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ウンベラータの葉の縁が枯れる原因は?弱った時の対処法

ウンベラータ フィカス・ウンベラータ

透け感のある涼し気な葉としなやかで白っぽい幹が特徴の植物「フィカス・ウンベラータ」。耐陰性が高く、室内でも育てられる人気のインテリアグリーンですね。

ただ、購入当初は元気いっぱいだったはずなのに、「なんだか最近枯れそう…いや、枯れてる!?」というお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、フィカス・ウンベラータが枯れる主な原因とお手入れのコツ3つをまとめてご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ウンベラータの葉の縁が枯れる原因は?

乾燥により傷んだウンベラータの葉

空気が乾燥すると葉の縁が枯れる主な原因は、水分の蒸発が速くなることにあります。

空気が乾燥すると葉の縁から傷みやすい

ウンベラータの葉

空気が乾燥していると、葉の表面からの水分蒸発(蒸散作用)が増加します。

これにより、植物は根から水分を吸収して葉に運ぶ能力を超える速さで水分を失います。

結果として葉の縁から乾燥が進み、枯れてしまいます。

すでに傷んだ葉を元に戻すことはできない

残念ながら、すでに葉の縁が傷んだ葉を元通りにはできません。

特に、空気の乾燥する冬の室内では葉の縁から傷みやすいです。

春になったら傷んだ葉をカットし、枝を切り戻して新しい葉を出すのがおすすめです。

ウンベラータの葉は薄く繊細で乾燥で傷みやすい。

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ウンベラータが枯れる主な原因3つ

ウンベラータ
ウンベラータの大きな葉はまるで傘のよう

まずは、ウンベラータが枯れる主な原因3つをご紹介します。

ウンベラータが枯れる主な原因①「寒さ」

ウンベラータの原産地は熱帯アフリカの低地です。そのため、暑さには強い反面、寒さには弱いという特徴をもちます。ウンベラータの生育適温は20度~30度程度です。

ただ、一般家庭で一年中25度前後を保つのは現実的ではありません。ウンベラータにとって、日本の冬は大きな壁となるでしょう。5度以下の寒さに当たることで、ウンベラータは葉を落とし枯れることがあります。

ただ、すべての葉を落として枝だけになってしまったとしても、春先には新芽を吹かせてくれることも多いのが生育旺盛なウンベラータです。万が一、葉を落としてしまっても諦めずに、暖かくなるまでは見守りましょう。

あわせて読みたい「ウンベラータ 葉が落ちる原因と対処方法【徹底解説!】」はこちら

ウンベラータが枯れる主な原因②「直射日光」

暖かく日当たりの良い場所を好むウンベラータですが、真夏の直射日光や西日は要注意。ウンベラータの葉は薄く大判なため、「葉焼け」を起こしやすいからです。

葉焼け

葉焼けとは、強光によって葉が茶色くなったり黄色っぽくなる生理障害のひとつ。葉焼けを起こした部分は元に戻りません。

葉焼けの進行は、株自体を枯らす原因にもなります。ウンベラータは柔らかい光を好む植物です。

あわせて読みたい「ウンベラータが葉焼けする原因と予防する方法」はこちら

ウンベラータが枯れる主な原因③「水のあげすぎ」

ウンベラータの場合、土が乾いていない段階で次から次へと水を与えていると、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」に発展します。

根腐れに発展するとそのほとんどが傷んで枯れるため、水のやり過ぎには要注意です。基本は「土が乾いてから水やり」すること。

ただ、季節によっても異なるので、詳しい水やり方法については以下項目でご紹介します。

あわせて読みたい「ウンベラータに元気がない理由は?症状別の対処法も」はこちら

 

