ウスネオイデスを育てているけど、いつの間にか部分的に茶色く傷んでしまった。どうすればいいの?
ウスネオイデスは初心者でも簡単に管理できるって聞いた。ときどき霧吹きもしてるのに、どうも茶色く枯れてしまう…。なんで?
ウスネオイデスを室内で育てている方。葉が茶色くカラカラになっていませんか?
「ウスネオイデスは気付いたときだけシュシュっと軽く霧吹きして、あとは壁に吊るしておけば勝手に育つ」
実はこれは間違いではないのですが、約90%間違ってるんです…!
もちろん、湿度80%以上の自生地では、水やりせずとも勝手に育ちます。が、一般家庭内でこれだけの高湿状態を保つのはほぼ無理なんです。
ウスネオイデスの葉が茶色く枯れる原因は?
ウスネオイデスが茶色く枯れるときに考えられる原因には、以下のようなものがあります。
ウスネオイデスが茶色く枯れる原因①蒸れ(風通しが悪い)
ウスネオイデスは蒸れに弱い植物です。水やり後は3時間ほどで全体が乾くくらいが理想的です。
風通しの良い場所を好むため、蒸れると葉が傷んで茶色く枯れます。
少量であれば束ねて吊るしても蒸れにくい。ただ、葉がこんもり茂ってくると内側が蒸れて茶色く傷みやすくなります。
葉が茂ってきたら、株分けするか、葉を広げるようにして吊るすと蒸れにくくなります。
壁際に吊るすと壁側が蒸れて傷みやすいから注意。
ウスネオイデスが茶色く枯れる原因②乾燥
▲自生地では川辺や熱帯雨林の樹木の枝に絡みつくようにして生きている。湿度が高く、風通しの良い場所が大好き。直射日光は苦手。木漏れ日のような場所を好む。
ウスネオイデスはエアプランツの中でも乾燥に弱いです。
湿度の高い自生地では葉から水分を取り込んでいますが、一般家庭内で水やりせず放置していると徐々に葉が茶色く傷んで枯れます。
日当たりや風通し、湿度や気温などによっても水やり頻度は異なります。
筆者の場合、春~秋にかけてはほぼ毎日。冬は週4~5回くらい。霧吹きで全体を湿らせます。
もちろん水やり後は風通しの良い場所に吊るして、3時間後には乾くくらいにして管理するよ。
ウスネオイデスが茶色く枯れる原因③寒さ
ウスネオイデスをはじめとするエアプランツは寒さに強くありません。
耐えられるのは5度程度までですが、それは枯れないための最低温度です。
美しい葉を保つなら最低でも10度、できれば15度は保つのが理想です。
窓際に吊るしている場合、冬は夜になったら窓から1~2m程離しておくと安心だよ。
ウスネオイデスが茶色く枯れる原因④害虫被害
▲白い綿のようにみえるのは「コナカイガラムシ」。放っておくと吸汁によって葉を傷ませる
ウスネオイデスは害虫被害を受けにくい植物ですが、まれにハダニやカイガラムシなどが湧くことがあります。
これらの害虫が湧くと吸汁によって葉が変色し、被害が拡がると全体が枯れてしまうこともあります。
葉がまばらに変色したり、ベタベタしたり、蜘蛛の巣のようなものや白い綿状のものがわいたりする。そんな時は害虫が付いている可能性が高いんだ。埃っぽい場所で育てていると害虫が付きやすいよ。
ウスネオイデスが茶色く枯れる原因⑤長時間のソーキング(水浸け)
ウスネオイデスに水やりする際、水を張った容器に株をドボンと漬け込む「ソーキング」をしている方も多いでしょう。
ただし、ソーキングする場合は6時間以内に抑えなくてはなりません。
また、株の状態や時期によってはソーキングが株を弱らせる原因になることもあります。
ソーキング後、水から引き上げる際は両手ですくい上げるようにすると株が傷みにくいよ。明るく風通しの良い環境であればソーキングでもうまく育つことが多いけど、個人的にはソーキングはあまりおすすめしない。霧吹きを使って水分を吹きかける「ミスティング」がおすすめ。
