5枚の葉が花のように揺れる姿が涼し気なシュガーバイン。吊り鉢にもぴったりなシュガーバインはおしゃれな雰囲気の漂う人気のインドアグリーンですね。
そんなシュガーバインの元気がない様子にお困りではありませんか?
そこで今回は、シュガーバインの元気がない時の主な原因と対処法を、よくある症状別で徹底解説します。
シュガーバインの元気がない時の原因と対処法【よくある症状別】
「元気がない」とひとことで言ってもその症状はさまざまですね。今回は、シュガーバインの元気がない時によく見られる症状別で、その主な原因と対処法をご紹介します。
シュガーバインの元気がない ケース①葉が落ちる
シュガーバインの葉が落ちて元気がないという場合、考えられる原因には「過度の乾燥」「根腐れ」「直射日光・高温によるダメージ」などがあります。
シュガーバインは葉がこぶりで薄いですね。そのため、ゴムの木やサンスベリアなどと比べてそこで乾燥に強くありません。過度の乾燥は葉が落ちる原因になりえます。
とはいえ、水のやり過ぎは根腐れを起こす原因にもなります。特にシュガーバインは蒸れを嫌います。時期や置き場所に応じた水やりが必要になります。
シュガーバインの葉が落ちるときの対処法
- 直射日光に当たっている場合…半日陰へ移動するか遮光ネットを使用
- 30度以上の暑さ…できるだけ風通しのよい涼しい場所へ移動
- 過度の乾燥…土の表面が乾いたらたっぷりと水やり。ただし、15度以下になると生育が緩慢になるため控え目にシフト。具体的には表土が乾いて2~3日ほどしてから様子をみて。
- 根腐れ…土が乾かないうちに水を与えない。できるだけ風通しのよい場所に置いて直射日光を当てない。弱っている時の肥料は不要。
シュガーバインの元気がない ケース②色が悪い
シュガーバインの色が悪くてなんとなく元気がないという場合、どんな風に色が悪いかで原因や対処法が異なります。
「色が薄い」ときは主に日光不足が考えられます。この場合、色が薄いのと同時に葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろしているはずです。徒長ですね。
「葉が茶色い」ときは直射日光が当たっていなかったかを確認してみましょう。葉焼けが考えられるためです。
「葉がベタベタする、まばらで色味が悪い」という場合は害虫がついていないかを確認しましょう。シュガーバインにつきやすい害虫にはカイガラムシやハダニがあります。
屋外で管理している場合はアブラムシにも気を付けなければなりません。
▲コナカイガラムシは白い粉のような見た目
シュガーバインの色が悪いときの対処法
- 色が薄い…日光不足になっていないか。室内であればレースカーテン越しの窓際がベスト。屋外であれば半日陰や日向のすぐ隣の日陰など。遮光ネットを使うのもよい。生育期であれば肥料を与えてみるのもよい。ただし、根詰まりしていないことを確認してから。
- 茶色く焦げたようになっている…直射日光による葉焼けが疑われる。また、葉先が茶色く枯れる場合は根詰まりしていないかも確認する。
- まばら模様になってべとつく…病害虫によるダメージを受けている可能性あり。葉の付け根や裏、茎などに小さな虫がついていないかくまなくチェックし、付いていたら早目に取り除く。
シュガーバインの元気がない ケース③スカスカしている
シュガーバインの株がスカスカでボリュームがない…という場合、スカスカになっている部位によって原因と対処法が異なります。
シュガーバインはつる性の植物ですね。そのため、株元がスカスカになっている場合は新陳代謝により株元近くの古い葉が落ちているだけです。
ただ、枝先近くの葉がスカスカでボリュームが無くなってきた…という場合は日光不足による徒長を起こしている可能性が高いです。
シュガーバインがスカスカなときの対処法
- 株元がスカスカ…新陳代謝によるもののため、特に問題ない。株元のボリュームを取り戻したい場合は20度~25度くらいの時期に切り戻しを実施するのもよい。
- 枝先がスカスカ…日光不足による徒長の症状である可能性が高い。また、スカスカになるだけでなく、葉が落ちているという場合は他の原因も考えられる。(ケース①をご参照ください)
シュガーバインの元気がない ケース④しおれている
シュガーバインがしおれてぐったりとしている場合、考えられる原因が「暑さによるダメージ」「蒸れによる根腐れ」「過度の乾燥」「0度以下の寒さ」などです。
特に、シュガーバインは暑さにあまり強くありません。また、蒸れを嫌うため、水のやり過ぎは根腐れに発展しやすいです。
その反面、寒さには意外と強く、0度程度までなら耐えられます。筆者が住んでいる近畿地方では霜にさえ当てなければ屋外での冬越しも可能なケースも多いです。
シュガーバインがしおれているときの対処法
- 30度以上の暑さ…できるだけ涼しく風通しのよい場所へ移動。直射日光は×。
- 過度の乾燥…土を乾かしすぎると葉がしおれる、20度~25度の生育がさかんな時期は土表面が乾いたタイミングでの水やりが望ましい。15度以下ならもう少し水やりの間隔を空ける。ちょこちょこと水やりするのは蒸れを招くため×。
- 0度以下の寒さ…氷点下になる場合は0度以上を保てる場所へ移動。ただし、いきなり暖かい場所(0度以下の場所から20度の室内等)に移動させると株の負担となるため避ける。植物は急激な環境の変化に弱いため、すこしずつ慣らしていくことがポイント。
シュガーバインの元気がない時の原因と対処法【まとめ】
今回は、シュガーバインの元気がない時の主な原因と対処法をよくある症状別でくわしくご紹介しました。
シュガーバインは、私たちが「快適」と感じる環境を好む傾向にあります。ベストな環境は、気温が20度~25度程度の過ごしやすい温度です。
また、風通しのよい涼しい場所を好みます。そして直射日光は葉焼けの原因になりえます。
特に弱りがちなのが高温になる真夏です。多くの観葉植物に比べてシュガーバインは暑さにそこで強くありません。
30度に近づいてきたら、できるだけ風通しのよい涼しい場所に置いてやるのがおすすめですよ。
シュガーバインの元気がない時の主な原因と対処法【症状別】
- 葉が落ちる⇒置き場所、水やり方法の見直し
- 色が悪い⇒置き場所、害虫の有無を確認
- スカスカ⇒日光不足になっていないか置き場所を見直す
- しおれる⇒高温や0度以下の寒さ、過度の乾燥に陥っていないかを確認
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