てのひらを広げたような可愛らしい葉が魅力のシュガーバイン。葉が垂れ下がる様子がなんとも可愛らしくハンギングにもぴったりな観葉植物ですね。
そんなシュガーバインですが、育てているうちに葉が落ちる症状にお困りではありませんか?
そこで今回は、シュガーバインの葉が落ちる主な原因4つとそれぞれの対処法を徹底解説します。
シュガーバインは手軽に購入できる観葉植物だけど、実は他の観葉植物に比べて管理が難しいんだ。
シュガーバインの葉が落ちる主な原因4つと対処法
では、シュガーバインの葉が落ちる主な原因3つをみていきましょう。
シュガーバインの葉が落ちる原因①暑さによるダメージ
シュガーバインは暑さにあまり強くはありません。30度を超えると葉焼けリスクも高まります。
また、シュガーバインは蒸れによっても弱りやすい植物です。特に、水やり後に暑さに当たると蒸れて弱る可能性があります。
蒸れると根腐れに発展し、徐々に葉が落ちて株が弱ってしまうことになりえます。ただ、寒さには比較的強です。0度ほどまでは耐えられます。
シュガーバインと同じ仲間にアイビーがありますが、アイビーに比べると暑さ・寒さともに強くありません。
暑さが原因でシュガーバインの葉が落ちる時の対処法
・30度を超える場合は室内へ移動、朝晩はできるだけ外に出して風通しよく管理する
・室内で長く管理する場合は扇風機やサーキュレーターを活用しできるだけ風通しをよくする
あわせて読みたい「シュガーバインが枯れる主な原因3つ!育て方のコツ3つも」はこちら
シュガーバインの葉が落ちる原因②直射日光によるダメージ
シュガーバインは強すぎる日差しを浴びると葉焼けを起こしやすいです。葉焼けしたシュガーバインの葉は茶色くなってポロポロと落ちてきます。
葉焼けした箇所は焼け焦げて光合成ができなくなります。そのため、葉焼けが進行すると株自体が徐々に弱って枯れる原因にもなりかねません。
シュガーバインが好む置き場所は「半日陰」「あかるい日陰」「レースカーテン越しの日光」などです。
直射日光が原因でシュガーバインの葉が落ちる時の対処法
・直射日光や西日が当たらない場所へ移動するor遮光ネットを活用
・半日陰かレースカーテン越しの日光が当たる場所へ移動する
・高温期は特に葉焼けリスクが高いので、うっかり西日に当たっていないか確認する
※「葉の色味が悪い」「葉がしおれている」など、葉焼けが疑われる場合は直射日光が当たっていないか確認し、葉焼けが疑われる場合は早めに場所を移動する
シュガーバインの葉が落ちる原因③水のやり過ぎによるダメージ
シュガーバインは蒸れに強くありません。そのため、水のやり過ぎは葉が落ちる原因にもなり、根腐れによって枯れることにもつながります。
水のやり過ぎと暑さが合わさることで蒸れ、結果、高まるのが病害虫リスクです。
また、窓を閉めきった室内に置いていると、どうしても風通しが悪くなり根腐れに発展する可能性も高くなります。
多湿が原因でシュガーバインの葉が落ちる時の対処法
・水やりは土が乾いてからおこなう ⇒冬場は土が乾いてさらに2,3日してから水やりする(成長が緩慢になっている時期のため)
・土が乾ききらないうちに水を与えない ⇒水をちょこちょこと与えていると根が呼吸できずに腐る「根腐れ」を起こしやすい。根腐れに発展してからでは復活が困難。
・葉の乾燥が気になる場合は葉水(はみず)をする ⇒葉水は病害虫予防としても効果的
・水やりチェッカーを活用する ⇒土に挿すだけで色で水やりのタイミングを教えてくれるため、水やりの失敗を防げる
※水やりチェッカーについては記事後半でご紹介
シュガーバインの葉が落ちる原因④害虫
シュガーバインの葉が落ちる原因として4つ目に挙げられるのが害虫です。シュガーバインに付きやすい害虫にはハダニやカイガラムシがあります。
これらの害虫は、特に、風通しの悪い室内管理での際に発生しやすいです。
室内で発生しやすいカイガラムシ
下写真はモンステラの葉に付いたカイガラムシです。小さいですが、放っておくと樹液を吸われて株自体を枯らされることも多くなります。
