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シュガーバインの植え替え時期は?手順とタイミングを解説!

植え替え前のシュガーバイン シュガーバイン

花びらのように広がる小ぶりな葉が可愛らしいシュガーバイン。鉢から溢れるように垂れ下がる葉が涼し気な人気の観葉植物ですね。

そんなシュガーバインですが、購入してから一度も植え替えていないという方も多いかもしれません。

また、植え替えのタイミングもイマイチ分からない…という方も多いでしょう。

そこで今回は、シュガーバインを植え替える方法を画像つきで分かりやすく解説します。

また、あわせてシュガーバインを植え替えるタイミングについてもご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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シュガーバインの植え替えに適した時期は?

シュガーバインの植え替えの適期は、生育がさかんな気温20度~25度程度の時期です。

地域にもよりますが、4月~6月頃がもっとも失敗しにくいです。

真夏や真冬は、植え替え後に株が弱ってしまうことが多いため避けます。

 

シュガーバインを植え替えるタイミングは?

まずは、シュガーバインがどんな時に植え替えをすべきなのかを解説していきましょう。

以下のサインがみられる場合は鉢内が根でいっぱいになる「根詰まり」を起こしている可能性があります。

そのままにしておくと生長に影響を及ぼす恐れがあるため、暖かい時期の植え替えが必要です。

シュガーバイン植え替えのサイン①鉢底から根がはみ出ている

鉢底からはみ出たウンベラータの根

まずは、シュガーバインを植え付けている鉢底をチェックしてみましょう。

もしも、鉢底から根がはみ出ている場合は、鉢内が根でぎゅうぎゅう詰めになる根詰まりを起こしているサインです。

根詰まりを放置していると、生育に影響を及ぼすだけでなく、水はけが悪くなることで根腐れを引き起こすリスクも高まります。

あわせて読みたい「シュガーバインの葉が落ちる主な原因4つと対処法」はこちら

シュガーバイン植え替えのサイン②水分が土に浸透しにくい

コーヒーの木の根詰まり

水やり後、以前よりも水分が土に浸み込むまでに時間を要するようになっている場合、鉢内が根でいっぱいになっている恐れがあります。

土に触れてみてカチコチに固まっていたり、すぐに根が見えてきたら根詰まりのサインです。

根詰まりした状態で水やりを続けていると、根がスムーズに水分を吸収できずに鉢内の高湿状態が続きます。その結果、根が呼吸できずに傷んで株自体を枯らす原因にもなりえます。

あわせて読みたい「シュガーバインがしおれる原因と対処法を徹底解説!」はこちら

シュガーバイン植え替えのサイン③2年以上植え替えていない

古い土に植えたままのポトス

根詰まりを起こしていない場合でも、2年以上植え替えをしていない場合、鉢内の用土が古くなって水はけが悪くなっている可能性が高いです。

植え替え当初は水はけのよい土に植え付けていたとしても、経年によって土の粒が崩れ、そのうち団子状に固まって土がカチコチになってきます。

すると、鉢内の排水性が失われ、根腐れを引き起こす原因にもなるのですね。また、根詰まりした状態で肥料を与えると、逆に根を傷める原因にもなりかねません。

肥料を与える場合、まずは根詰まりしていないことを確認します。

あわせて読みたい「シュガーバインの元気がない時の原因と対処法【徹底解説】」はこちら

 

シュガーバインを植え替える方法【画像で解説】

根詰まりしている場合は適期に植え替えを済ませます。

根詰まりをそのままにしておくと、鉢内の排水性が悪いままなので根腐れを引き起こすリスクが高まるからです。

特に、シュガーバインは蒸れを嫌うため、根詰まりに気付いたらできるだけ早目に植え替えるのがよいでしょう。

シュガーバインの植え替え方法 手順①鉢を用意

植え替え前のシュガーバイン

今回は園芸店で購入したシュガーバインのポット苗を陶器鉢へ植え替えていきます。

現在の鉢よりもひとまわり大きめの鉢が理想的です。「ひとまわり」は、今の鉢よりも直径がプラス3cm程度の物をさします。

何度も植え替えるのは面倒…いきなり大きめの鉢に植えてもok?