もう枯らさない!ウンベラータのお手入れのコツ3つ

せっかくならできるだけ枯らさずに育ててあげたいですよね。ここでは、ウンベラータを枯らさずに育てるお手入れのコツ3つをご紹介します。

もう枯らさない!ウンベラータのお手入れのコツ①「寒さに当てない」

ウンベラータは寒さに強くありません。丈夫に育てるには最低でも10度は必要です。5度を下回ると落葉し、そのまま枯れることもあります。

ウンベラータの生育適温は25度前後です。冬場に25度を保つのは難しいですが、できるだけ暖かい環境を用意してあげることで寒さによって枯れるのを防げます。

ちょっとしたコツで寒さを防ぐ

特に気を付けたいのが暖房を切ったあとの冷え込みです。冷気は下に溜まるため、鉢の下に新聞紙や雑誌などを敷くだけでも寒さ対策になります。

できれば鉢スタンドやちょっとした棚の上に置いてあげると理想的です。

棚の上に置いた鉢植え

また、冬場は日光不足になりがち。少しでも日を当ててあげようと窓際にウンベラータを置いている方も多いでしょう。

ただ、冬場の窓側は朝晩にかなり冷え込みます。寒さで根を傷めて枯れることも少なくありません。

そのため、窓際にウンベラータを置いている場合は、夜になったら窓から1~2m程離してあげます。できるだけ室内の中央に移動させることで、寒さを防ぐことができます。

あわせて読みたい「観葉植物の棚 室内をもっとおしゃれに!【おすすめ10選】」はこちら

もう枯らさない!ウンベラータのお手入れのコツ②「日当たりを確保(直射日光は×)」

ウンベラータは強すぎる日光にはあまり強くありません。ウンベラータが好むのは半日陰程度の柔らかい日差しです。

葉が大判で厚みの無いウンベラータの葉は、直射日光によって葉焼けを起こしやすいという特徴をもちます。下写真は、葉焼け気味のウンベラータの葉です。

本来は緑色であるはずのウンベラータの葉が、少しですが薄く、黄色っぽくなっているのが分かりますか?これが葉焼けの初期症状です。

葉焼けにより薄くなったウンベラータの葉っぱ

さらに葉焼けが進行すると、葉が茶色く焦げます。ここまでくると元に戻すことはできません。葉焼けが進行することで、光合成のはたらきが弱まり、結果、株自体を枯らすことにもつながります。

特に、高温になると葉焼けを起こすリスクが高まるため、真夏の直射日光は避けてください。もちろん、西日も避けましょう。

ウンベラータが好む「半日陰」「明るい日陰」とは?
こもれび
  • 日光の当たっている場所のすぐ隣の陰
  • 木漏れ日(日が当たったり当たっていなかったりする場所)
  • 直射日光を遮光ネットで遮る
  • ルクス値は約10000~15000

このような場所のことを、「半日陰」や「明るい日陰」とよびます。ちなみに、ルクス値とは光の明るさを表す指標のことです。

例えば、室内の明るい場所でルクス値は8000程になります。やはり、生長期である春~秋の暖かい時期は屋外で管理するのが丈夫に育てるコツといえそうです。ただし、直射日光は避けます。

もう枯らさない!ウンベラータのお手入れのコツ②「水やりの基本は土が乾いてから」

ウンベラータの水やりの基本は、「土が乾いてから」です。ただ、時期によって異なります。

春~秋にかけてはウンベラータがもっともよく生長する時期です。根が水分をしっかりと吸収し、生長も旺盛な時期のため、土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりします。

そして、気温が低くなる冬場はウンベラータの生長が鈍くなる休眠期です。この時期は根が水分を吸収する力自体が弱まります。そのため、生長期と同じように水やりしていると、吸いきれずに残った水分が長く鉢内に停滞し、根腐れの原因になりやすいです。

冬場のウンベラータは乾燥気味に管理するのが枯らさないコツです。

  • 春から秋の水やり⇒土が乾いたタイミングでたっぷりと
  • 冬の水やり⇒土が乾いて2~3日程経ってから表土が湿る程度に水やり
水やりチェッカーがあると便利!

「水やりのタイミングがいまいち分からない」「できるだけ枯らしたくない」

このような場合に重宝するのが水やりチェッカーです。スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、色で水やりのタイミングを教えてくれます。

サスティー

特に、冬場の水やりはタイミングが分かりにくいですよね。そのため、冬場は根腐れを起こすリスクも高まりがちです。水やりチェッカーがあれば、水やりの失敗を防いで根腐れの可能性を低くすることが可能になります。

  • 白⇒乾いている
  • 青⇒湿っている
虫の心配不要!ウンベラータを楽しむならフェイクグリーンもアリな理由
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ウンベラータの葉の縁が枯れる原因は?弱った時の対処法【まとめ】

今回は、フィカス・ウンベラータが枯れる主な原因3つとお手入れのコツ3つをまとめてご紹介しました。

ウンベラータを枯らさずに育ているには温度と水やり、置き場所が肝心ですね。特に、寒さに弱いウンベラータは冬に枯れることが多いです。

寒さを防ぎつつ、できるだけ風通しの良い環境のためには扇風機やサーキュレーターを活用するのも効果的。今回の記事を参考に、ウンベラータを楽しみながら育ててみてください。

ウンベラータが枯れる主な原因3つ
  1. 寒さ
  2. 直射日光
  3. 水のやり過ぎ
もう枯らさない!ウンベラータお手入れのコツ3つ
  1. 寒さに当てない(最低でも10度は確保)
  2. 日当たりの確保(直射日光は避ける)
  3. 水やりの基本は土が乾いてから(冬は乾燥気味にする)

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フィカス・ウンベラータ
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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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