ウスネオイデスが部分的に傷んでしまった。見栄えが悪いし仕立て直したいけど、束ね方がイマイチ分からない…。
風に揺れるシルバーリーフがお洒落なエアプランツ「ウスネオイデス」。
園芸店やホームセンター以外にも、雑貨店で見かけることも多い人気の観葉植物です。
土や鉢を使わずに育てられるのが嬉しいウスネオイデスですが、いつのまにか部分的に傷んで見栄えが悪くなっていませんか?
そこで今回は、部分的に傷んだウスネオイデスの仕立て直し方を画像付きで紹介します。
ウスネオイデスの束ね方!部分的に傷んだら仕立て直そう
部分的に傷んだウスネオイデスをそのままにしていませんか?
枯れ葉は水を吸わないため蒸れやすく、放っておくと傷みが拡がってしまうおそれもあります。
麻紐でほうきのように束ねられることの多いウスネオイデス。ただ、この方法だとどうしても結び目が蒸れやすいんだ。今回は100均グッズを使って、簡単にできるウスネオイデスの束ね方を紹介するよ。
束ね方の手順①カラカラに傷んだ部分を取り除く
まずは枯れた葉を取り除きます。
付け根が傷んでいる場合は結び目をほどいて、ハサミで傷んだ部分をカットしておきましょう。
枯れ葉と生きた葉の見分け方
- 枯れ葉…茶色く変色、カラカラに干からびている、水を与えて6時間以上経っても膨らまない
- 生きた葉…葉にハリがある、緑色をしている、水やりすると張りが戻る
枯れ葉をそのままにしていると見栄えが悪いだけじゃなく、さらに蒸れを引き起こす恐れがあるよ。枯れ葉は水分を吸わないから、まわりの葉まで蒸れやすくなっちゃうんだ。
束ね方の手順②100均ワイヤーでコイルハンガーを作る
せっかく傷んだ葉を取り除いても、また同じように1束にまとめると結び目が蒸れやすいままです。
そこで、100均ワイヤーを使ってコイルハンガーを作ります。
ウスネオイデス用コイルハンガーの作り方
①100均で自在ワイヤーを購入。おすすめは直径2mm。頑張ればハサミでもカットできる
②めん棒にワイヤーを巻き付けてコイルを作っていく。
③コイルを円状にする。
④コイルの3か所に麻紐をくくりつけたら完成!
サイズにもよるけど、筆者は100円のワイヤーで2個コイルが作れたよ。1個約50円でできるからお財布にも優しい。
束ね方の手順②コイルにウスネオイデスを絡ませる
ワイヤーで作ったコイルにウスネオイデスを絡ませていきます。
絡ませにくい場合は一旦、コイルを拡げても構いません。
半端な長さの葉は小さめのコイルに絡めて育てるのもおすすめ
中途半端な長さの葉は、小さめのコイルを作って絡ませて育てることもできます。
ウスネオイデスは小さな株の集合体。短い葉でも状態によってはそのまま長く育てることができるんだ。捨てずに育ててね!
束ね方の手順③乾燥しているなら水が滴るくらいたっぷり水やり
ウスネオイデスは想像以上に水を好む植物です。
葉が乾燥しているなら、水が滴るくらいたっぷりと水を与えましょう。
夜、シャワーの際に一緒にお風呂場へ移動して水を浴びると楽ちん
ウスネオイデスをはじめとするエアプランツは、夜に気孔を拡げて水分を取り込む性質を持ちます。
そのため、夜の入浴時にウスネオイデスと一緒にお風呂場へ移動し、一緒にシャワーを浴びるのもおすすめです。
ぬるま湯を全体に優しくかけてあげてね。水やり後は風通しの良い場所へ移動し、約3時間後には全体が乾いているのが理想。いつまでもジメジメ湿っていると葉が傷みいやすいから注意。
束ね方の手順④明るく風通しの良い場所に吊るす
水やり後は明るく風通しの良い場所に吊るして全体を乾かします。
室内なら、南~東向きの窓際に吊るすのがおすすめです。
壁際に吊るすと葉が傷みやすい
ウスネオイデスを育てる上で不可欠なのが「風」です。
壁際に吊るすと壁側が蒸れ、葉を傷める原因になります。
ウスネオイデスを吊るすなら、まわりに障害物のない風通しの良い場所がベスト!葉が茂り過ぎると内側が蒸れて傷むから、タイミングを見て小分けにして育てると葉が傷みにくいよ。
ちぎれたウスネオイデスの葉は捨てるしかない?