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ウスネオイデスが茶色く枯れる原因⑤直射日光(特に夏場)
ウスネオイデスは木漏れ日のような柔らかな光を好みます。
屋外で管理する場合、夏の直射日光は葉を傷める原因となります。特に気を付けたいのが夏場の強烈な西日です。
高温状態で強い光に当たると一気に葉が焼け、枯れてしまうことがあります。
明るさと風通し、湿度が確保しやすい屋外管理はおすすめ。ただ、夏は直射日光が当たらないよう注意して。遮光ネットを掛けておくと安心。
ウスネオイデスが茶色く枯れたときの復活方法
部分的に茶色く枯れた時の復活方法
- 部分的に葉が茶色く枯れた場合…先端であればそのままハサミでカットし取り除く
- 中心部分がまばらに枯れ込んだ場合…中途半端にカットして短い葉が出てしまうとまとめにくくなる。そのため、緑色の部分が増えて長さが出てから仕立て直すのがおすすめ
束ねた部分のみ茶色く枯れた場合の復活方法
- 茶色く枯れた部分はハサミでカットし取り除く
- 束ねずに流木やハンガー等に広げて風通し良く吊るす
ウスネオイデスを束ねている付け根部分のみ茶色く枯れる場合、考えられる一番の原因が「蒸れ」によるものです。
市販されているウスネオイデスのほとんどは、付け根をワイヤー等でくくり束ねられていますが、これだとどうしても蒸れやすくなります。
おすすめは手作りコイルハンガー。(下写真)
作り方は簡単で、100均の自在ワイヤー(2mm)をコイル状に巻き、そこにウスネオイデスを絡ませて麻紐等で吊るすだけです。
▲適当な棒(今回は綿棒を使用)にワイヤーをくるくる巻き付ける
▲巻き終わったら棒から外し、円状に留める
▲麻紐を3か所に括り付け、吊るせるようにする
▲あとはウスネオイデスをコイルに絡みつけていくだけ。絡ませにくい場合はコイルを一旦広げて作業する
付け根を広げて吊るすことで蒸れを防ぐことができます。
100円でできる簡単コイルハンガー、ぜひ作ってみてください。コイルなので、短い葉も絡ませやすいです。
ちなみに筆者は、ダイソーの自在ワイヤー(太さ2mm)を使ってます。
内部のみ茶色く枯れた場合の復活方法
- 茶色く枯れた部分はハサミでカットし取り除く
- 葉が茂り過ぎている場合は株分けし、流木やハンガーにかけて吊るす
葉が茂るとどうしても内側が蒸れ、茶色く傷んできます。
こんもり茂った姿は非常に魅力的ですが、放っておくと内側が蒸れて枯れるため、タイミングをみて小分けにしましょう。
ちなみに、分ける際に葉が千切れて切れ端が出た場合、状態によってはそのまま再生して育てられるよ。以下記事を参考にしてみてね。
ウスネオイデスを長生きさせる!押さえておくべきポイントは2つ
ポイント①水やりはこまめに、湿度を保つ
ウスネオイデスはエアプランツの中でも乾燥に強くありません。
適度な湿度を保つことが長く育てるコツです。とはいえ、一般家庭内で高い湿度を保つことは難しいです。
そんな時に欠かせないのが霧吹き。
環境にもよりまうが、ウスネオイデスは乾燥しやすいので、最低でも週に3回は霧吹きでの水やりが必要になることが多いです。
ウスネオイデスの水やりは、葉から水が滴るほどたっぷりまんべんなく与えるのがポイント。
水やり後は明るく風通しの良い場所に吊るして、3時間ほどで全体が乾くのが理想です。
いつまでも湿っていると、葉が蒸れて茶色く傷みやすいから注意。
ポイント②風通しは必須!