「何度も植え替えるのは面倒…。最初から大きめの鉢に植えればその後の植え替えの手間を省けるのでは?」

このように思われる方も多いかもしれません。しかし、株の大きさに見合わない大きすぎる鉢に植えると、水やりの管理が難しくなり根腐れのリスクが高まります。

株の大きさに見合わない大きすぎる鉢に植えた場合、水やり後、より多くの水分が鉢内に停滞することになりますね。

しかし、株に対して鉢が大きすぎると根が吸収しきれないほどの多くの水分が鉢内に留まり続けることになります。すると、鉢内の高湿状態が長く続くことで根が酸欠状態に陥り、根腐れを引き起こす恐れがあるのです。

特に、シュガーバインは「蒸れ」を嫌うため、植え替えの際には株の大きさよりもひとまわり大きな鉢を選ぶのが失敗を防ぐポイントになります。

ちなみに、鉢の直径はちょうどいいけど深さがあり過ぎる…という場合、鉢底石を多めに入れると鉢内の水はけを確保できますよ。

シュガーバイン

シュガーバインは垂れ下がる姿が魅力的なので、少し深さのある鉢をチョイスして鉢底石を多めに入れるのもおすすめです。

シュガーバインの植え替え方法 手順②鉢底石を入れる

鉢底石を入れた鉢植え

新しい鉢が用意できたら、鉢底に鉢底石を入れましょう。

鉢底石があることで、鉢内の水はけをよくしてくれます。土は経年とともに団子状にかたまってどうしても排水性が低下してきます。

鉢底石は土のようには簡単に崩れません。鉢内の排水性を保つためにも鉢底石は欠かせない素材ですね。

鉢底石はネットに入れておくと次の植え替えの時に作業が楽ちん!

ネットに入れた鉢底石

排水口ネット等に鉢底石を入れておくと、次回の植え替えの際に、鉢底石と用土を分ける手間が省けて作業がスムーズですよ。

鉢底石は直射日光で十分に乾燥させれば基本的に繰り返し使えます。

シュガーバインの植え替え方法 手順③用土を鉢の1/3ほど入れる

鉢に入れた用土

鉢底石の上から用土を入れます。鉢の深さ1/3ほどまで入れておきましょう。

のちほど株を配置する際に、この土の量を調整しつつ植え付ける高さを決めます。

室内管理がメインとなるシュガーバインには室内向けの土もおすすめ!

室内向けの土

シュガーバインは人が快適と感じるくらいの温度を好む傾向があります。極端な暑さや寒さにはあまり強くないのですね。

そのため、室内で管理することが多い植物となります。室内で管理するならできるだけ清潔に育てたいという方も多いでしょう。

そのような場合におすすめなのが「室内向けの土」です。コバエやキノコの原因のひとつといわれる堆肥(たいひ)を含まない土で、室内でも衛生的に植物を育てることが可能です。

また、2種類の肥料がすでに配合されているため管理が楽ちんなのも魅力的な土です。ホームセンターや園芸店に売っているので気になる方は探してみてくださいね。

シュガーバインの植え替え方法 手順④根鉢を崩し古い土を落す

シュガーバインの根鉢

いよいよ今の鉢からシュガーバインを取り出します。

なかなか鉢から抜けないという場合、鉢の側面をこぶしで軽く叩いて振動を与えると取り出しやすくなります。

それでも抜けないという場合は鉢底から細い棒などを差し込んで、根鉢を下から押し上げてみるのもおすすめです。

使い古しの箸や割りばしなどを使って、根鉢を軽くつつきながら古い土を落します。

根鉢は崩した方がいい?崩さない方がいい?

植え替えをする際に鉢から取り出した根鉢(土と根の塊)を崩すべきか、崩さぬべきか悩んだことはありませんか?

