ウスネオイデスの水やり頻度がイマイチ分からない…。結局、毎日水やりした方がいいの?
エアプランツは夜に水やりした方がいいって聞いたけど、一年じゅう夜の水やりで大丈夫なのかな?
土を使わずに育てられるエアプランツ。なかでもウスネオイデスは垂れ下がる葉が涼し気な人気のおしゃれプランツです。
そんなウスネオイデスですが、水やり方法でお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ウスネオイデスの水やり頻度や水やりに適した時間帯、水不足のサインなどについてまとめてみました。
ウスネオイデスの水やり頻度、与える時間帯の目安
ウスネオイデスの水やり頻度や時間帯は、管理している場所の気温や湿度、日当たりや風通しなどによっても異なりますが、目安は以下のようになります。
筆者の場合、以下の水やり方法で問題なく育てられているよ。
水やりの頻度【目安】
- 春~秋…室内なら週5~7回、乾燥するなら毎日でもok。屋外ならほぼ雨ざらしで直射日光を避ける。約3時間後には全体が乾くのが理想
- 冬…寒さが苦手なので基本は室内管理。空気が乾燥しないよう湿度50%~60%を保つようにする。水やりは週4~5回(空気が乾燥するなら毎日)。ぬるま湯(35度くらい)を使用。日中に済ませる。約3時間後には全体が乾くのが理想
ウスネオイデスは湿度と風が大好き。梅雨時期は屋外に吊るしておくとよく育つよ。直射日光に当たると葉を傷めやすいから注意。葉から水滴が垂れるくらいたっぷり霧吹きしてね。
水やりする時間帯【目安】
- 春~秋…基本は夜におこなう
- 冬…暖かい日中に済ませる。室内が15度以上に保たれ、風通しも良いなら夜でもok
ウスネオイデスは夜に気孔を開く「CAM植物」。水やりするなら夕方以降におこなうとスムーズに水分を吸収してくれる。とはいえ、冬は朝晩の冷え込みで株が傷んでしまう恐れも。冷え込みが心配なら、冬の水やりは日中に済ませておこう。夜水やりするなら、浴室でウスネオイデスと一緒にシャワーを浴びるのもおすすめ。
水やりの量【目安】
- 全体にしっかり水分を吹きつける。葉から水滴がボタボタ落ちるくらいたっぷりと与える
床を汚したくないからといって、軽くシュッシュとスプレーするくらいでは足りていない可能性が高いんだ。水やりせずとも空中の水分を取り込むといわれるエアプランツだけど、それは湿度80%以上の自生地での話だよ。一般家庭内でウスネオイデスを育てるなら水やりは必須。
ウスネオイデスが水不足に陥った時のサインは?
水不足のサイン①葉先が枯れ込む
葉先が枯れる症状は、エアプランツが水不足に陥ったときの症状のひとつです。
乾燥した環境や不十分な水やりが続くと、葉の先端部分が乾燥して茶色くなり、枯れることが多いです。
水不足のサイン②葉が丸まって縮む
水を十分に吸収できていない場合、葉が乾燥してくるんと丸まることがあります。
水分不足を補おうとして葉を巻き込んで蒸発を減らす一種の防御反応です。
水不足のサイン③色褪せたり、くすんだりする
健康なエアプランツは鮮やかな緑色をしています。
水不足が続くと葉がくすんで色あせたり、茶色く変色することがあります。
水不足のサイン④新しい葉が出ない(生長しない)
水不足が続くと成長が停止することがあります。
水不足を放置すると新しい葉が出なくなり、全体的な植物の活力も低下して触れるとカサカサと干からびた感触になります。
ただし、ウスネオイデスを束ねている結び目だけが枯れる場合や、束の内側のみが枯れる場合は蒸れによって葉が傷んでいる可能性が高い。傷んだ葉は取り除いて風通し良く管理してね。
水不足➡たっぷり水やりすれば解決!…ってわけじゃない!
