花びらのような繊細な葉がちらちらと揺れるつる性の植物・シュガーバイン。鉢から垂れ下がる姿が涼し気な人気のグリーンですね。
そんなシュガーバインは初心者でも育てやすく、ホームセンターや園芸店などでも見かけることの多い植物です。
しかし、「シュガーバインは育てるのがなんとなく難しい…」と感じている方もまた多いのではないでしょうか?
そこで今回は、シュガーバインは育てるのが難しいといわれる理由と解決策について詳しくご紹介します。
シュガーバインは育てるのが難しいといわれる理由3つ
「なんとなく育てるのが難しいと感じる…」「置き場所がイマイチ分からない…」「水やりのタイミングが難しい…」
シュガーバインを育てているとこのようなお悩みをお持ちの方も多いでしょう。とはいえ、シュガーバインは強健と有名なアイビーと同じ仲間の植物です。
ではなぜシュガーバインは育てるのが難しいと思われがちなのでしょうか。くわしくみていきましょう。
シュガーバインが難しいといわれる理由①水やりのタイミングが難しい
シュガーバインは多湿を嫌います。水の与えすぎは根が呼吸できずに傷む「根腐れ」を招き、そのまま弱らせてしまう原因となります。
かといって、ゴムの木やサンスベリアなどと同じ感覚で水やりしていると乾燥により葉が落ちることも。
つまり、水の与えすぎもよくはないけど、与えなさすぎもよくないということです。
シュガーバインは時期によって欲する水の量が変わる。これが「シュガーバインは難しい」と感じる理由かも。
20度以上なら表土が乾いたら与え、15度以下なら表土が乾いて2~3日してから
それでは、具体的にどのように水を与えていけばいいのかをご紹介します。
- 気温が20度以上30度未満…土の表面が乾いてきたらたっぷりと与える(直射日光×)
- 気温が15度以下…土の表面が乾いて2~3日ほど経ったら土全体が湿る程度に水を与える(肥料は不要)。地上部は乾燥しがちなので葉水も忘れずに。
- 気温が30度以上…できるだけ涼しい場所へ移動し直射日光に当てない。水やりは土の表面が乾いて1~2日ほどしてから様子をみて与える。水やりはできるだけ涼しい時間帯(日が暮れてから)におこない、受け皿に溜まった水は必ず捨て風通しを確保しておく。
あくまで目安。それぞれの管理環境や株の状態に応じて微調整してね。
シュガーバインが難しいといわれる理由②葉焼けを起こしやすい
シュガーバインの場合、特に暖かい時期の直射日光に当たると葉の一部が変色し傷む「葉焼け」を起こしやすいです。
ずっと室内で育てていたシュガーバインをいきなり屋外の日向に置くと、たちまち葉が焼けて傷んでしまうことも珍しくありません。
直射日光は避けて半日陰やレースカーテン越しの光に当てる
シュガーバインが好むのは半日陰やレースカーテン越しのやわらかな光です。
屋外に置く場合はあかるい日陰(日向のすぐ横の日陰)に置くか、遮光ネットを利用するのがおすすめです。
▲ダイソーの遮光ネットを植物棚にくくりつけています
特に気温が25度以上になる時期は高温により葉焼けを起しやすくなります。葉焼けした葉は元に戻せません。
また、葉焼けした面積が増えるとその分、光合成もできなくなるため、そのまま株自体を弱らせてしまうことにもなります。
葉の色に異変を感じたら、直射日光(西日も含む)に当たっていなかったか、置き場所の日当たりを再確認してみてね。
シュガーバインが難しいといわれる理由③実は、暑さが苦手(寒いのは案外得意!)
シュガーバインは寒さには強く、0度程度までなら耐えられます。関東より以西では屋外で冬越しすることも多いです。
ただ、意外にもシュガーバインは暑さには強くありません。
30度以上なら室内の涼しい場所へ移動させるのがおすすめです。高温期は株自体も弱りやすいため、水やりは気持ち控え目にしてもよいでしょう。
30度以上なら涼しい場所へ移動し高温によるダメージを防ぐ
他の多くの観葉植物は暑さを得意としますね。
しかし、シュガーバインはあまり暑いのが得意ではありません。30度以上になると鉢内が蒸れて根腐れを起こしてしまうことも多いです。
そのため、真夏はできるだけ涼しい場所へ移動してやるのがおすすめです。また、暑い時期は水やり後の置き場所も気を付けましょう。
鉢内の水分が日光により温まり根が煮えて根腐れを起こすこともあるからです。
夏場の水やりは日が暮れてから。しっかりと水気を切って風通しのよい場所に置こう。
シュガーバインをすぐ枯らしてしまうなら人工観葉がおすすめ
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人工観葉なら水も土も不要。室内でも清潔で枯れる心配いらず
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もちろん枯れることもないため、ストレスフリーでシュガーバインを楽しめます。
人工観葉は害虫の心配も不要。虫が苦手な人にもおすすめだよ。
本物そっくり、超リアルな人工観葉が欲しいなら造花専門店で探してみよう
とはいえ、人工観葉はまさにピンキリで、安さだけで選ぶと安っぽく見えてしまうことも多いです。
できるだけ本物に近いリアルな人工観葉が欲しい場合、造花専門店で探してみるのがおすすめです。
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シュガーバインは育てるのが難しいといわれる理由3つ【まとめ】
今回は、シュガーバインが難しいといわれがちな理由とその解決方法をまとめてご紹介しました。
シュガーバインの場合、他の多くの観葉植物に比べて暑さに気を付ける必要があります。逆に寒さには強いです。
筆者が育てているシュガーバインの場合、株を弱らせがちなのが30度以上になる真夏。逆に冬場はどちらかというと株が締まって生き生きとしているようにも見えます。
とにかくシュガーバインは「蒸れ」に弱いので、気温が許す限り(0度~30度未満くらい)は屋外の風通しのよい場所に置くのがおすすめです。
ホームセンターや園芸店などでも、シュガーバインは屋外に置かれていることが多いと感じます。また、暑い時期は水やりの量だけでなく水やりする時間帯にも気を付けてみてください。
シュガーバインが難しいといわれがちな理由3つ
- 水やりのタイミングが難しい
- 葉焼けを起こしやすい
- 実は、暑いのが苦手(寒さは案外、得意)