ウスネオイデスを束ねる時に生じる中途半端な長さの葉。捨てるのはちょっと待ってください!
ウスネオイデスは小さな株の集合体
ウスネオイデスは小さな株の集合体です。
ひとつひとつが小さなエアプランツで、連なるようにして育ちます。
仕立て直す際に葉の一部が千切れてしまっても、葉の状態によってはそのまま育てられるんだ。
葉の状態によってはそのまま育てられる
ウスネオイデスは上写真の状態でひとつの株。葉の付け根が残っていれば、そのまま育てることができます。
ただし、下写真のように葉の付け根が残っていない場合は育てられません。
生長点のないものは処分します。
短いものを集めて吊るすか、カゴに入れて育てる
短く千切れたウスネオイデスの葉は、小さなかごに入れて育てられます。
こまめに水を与え、明るく風通しの良い場所で管理していると徐々に葉が伸びてきます。
千切れた破片はそのまま大きな塊に絡ませて育ててもok。すぐポロっと落ちるようなら、かごやワイヤーを使って吊るして育てよう。
ウスネオイデスのお手入れで押さえておくべきポイントは3つ!
ウスネオイデスを長く育て続けたいなら、
「エアプランツは空中から水分を取り込むから水やりはときどき霧吹きでシュシュっとでOK!」という考えを捨てましょう。
実際に育ててみて分かったけど、ウスネオイデスは想像の4倍くらい水と風が大好き。週3~4回の霧吹きで元気な姿を保てるのは、日本の場合室内だと梅雨時期くらいかも。
ウスネオイデスの管理ポイント①最低でも週3回の水やり、乾燥するなら毎日
ウスネオイデスはエアプランツの中でもかなり水を欲しがります。
乾燥が続くと葉先が干からびてきたり、カラカラに傷んだりしやすいです。
春~秋なら最低でも週3回程度の霧吹きで水をたっぷりと与えます。
冬であっても、室内が15度以上で空気が乾燥しがちなら、週に3回はたっぷりと霧吹きするのがおすすめ。冬は夜間の水やりだと株を冷やしてしまう恐れがあるから、日中のうちに水やりを済ませておくと良い。
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ウスネオイデスの管理ポイント②水やり後、3時間程度で全体が乾くのが理想
湿度を好むウスネオイデスですが、湿りっぱなしだと蒸れて葉が傷みます。
湿度を好むと同時に、風通しの良さも必要なのがウスネオイデスです。
ウスネオイデスの管理ポイント③室内なら南~東向きの窓際に吊るして明るさと風を確保
室内なら明るく風通しの良い場所に吊るしておきましょう。
壁際や部屋の隅だと葉が蒸れ、茶色く傷みやすいです。
まとめ
- ウスネオイデスが部分的に傷んでいるなら、すでに枯れた葉はそのままにせず取り除くのがベスト
- 枯れ葉は水分を吸収しないのでそのまま残していると株全体が蒸れやすくなる恐れがある
- ウスネオイデスは蒸れが超苦手。長く育てるなら1束にまとめず、コイルハンガー等を使って風通し良く管理するのがおすすめ
- 100均の自在ワイヤーを使えば、簡単なウスネオイデス用コイルハンガーが作れる
- 乾燥しているならたっぷりと水やり。水やり後は明るく風通しの良い場所に吊るし、約3時間後には全体が乾いているのが理想
- ウスネオイデスは思っている以上に水と風が好き。室内なら南~東向きの窓際に吊るし、十分な風通しを確保する
- 窓を閉め切る時期はサーキュレーターを使って空気の流れを作りだす
ちなみに、どうにも室内が乾燥しやすいという場合は太葉タイプのウスネオイデスがおすすめ。ウスネオイデスは「細葉」「中葉」「太葉」に分けられるけど、なかでも葉が細く繊細な細葉種は乾燥で葉を傷めやすいんだ。細葉種に対して太葉種は比較的乾燥に耐えるよ。(下写真)