風で揺らめく花びらのような葉が可愛らしいシュガーバイン。垂れ下がるつるが涼し気なシュガーバインは、ハンギンググリーンとしても高い人気を誇ります。
そんなシュガーバインをハイドロカルチャーで育てる場合、今回ご紹介する3つのポイントを押さえておく必要があります。
ハイドロカルチャーは「ハイドロボール」や「ハイドロコーン」などの人工用土を使った水耕栽培のことをいうよ。
「用土」といっても土ではなく、粘土を高温で焼き発砲させた石のような資材がハイドロカルチャー用土。そのため、ハイドロカルチャーは土で植えたシュガーバインとは管理方法が異なるんだ!
シュガーバインをハイドロカルチャーで育てるポイント①水やりのタイミング
シュガーバインをハイドロカルチャーで育てる際に気を付けたいのが、「水やりのタイミング」「水の量」「置き場所」の3つです。それぞれについて解説します。
ハイドロカルチャーでシュガーバインを育てる場合、水やりは容器内の水位が底をついてからが基本です。
ただし、時期によっては水やりのタイミングが微妙に異なります。生育が緩慢になる真冬は水やりをやや控えめにして根腐れを防ぎましょう。
水やりのタイミング(時期別)
- 春~秋…水位が容器の底をついたタイミングで水を与える
- 冬…水位が容器の底をついてさらに2、3日してから水を与える
シュガーバインをハイドロカルチャーで育てるポイント②水の量
容器内の水位が底をついたら、①でご紹介したタイミングで水を足します。基本は、容器の深さ約1/5~1/4まで水位がくる程度の量です。
水温低下により根が傷みやすい冬場は、念のため30度程度の常温の水を使います。
水やりチェッカーで水のやり過ぎ、やり忘れを防ぐ
水やりのタイミングがイマイチ分からない…という場合、水やりチェッカーを使うのがおすすめです。
スティック状のチェッカーを用土に差しておくだけで、最適な水やりのタイミングを色で教えてくれるよ。管理が楽になることはもちろん、水のやり忘れややり過ぎによる失敗を防いでくれる!
「植物を枯らしてしまう理由の8割は、水やりの失敗」
水をやり忘れて枯らしてしまうこともありますが、意外と多いのが水をやりすぎて根腐れさせてしまうこと。
「水やり3年」と生産農家でも言われるように、正しい水やりは、プロでも難しいものなのです。
シュガーバインをハイドロカルチャーで育てるポイント③置き場所
ハイドロカルチャーの場合、窓際を避けたお部屋の明るい場所に置きます。
その理由は、水温の急激な上昇・低下を防ぐためです。
急激な水温の低下、上昇には要注意
根は水温が高まることで煮えて傷みます。また、水温が低下すると冷えて傷むのです。
水温の急激な変化によるトラブルを防ぐためにも、ハイドロカルチャーに植えたシュガーバインは、できるだけ温度変化の少ないお部屋の明るい場所に置きましょう。
例:窓から1~2m離れたテーブルの上やキッチンまわり、リビングの棚の上など
シュガーバインをハイドロカルチャーで育てるための3つのポイント【まとめ】
ということで、今回はハイドロカルチャーでシュガーバインを育てる際に押さえておくべき3つのポイントをご紹介しました。
土を使わないため、室内でも清潔に植物を管理できるハイドロカルチャー。
キッチンや食卓テーブルなどにも気兼ねなく飾って楽しめるのが魅力ですね。
ただ、ハイドロカルチャーは「株を充実させたい(こんもりボリュームのある姿をキープしたい)」という場合にはあまりおすすめできません。
ハイドロカルチャーでシュガーバインを育てる場合、約半年~1年に1回程度の植え替え(内部の洗浄)が必要
また、ハイドロカルチャーの場合、容器には基本的に穴が開いていません。そのため、容器内部に汚れが蓄積していきます。
ハイドロカルチャーで植物を育てる場合、半年~一年に1回程度の植え替え(容器内の洗浄)が必要になります。
少々手間はかかるのもも、室内で清潔にグリーンを楽しみたいという方にとって、ハイドロカルチャーや水耕栽培は最適な方法といえるでしょう。