても白い粉が復活する」「多すぎて取り切れない」「できるだけ触りたくない」
このような場合は、カイガラムシ専用の殺虫剤を使ってみるのもおすすめです。
カイガラムシエアゾールの効果と使い方
カイガラムシ エアゾールなら、今いるカイガラムシの駆除はもちろんのこと、使用後も約1か月効果が持続します。
つまり、散布後に発生した害虫にも効果を発揮するのですね。
使用の際は屋外へ移動しましょう。植物から約30cm離し、薬剤が均一に吹きかかるようにして噴射します。
ワイヤープランツに白い粉(コナカイガラムシ)が付くのを防ぐ方法
コナカイガラムシは暖かく空気の乾燥した場所で発生しやすい傾向です。たとえば冬の室内がそれに該当するでしょう。
こまめな葉水で乾燥を防ぐ
空気が乾燥しがちな秋~冬にかけてはこまめな葉水で空中湿度を保ちます。
こまめに葉水することで、害虫を防ぐだけでなく、空気の乾燥によって傷みやすいワイヤープランツの葉を乾燥から守ることもできますよ。
微細ミストが連続噴射できるスプレー容器があると便利
ワイヤープランツの他にも沢山の観葉植物を育てている方におすすめしたいのが「アイビル エアリーミストスプレー」(スプレー容器)です。
こちらは美容室で見かけることの多いスプレー容器なのですが、観葉植物の葉水にもおすすめ。
その理由が微細ミスト。噴射時に発生する水滴がミスト状で細かいため、葉に付着した水滴が床にボトボト落ちにくいです。
植物全体にふんわりと水分を吹きかけることができます。
※ただし、冬場の葉水は夜間を避けておこないましょう。夜間に葉水した場合、葉に付着した水滴が朝晩のうちに冷え込み、葉を傷めてしまうこともあるからです。
ワイヤープランツの白い粉は虫?ベタつく時は放置すべきでない理由【まとめ】
室内管理のアイビーに付着した白い粉(コナカイガラムシ)
ということで、今回はワイヤープランツに白い粉を見つけた際の対処法をご紹介しました。
白い粉を単なる汚れと放置していると、思わぬトラブルを招く恐れがあるのですね。
また、カイガラムシとひとことでいっても、その種類は世界で7000以上にも上るといわれます。
他に、観葉植物に付きやすいカイガラムシには茶色く粒々したものがあります。
こちらもコナカイガラムシと同様に、見つけたら早目に取り除くことで被害を最小限に抑えることができますよ。
カイガラムシがワイヤープランツに付くと、葉やつるがベタベタとしてくるのが特徴です。このべたつきは、カイガラムシの糖分を含む排泄物によるものです。