プリっとした肉厚の葉とライムグリーンの色味が爽やかで可愛い多肉植物「天使の雫」。
ぷっくりとした葉が可愛い多肉植物ですが、日光が足りなかったり、成長しすぎると形が崩れて間延びしてしまうこともあります。
そこで今回は、天使の雫が徒長したときの仕立て直し方と、お手入れの基本をまとめてみました。
農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!
多肉植物「天使の雫」が徒長する原因と仕立て直し方
天使の雫は日光不足が続くと葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろな姿に変わります。これを「徒長(とちょう)」といいます。
徒長すると、株姿がだらしなくなるだけではありません。
株が弱々しくなり、環境の変化や病害虫によるトラブルを起こしやすくなります。
上写真は「虹の玉」という植物で、天使の雫と同じセダム属の多肉植物です。
そして、徒長すると下写真のようになります。
徒長していない状態と徒長した状態では、同じ植物とは気づかないくらい見た目が変わっています。
徒長すると見た目だけではなく、葉もポロリと落ちやすくなります。
また、少し水やりし過ぎたりしても徒長した株だと致命的ダメージになりやすいです。(筆者経験上)
徒長したときの仕立て直し方
切り戻して挿し芽で仕立て直すのがもっとも簡単で失敗も少ないです。
挿し芽に適した時期は春または秋。徒長で伸びすぎた茎をカットしましょう。
土に挿す部分の葉を取り除き、乾いた状態の清潔な土に挿していきます。
水やりは10日ほど経ってからでok。すぐに水を与えると切り口から腐りやすいので注意しましょう。
根がしっかり張るまでは肥料も不要です。
発根までは直射日光を避けた半日陰で管理し、1ヵ月ほど経ったら日当たりの良い場所へ移動します。
土に挿す際に取り除いた葉は、1ヵ月ほど転がしておけば付け根から子株が出てきます。