適度な明るさ、風通しないとスムーズに水分吸収できず蒸れる
「水不足なら水を沢山やれば良い」
実は、水を与えただけではスムーズに水分を取り込むことができません。
適度な光と風に晒されることで植物は呼吸し、水分や養分を吸収して光合成がおこなえます。
水やり後、3~4時間以上全体が湿ったままだと高確率で蒸れるよ。蒸れると葉が茶色く傷みやすいんだ。まわりに障害物のない風通しの良い場所に吊るしてみて。室内なら南~東向きの窓際に吊ると適度な明るさと風通しが確保できる。
最低気温15度以上、最高気温30度未満なら屋外管理もおすすめ
ウスネオイデスを今より元気に、ボリューミーに育てたいなら屋外管理がおすすめです。
最低気温15度以上、最高気温30度未満なら屋外の半日陰に吊るして雨ざらしにして育てます。
ただし、直射日光に当てると葉が傷みやすいので遮光ネットは必須です。
雨水は微量の養分を含んでいるけど、その濃度は非常に低い。こんもり育てたいなら肥料を与えるのがおすすめ。液体肥料を規定量の約2倍に薄めてスプレーするよ。
窓を閉め切る室内なら、サーキュレーターは必須アイテム
真夏や真冬など、窓を閉め切る時期はどうしても風通しが悪くなります。
風通しが悪いと水やり後、蒸れて葉が傷みやすいです。
ウスネオイデスを室内で育てるなら、サーキュレーターは必須アイテムでしょう。
筆者宅ではほぼ一年じゅうサーキュレーターをまわしっぱなし。風通しを良くすることで蒸れや根腐れ、害虫やカビのリスクを抑えられるよ。
霧吹きとソーキング、迷ったときの判断基準
エアプランツの水やり方法には、霧吹きとソーキング(水に浸ける)があるけど、結局どっちがいいの?
水を張った容器にエアプランツを浸す「ソーキング」という水やり方法があります。
霧吹きより手軽で時間を節約できるソーキングですが、管理環境によっては株を傷める原因になることもあるんです。
結論からいうと、個人的には霧吹きでの水やりがおすすめ。ソーキングをあまりおすすめしない理由は以下の通り。
ソーキングするなら十分な風通しを確保できることが大前提。吸水後、3~4時間ほどで乾くくらいが理想
ソーキング後のウスネオイデスは沢山の水分を含んだ状態です。
窓を閉めきった室内など、風通しが十分に確保できない環境だとどうしても蒸れやすくなります。
ソーキング後は3時間ほどで株全体が乾くくらいの環境が理想です。
水に浸ける時間はさまざまな意見があるけど、筆者の場合はちゃぽんと浸けて数秒で引き上げる。以前、ひと晩浸けてみたけど株元が蒸れて傷んでしまったことがあるんだ。ソーキングする場合は6時間以内に抑えよう。
自然界では霧や雨から水を補給するエアプランツ。水に浸かることはない
極度の乾燥状態に陥ったときは、水にドボンと浸けるソーキングの方が良いって聞いたけど、どうなの?
もちろんこの方法で復活することもあるでしょう。
ただ、自然界でのエアプランツは霧や雨から水分を取りこんでいます。水に浸かることは基本ありません。
さまざまな方法がありますが、筆者的にはより自然に近い霧吹きでの水やりをおすすめします。
適切な日当たり、風通し、気温や湿度が確保できるならソーキングでも大丈夫。個人的には室内管理メインなら霧吹きでの水やりをおすすめする。
エアプランツに使うならミスト状のスプレー容器があると便利
100均のスプレー容器でも構いませんが、ミスト状の霧が出るスプレー容器があると便利です。
こちらのスプレー容器は少ないプッシュ回数で超微細ミストの柔らかな霧を連続で噴射できます。
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よくある質問
水やりは毎日、必要?
気温や湿度、日当たりや風通しが適切であれば、毎日水やりしてもokです。
ただし、室内でウスネオイデスを育てている場合は、どうしても風や光が制限されます。
ポイントは水やり後、いつまでも湿らせたまま放置しないこと。風通しの良い場所に吊るして3時間ほどで全体が乾くくらいが理想だよ。水やりはもちろんだけど、湿度管理も必須。湿度40%以下だとどうしても乾燥で葉を傷めやすくなるから、水やり頻度は高くなる傾向。
ソーキングで水やりする場合、どれくらいの時間浸けるのがいい?