特に、冷暖房を効かせている時期は窓を閉め切ることも増え、どうしても風通しが悪くなりがちです。
シュガーバインに白っぽい粉のようなものが付着して葉の色が悪くなっている場合、「コナカイガラムシ」という害虫の被害を受けていることもあります。
シュガーバインについた害虫はすぐに取り除く
シュガーバインに害虫が付いているのを見つけた場合、吸汁による被害を最小限に抑えるためにも早目に取り除きましょう。
多すぎて取り切れない場合は殺虫剤を活用することも検討します。増えると厄介な上、他の植物へも被害が拡がる可能性があるからです。
こまめな葉水はハダニ予防に効果的ではある
また、こまめな葉水はハダニ予防に効果的です。ただ、あくまで「風通しが悪い」というのが害虫が発生する際の特徴になります。
室内なら、扇風機やサーキュレーターを活用し、「空気や湿気が一か所に留まらないよう意識的に動かす」ということがポイントです。
害虫がついてシュガーバインの葉が落ちるとき
・シュガーバインの元気がないと感じたら、葉の付け根、裏、葉と茎の境目などをくまなくチェックし、害虫がついていないか確認
⇒小さな虫がついていたら早目に取り除く
・葉水はハダニ予防に効果的ではある
・風通しをよくすることが害虫を寄せ付けないポイントになりうる
⇒扇風機やサーキュレーターを活用し意識的に空気を動かす。適温になったらできるだけ屋外で管理し風に当てる。
あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
水やりチェッカーを活用して水やりの失敗を防ぐ!
「できるだけ枯らしたくない」「水やりのタイミングがいまいち分からずいつも植物を枯らせてしまう」
このような方におすすめなのが水やりチェッカーです。
水やりのタイミングを可視化
スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土中のPF値を測定し最適な水やりのタイミングを教えてくれます。
春から秋にかえてはスティックは白になったら水を与え、冬の場合はスティックが白になって2~3日ほどしてから水を与えます。
水やりのタイミングを可視化してくれるのは、想像以上に管理が楽になります。また、根腐れや水枯れのリスクを大幅に減らすことも可能です。
色で分かる水やりの最適なタイミング
- 土が濡れている場合⇒青
- 土が乾いた場合⇒白
あわせて読みたい「観葉植物 冬の水やりの方法!【管理のコツ3つと失敗例も】」はこちら
まとめ
今回はシュガーバインの葉が落ちる主な原因と対処法をくわしくご紹介しました。
シュガーバインの葉が落ちるときは、まず、株の状態をよく観察しましょう。
「直射日光に当たっていなかったか?」
「水をやり過ぎていなかったor水やりを忘れていなかったか?」
「30度以上の暑さに長時間晒していなかったか?」
「葉の裏や付け根、茎などに害虫がついていないか?」
「根詰まりしていないか?」
これらのことを確認した上で、最適な対処法を試してみてください。2年以上植え替えていない場合、根詰まりや肥料切れも考えられます。
ちなみに、シュガーバインが耐えられる寒さは0度程度まで。暑さには弱いものの、寒さにはなかなか強いのもシュガーバインの特徴ですね。
シュガーバインの葉が落ちる主な原因4つと対処法 ・暑さによるダメージ(30度以上) ⇒暑さの厳しい時期は室内へ移動させることも検討する ・直射日光による葉焼け ⇒強光が当たらない場所へ移動するか遮光ネットを利用する、特に真夏は葉焼けを起こしやすいため注意が必要 ・水のやり過ぎ ⇒土が乾いてから水を与える、できるだけ風通しのよい場所で乾燥気味に管理し様子をみる ※すでに株元が柔らかくなり根腐れに発展している場合は、挿し木で育てなおすこともできる ・害虫 ⇒見つけ次第駆除する あわせて読みたい「シュガーバイン 増やし方を解説します【初心者でも簡単】」はこちら
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