植え替えの時期や株の状態によっても対処方法は変わりますが、筆者の場合、シュガーバインは根があまり丈夫ではないと感じるので軽く土をほぐす程度にしています。

古い土が半分ほど落とせたらそのまま新しい鉢に植え付けることが多いです。また、明らかに黒く傷んでいる根があれば取り除きます。

やむを得ずに適期ではない時期に植え替える場合、根鉢を崩さずそのままひとまわり大きめの鉢に植え替える場合もあります。

株の状態と時期を考慮した上で、どれくらい崩すかをうまく調整してみてくださいね。

シュガーバインの植え替え方法 手順⑤新しい鉢に配置、植え付け

シュガーバインの植え替え中

古い土をある程度落せたら、あらかじめ用意しておいた鉢にシュガーバインを植え付けましょう。

高さを調整しつつ、残りのスペースに用土を入れて株を植え付けていきます。割りばしを使って軽くつつきながら土を入れると、内部に不要な隙間ができません。

途中で鉢を地面に軽くトントンと叩きつけると、振動で用土が鉢内にしっかり行き渡ります。

ウォータースペースを確保しておこう

鉢の大きさにもよりますが、鉢の縁から約2cmは「ウォータースペース」として空けておきます。

ウォータースペース

このようにすることで、水やりの度に鉢から土が流れ出るのを防ぐことができますよ。

シュガーバインの植え替え方法 手順⑥水やり

植え付け後は鉢底からたっぷりと水が流れ出るくらい水やりをしましょう。

水やりはちょこちょことおこなうと、根がしっかりと張らないどころか、根腐れの原因にもなります。

特に蒸れを嫌うシュガーバインの場合、「水をやる時」「水をやらない時」のメリハリが大切ですね。

鉢底から出てくる水が透明近くなるまで与えるのがおすすめ

シュガーバインの水やり後

また、植え替え後の水やりは、鉢底から流れ出てくる水が透明近くなるまでおこなうのがおすすめですよ。

理由は、あらかじめ土の汚れを流しておくことで、水やりの度に受け皿が汚れるのを防げるからです。

シュガーバインの植え替え方法 手順⑦風通しのよい半日かげへ

植え替え後のシュガーバイン

植え替え後は風通しのよい半日かげで休ませましょう。植え替えは人で言うと「手術後」のようなものです。

株に大きなストレスを与えていることに変わりありません。しっかりと根が張るまではできるだけ風通しのよい場所に置きます。

シュガーバインは吊り鉢にしても可愛い

室内であれば窓際のレースカーテン越しがよいでしょう。風通しのよい場所を好むシュガーバインにはハンギングもおすすめです。

シュガーバインの吊り鉢

吊り鉢にすることで、垂れ下がる葉が風で揺れる姿が楽しめますよ。吊り鉢にする場合、「軽い鉢底石」や「プラスチック鉢」など、軽量な素材をチョイスするのがおすすめです。

あわせて読みたい「シュガーバインの水やり方法!最適なタイミングを画像で解説」はこちら

 

シュガーバインの植え替え時期は?手順とタイミング【まとめ】

元気なシュガーバイン

今回は、シュガーバインの植え替えについてくわしくご紹介しました。

「植え替えは手も汚れるし面倒だな…」と思われる方も多いでしょう。しかし、根詰まりした状態を放置していると、鉢内の水はけが悪くなることで、株への影響はもちろん、コバエやカビなどの原因になることもあります。

根詰まりを解消するだけでなく、鉢内の水はけを確保し養分を補ってやるためにも、最低でも2~3年に一度は植え替えることをおすすめします。

シュガーバインを植え替えるタイミングの目安

  • 鉢底から根がはみ出ている
  • 水やり後、土に水がなかなか浸み込んでいかない
  • 2年以上植え替えていない

シュガーバインの植え替え方法【手順】

  1. ひとまわり大きめの鉢を用意
  2. 鉢底石を入れる(下に鉢底ネットを敷いてもok)
  3. 用土を鉢の約1/3入れる
  4. 株を鉢から取り出し根鉢を崩しつつ古い土を落す
  5. 新しい鉢に株を配置し高さを調整する
  6. 残りの用土を入れ、たっぷりと水やり
  7. しっかりと水気を切り、風通しのよい半日陰で休ませる(直射日光×)

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シュガーバイン
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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