品のある真っ白な花が魅力的なインドアグリーン「スパティフィラム」。
すっきりとした見た目がおしゃれな人気の観葉植物です。また、開花時期が長いのもスパティフィラムが好まれる理由のひとつですね。
今回は、そんなスパティフィラムを長く楽しむために適した置き場所についてくわしくご紹介します。
スパティフィラムに適した置き場所【春の場合】
地域によっても異なりますが、気温が20度~25度くらいの春~初夏は、スパティフィラムがもっとも生育が盛んになる時期です。
できるだけ風通しのよい場所に置くことで、より株を充実させる(=花芽をつける)ことができます。室内であればレースカーテン越しの窓際が適した置き場所でしょう。
屋外であれば、直射日光を避けた半日陰がベストです。暖かく過ごしやすい時期は、スパティフィラムの魅力である花も付きやすいですよ。
▲株元から出てきた白い花芽
スパティフィラムに適した置き場所【夏の場合】
30度以上の高温期は、スパティフィラムにとってダメージを受けやすい時期でもあります。
風通しよく暖かい気候を好むスパティフィラムにとって、蒸れやすい日本の夏は根腐れを起こしやすい時期でもあるからです。また、夏場は高温により葉焼けを起こすリスクも高まります。
▲葉焼けを起こしたポトス
上写真はスパティフィラムと同じサトイモ科の観葉植物「ポトス」です。直射日光によって葉が茶色くなり焼け焦げていますね。
サトイモ科の植物は直射日光で葉焼けを起こしやすいという特徴をもちます。また、他の観葉植物に比べて比較的に水を好むという特徴もあります。
室内であればそのままレースカーテン越しの窓際が適した置き場所ですが、エアコンの風が当たらないように気を付けます。葉が乾燥で傷むからです。
屋外の場合は30度以上なら室内に取り込むか、遮光ネットを使って直射日光を避けます。
水やりはできるだけ涼しい時間帯におこない、水やり後は蒸れを防ぐためにもしっかりと水を切ります。
スパティフィラムに適した置き場所【秋~冬の場合】
スパティフィラムにとって秋から冬にかけての寒い時期は注意が必要です。室内であれば窓際に置くのがベストではありますが、注意したいのが朝晩の冷え込みですね。
夜になったら窓から離し、できるだけお部屋の中心近くに移動します。朝になったら窓際に戻しましょう。
少々面倒ですが、冬の間もできるだけ明るい場所に置くことで株を丈夫に保つことができますよ。
水やりはできるだけ暖かい時間帯に、30度程度のぬるま湯を与えます。水やり後はできるだけしっかりと水気を切り、受け皿に溜まった水もこまめに捨てましょう。
また、鉢底にキッチンペーパーを折りたたんで余分な水分を抜いておくと根腐れ予防にも効果的ですよ。(上写真)
濡れたペーパーはそのままにせず、1時間ほどしたら片づけてくださいね。
スパティフィラムは日光が好き?
スパティフィラムは強い光は苦手
スパティフィラムを丈夫に育てるためには、「たくさん日光の当たる場所がベスト!」と思われる方も多いのではないでしょうか?
しかし、スパティフィラムの場合、強すぎる日光に当てることで、逆に株へダメージを与えてしまうこともあります。
室内なら南~東向きの窓際、屋外なら半日陰がベスト!
スパティフィラムはどこに置く?最適な置き場所を時期別で解説【まとめ】
今回は、スパティフィラムに適した置き場所についてくわしくご紹介しました。
スパティフィラムは「直射日光」と「蒸れ」「10度以下の寒さ」を苦手とします。置き場所を探す場合、これらの条件が当てはまらないスペースを見つける必要がありますね。
また、葉を綺麗に保つには空気中の水分も補ってやると効果的です。特に、乾燥しやすい冬場は葉水を与えてこまめに保湿してやると葉が生き生きとしてきますよ。
スパティフィラムに適した置き場所【目安】
- 春(15度以上)…室内のレース越しの窓際。20度~25度くらいなら屋外の半日陰もおすすめ!
- 夏(30度以上)…室内のレースカーテン越しの窓際がおすすめ。屋外なら直射日光や蒸れに注意。
- 秋~冬場(15度以下)…室内の窓際。ただし朝晩の窓際は冷え込むため夜になったら窓から1~2m離す。
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