ウスネオイデスを水に浸ける「ソーキング」で給水させるなら、6時間以内に抑えるのが基本です。
とはいえ、個人的にはソーキングよりも霧吹きやディッピング(数秒、水に浸けて引き上げる)での水やりをおすすめします。
ウスネオイデスが弱っている場合、あまり長く水に浸けていると弱らせてしまう恐れもある。個人的にはより自然界に近い霧吹きでの水やりが好き。ソーキングする場合は水から引き上げる際、両手ですくいあげるようにして葉を傷めないようにしてね。
通常の観葉植物のように、ウスネオイデスも冬は水やりを控え目にすべき?
室温、湿度、日当たり、風通しなどによっても水やり頻度は異なりますが、筆者の場合は冬でもほぼ毎日霧吹きで水を与えています。
ただひとつ、冬の水やりで気を付けたいのが水やりの時間です。
夜に気孔を開くウスネオイデスは夜間に水やりするのが基本ですが、冬は夜だと朝晩の冷え込みで株を冷やしてしまう恐れがあります。
冬の水やりは日中のうちに済ませておくのがおすすめ。もちろん、暖房を消した後も15度以上を保てるなら問題ないけど、日照・風通しが制限される冬場はなかなか水分が乾かない。湿ったまま朝を迎えることで、葉を傷めることもあるよ。
ウスネオイデスを育てるなら持っておきたい便利アイテムは?
- ワンプッシュで長く噴射できるスプレー容器
- 温湿度計(デジタル)
- サーキュレーター
- 加湿器
ウスネオイデスを育てる上で欠かせないのが湿度管理です。空気が乾燥しすぎるとやはり葉は傷みやすくなります。
特に冬の室内は空気が乾燥するため、霧吹きでの水やりはもちろん、加湿器での湿度管理も大事です。
ウスネオイデスを育てているなら、最低でも湿度50~60%は保ちたいところ。ときどき湿度計をチェックする習慣をつけよう。
☆★手が疲れにくい、ワンプッシュで長く噴射できるスプレー容器はこちら↓↓
ウスネオイデスの霧吹きは葉が茂ってくると結構大変。ワンプッシュで長く噴射できるスプレー容器があると、手が痛くなりにくくて毎日の水やりも楽しくなるよ!
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☆★室内でエアプランツを育てるなら持っておくべき温湿度計。デジタルが断然見やすくておすすめ↓↓
タニタ デジタル温湿度計 木目調 TT-572-NR(1台)
☆★室内で沢山の観葉植物を育てているなら必須アイテム。おすすめは夜もうるさくない静音タイプ↓↓
☆★おすすめはスチーム式加湿器。超音波式に比べて壊れにくく、お部屋もじんわり暖かくなるのでおすすめ↓↓
まとめ
- ウスネオイデスの水やり頻度は管理している場所の湿度や風通し、気温や日当たりのよって異なるが、目安は以下表
室内の場合 | 屋外の場合 | |
春~秋 | 週5~7回、乾燥するならほぼ毎日でもok。風通しの良い場所で水やり後、3時間くらいで全体が乾くのが理想 | 屋外ならほぼ雨ざらしで直射日光を避ける。約3時間後には全体が乾くのが理想 |
冬 | 空気が乾燥しないよう湿度50%~60%を保つようにする。水やりは週4~5回(空気が乾燥するなら毎日)。ぬるま湯(35度くらい)を使用。日中に済ませる。約3時間後には全体が乾くのが理想 | 寒さに弱いので基本は室内管理 |
- ウスネオイデスは夜に気孔を開く「CAM植物」のため、水やりの時間帯は基本夜。ただ、時期によって柔軟に対応することも必要。目安は以下表
水やりする時間帯の目安 | |
春~秋 | 基本は夜におこなう。お風呂場でシャワーをかけるのでも良い |
冬 | 暖かい日中に済ませるのが安心。寒さが心配なら夜間の水やりは避ける。室内が15度以上に保たれ、風通しも良いなら夜でもok |
- ウスネオイデスは全体がびしょびしょに濡れるほどたっぷり水やりする。床が濡れるのを避けるなら台所へ移動するか、お風呂場へ移動して水やりすると良い
今回紹介したのはあくまで目安。ただ、実際に育ててみると分かるけど、冬は予想以上に空気の乾燥によって葉が傷みやすい。かといって水やり後、風通しの悪い場所に吊るしてさらに冷えると葉が傷む。ウスネオイデスを育てているなら、冬の湿度管理にも気を配ろう。加湿器を使って、湿度が50%以下にならないようにすると葉が傷みにくい。