一鉢置くだけで室内をおしゃれな雰囲気にしてくれるインテリアグリーン・ウンベラータ。ハート型の葉が縁起が良いことで贈り物としても人気の観葉植物です。
ただ、育てているうちにひょろひょろの姿になってしまってはいませんか?
そこで今回は、フィカス・ウンベラータがひょろひょろになる原因と弱々しい姿になった時の対処法をご紹介します。
ウンベラータが間延びしてひょろひょろにな原因
まずは、ウンベラータがひょろひょろになる主な原因をご紹介します。
ウンベラータがひょろひょろになる原因①日光不足
ウンベラータがひょろひょろに伸びるもっとも大きな原因が日光不足です。
実は、ウンベラータはゴムの木の仲間。ゴムの木は非常に日光を好みます。
日当たりの良くない場所に置き続けることで、幹が縦に細長く伸びる「徒長(とちょう)」を引き起こします。
徒長したウンベラータは日光を求めて、上へ上へと幹を細く伸ばして弱々しい見た目になりがちです。
日光不足が続くことで見た目が弱々しくなるだけでなく、寒さによるダメージも受けやすくなる
日光不足が続いたウンベラータは葉の色が悪く、枝や葉柄ばかりがひょろりと間延びして弱々しい見た目になります。
日光不足は見た目を悪くするだけではありません。ちょっとした環境の変化によるダメージを受けやすくもなります。
ウンベラータがひょろひょろになる原因②根詰まり
ウンベラータの葉が落ちて、枝だけがひょろひょろとしている場合、根詰まりも考えられる原因の一つです。
ウンベラータは暖かい時期によく根を張り生長します。そのため、植え替えは2~3年に1回程度は行う必要があります。
何年も植え替えないままだと、鉢内が根っこでいっぱいになる「根詰まり」に発展やすいです。
根詰まりを放置していると徐々に葉が落ち、枝ばかりが目立つようになってくる
根詰まりを起こしたウンベラータは、うまく水分や養分を吸収できず、徐々に葉を落したり、変色させたりして生長が鈍くなり枝ばかりが目立ってきます。
また、植え替えは根詰まりを防ぐためだけにおこなうものではありません。
土が劣化して排水性が低下していたり、土内の養分不足により、ウンベラータの生育が鈍くなっている可能性もあります。
「ウンベラータを育て始めてから数年間、一度も植え替えていない」という場合、鉢底をのぞいてみてください。
もし、鉢底から根っこがはみだしていたら、根詰まりによりうまく生長できなくなっている可能性もあります。
上写真くらい根詰まりしている場合、株の下葉が徐々に黄色っぽく変色し、落ちてくるはずです。
間延びしてひょろひょろになったウンベラータの対処法
それでは、すでにひょろひょろになったウンベラータの対処法です。
ひょろひょろになったウンベラータの対処法①日当たりの良い場所に移動
ウンベラータがひょろひょろになる一番の原因は、日光不足による「徒長」です。そのため、ひょろひょろ状態を改善するには、まず、生育環境を見直す必要があります。
もしも、室内に置きっぱなしであれば、今よりも明るい場所に移動させましょう。
葉の色が薄くなるのは葉焼けの初期症状
ウンベラータを移動させる場合は、
「室内⇒室内の窓際⇒屋外の日陰⇒屋外の半日陰」というように、数日かけて移動します。
葉焼けは見た目を劣らせるだけではなく、株自体をも弱らせかねません。いきなり強光の下に移動させるのは避けましょう。
ひょろひょろになったウンベラータの対処法②根詰まりしているなら植え替え
鉢底から根がはみ出ているのは根詰まりのサインです。ひと回り大きめの鉢に植え替えます。
ウンベラータの植え替え【手順】
- 植え替えの適期は春~秋にかけて
- 一回り大きな鉢と観葉植物用の土を用意
- 株を鉢から取り出す
- 古い土と傷んだ根っこを取り除く
- 新しい鉢に植えつける
土にはあらかじめ緩効性肥料を混ぜ込んでおくと管理が楽です。
規定量を土に混ぜ込み植え付けることで、一年程効果が持続します。
また、置き肥に比べてコバエが沸きにくいのもおすすめの理由です。
ひょろひょろになったウンベラータの対処法③切り戻しで樹形を整える
すでにひょろひょろの株姿になり、「どうにも改善のしようがない…」という場合は切り戻しで樹形を整えましょう。
適期は春~初夏。ひょろひょろに伸びすぎてしまった枝をカットし、新しい芽を出させます。
ウンベラータの丸坊主【手順】
- 適期は5月~6月頃
- 清潔な剪定ハサミですべての枝葉をカット
- 風通しの良い半日陰で管理(水やりは土が乾いてから)
ひょろひょろに間延びしたウンベラータは曲げ木にするのもアリ!