ウスネオイデスを育てる上で欠かせないのが「風通し」です。
特に気を付けたいのが窓を閉め切る夏と冬です。特に冬の室内は、風通しが悪くなると同時に、空気が乾燥しやすい時期でもあります。
室内管理の場合、サーキュレーターと加湿器は必須アイテムとなります。
ウスネオイデスの生育適温は20度~30度くらい。夏の直射日光に当てると葉が傷みやすいから注意。屋外管理の場合は遮光ネットが必須だよ。
ウスネオイデスの茶色く枯れた部分はカットすべき?
すでに茶色く枯れた部分はそのまま残しておいても復活は難しいです。
蒸れを防ぐためにも枯れた部分はカットしよう
見栄えが悪いだけでなく、枯れた葉をそのまま放置していると元気な葉まで蒸れやすくなるため、可能ならカットして仕立て直しましょう。
ウスネオイデスは小さな株の集合体。茶色く枯れた葉だけをカットすれば緑色の部分は引き続き育てられるんだ!
ウスネオイデスが茶色くなる時によくある質問
枯れた葉と生きている葉の見分け方は?
- 枯れ葉…黒っぽく変色ししおれている、カラカラに干からびている、水を与えてもハリが戻らない
- 生きている葉…緑色をしている、葉にハリがある、水を与えると膨らむ
水やり後、しばらくすると茶色くなる…大丈夫?
ウスネオイデスはエアプランツの中でも乾燥に弱く、湿度を好む性質を持ちます。
とはいえ、水やりとセットで必要になるのが「風通し」です。
どんなにしっかり水を与えても、風通しが悪いと葉が蒸れて茶色く傷んでしまいます。
特に窓を閉め切る時期は要注意。サーキュレーターをまわして風通しを確保します。
水やり後、3~4時間ほどで全体か乾くくらいが理想的。いつまでも湿っていると葉が蒸れて傷みやすいんだ。
室内が乾燥して、どうしても葉が茶色っぽく枯れてしまう…
空気が乾燥しがちな場合や、こまめな水やりが面倒という場合、ウスネオイデスの中でも太い葉の品種を選ぶのがおすすめです。
ウスネオイデスは、「細葉」「中葉」「太葉」の3つに分けられます。
細葉は葉が繊細で柔らかく、空気の乾燥で葉が傷みやすい傾向です。
こまめな水やりや湿度管理は面倒…枯れないウスネオイデスが欲しい
ウスネオイデスを長く育てるためには、適度な湿度と明るさ、風通しが不可欠です。
とはいえ、不在がちな方は日々の管理も大変になってしまいます。
そんな方におすすめなのが「フェイクグリーン(人工観葉)」です。
フェイクグリーンなら土も水も、光も風も一切不要。虫が苦手な方でも安心して楽しめます。
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フェイクグリーンであれば、衛生面の気になる食卓テーブルやベッドサイドにも気兼ねなく飾れるのが嬉しいポイントです。
フェイクグリーンなら水も土も光も不要。室内でも虫が湧かず、清潔に管理できるよ。日当たりや風通しを気にすることなく、好きな場所に飾って楽しめる!
ウスネオイデスが茶色になる原因!枯れた部分はカットして大丈夫?【まとめ】
- ウスネオイデスが茶色くなる原因は、「蒸れ(風通しの悪さ)」「寒さ(10度以下)」「乾燥」「害虫被害」「過度のソーキング(6時間以上)」「直射日光(主に夏場)」などがある
- 茶色く傷んだ場合、まずは枯れた部分を可能な限り取り除き、管理方法や吊るし場所の見直しが必要
- 付け根を束ねると蒸れやすくなるので、コイルハンガー等を使って広げて吊るすと風通しが良くなって良い
- ウスネオイデスを育てる時に押さえておくべきポイントは「風通しを確保すること」「こまめな水やりで適度な湿度を保つこと」の2つ
ウスネオイデスは管理に慣れればどんどん増やせるよ!沢山増やして株分けし、緑のカーテンを増やしちゃおう!