ひょろひょろに伸びた枝はそのまま残して曲げ木にしてみるのも面白いです。
春~秋の暖かい時期に好みの角度に曲げてみる
ウンベラータの枝を曲げる時期は基本いつでも構いません。
とはいえ、万が一折れてしまった時のことを考えると回復力の高い春~秋がおすすめです。
室内なら南~東向きの窓際に置いて明るさと風通しを確保
曲げた状態を紐で固定したら、明るく風通しの良い場所に置くことが大事です。
日当たりが悪いと曲げた枝がなかなか安定しません。
曲げた状態が落ち着いてきたら紐を取り外して完成
数か月ほど経って曲げた枝が安定してきたら紐を外します。
ゴムの木の仲間は枝に柔軟性があるため、好みのフォルムにデザインして楽しむことも可能です。
間延びしてひょろひょろのウンベラータに枝数を増やしてボリュームを出す方法
ウンベラータはそのまま育ていても枝分かれすることは基本ありません。
枝分かれさせて葉数を増やし、ボリュームを出したい場合は適期の切り戻しが必要です。
春~初夏に好みの高さにカット
ウンベラータを枝分かれさせて株にボリュームを出したい場合、沢山の新芽を出す必要があります。
その場合、適期は生育が盛んな春~初夏にかけてにカットする必要があります。
うまくいけば2週間ほどで新芽が複数出てくる
うまくいけば2週間ほどで新芽が複数出てきます。ちなみに今回は合計4つの新芽が出てきました。
カットから約半年後には枝数が増えてボリューミーな樹形に
切り戻して3か月ほど経ちました。
新芽は生長し、沢山の葉が茂って株にボリュームができましたね。
日当たりがイマイチでも間延びしないウンベラータが欲しい人へ
ひょろひょろになるのは日光不足が原因だということは分かった。でも日当たりの良い場所がなかなか確保できない…。
このような方におすすめなのが、光も水も土も不要な「人工観葉(フェイクグリーン)」です。
人工観葉なら日光不要。土も水も使わないから虫が苦手でも安心
人工観葉なら日当たりや風通しを気にする必要はありません。
面倒な水遣りや植え替え、剪定も不要。枯れることもないので室内でも清潔にグリーンを楽しめます。
安っぽいのは嫌!本物そっくりなフェイクグリーンが欲しいなら造花専門店がおすすめ
そうはいっても作り物。安っぽくならないか心配…。
このような方におすすめなのが、造花専門店が展開する高級フェイクグリーンです。
造花専門店のフェイクグリーンはそのほとんどが手作業で仕上げられています。
そのため、至近距離でも本物と見間違えてしまうほどリアルで精巧です。
枝のゴツゴツ感、ささくれ具合まで繊細に表現されています。
ウンベラータが間延びしてひょろひょろな原因は?仕立て直し方も【まとめ】
今回は、ウンベラータがひょろひょろになる原因と対処法についてご紹介しましたがいかがでしたか。
ウンベラータがひょろひょろになる主な原因は「日光不足」ということが分かりました。ひょろひょろになっている場合、置き場所の見直しが必要です。
ただ、すでに徒長によってひょろひょろになった姿を元に戻すということはできません。その場合は、丸坊主によって株姿を仕立て直すこともできます。
ただし、丸坊主するには、「株が弱っていない」「適期に行う」ということが前提です。
現状をよく観察し、最適な対処法をみつけてくださいね。
ウンベラータがひょろひょろになる原因
- 日光不足←これがもっとも多い原因!
- 根詰まり
ひょろひょろになったウンベラータの対処法
- 日当たりの良い場所に移動
- 根詰まりなら植え替え
- 丸坊主で仕立て直し