ツヤのある濃いグリーンの葉から伸びるすっきりとしたフォルムの美しい白い花。スパティフィラムはインテリアともよく馴染む人気のインドアグリーンですね。
そんなスパティフィラムの葉がしんなりと垂れてお困りではありませんか?
そこで今回は、スパティフィラムの葉が垂れる主な原因と状況別の対処法を徹底解説します。
スパティフィラムの葉が垂れる・ふにゃふにゃな原因と対処法【土が乾いている場合】
張りのある柔らかな葉が特徴のスパティフィラム。実は、多くの観葉植物とは異なるのが「比較的に水を好む」という点です。
スパティフィラムの葉が垂れている場合、まずは土を観察してみよう。土は湿ってる?乾いてる?
土が乾燥しているなら水やりして様子をみる
スパティフィラムの葉が垂れている状態で、「土が乾いている」「水やりを忘れていた」「鉢を持ち上げて軽い」「土に水気を感じない」などという場合、
過度の乾燥により葉が垂れている可能性が高いです。つまり、水枯れですね。
水枯れとは水分不足により過度の乾燥に陥っている状態のこと。スパティフィラムは観葉植物の中でも珍しく、水枯れを起こしやすいんだ。
たっぷりと水を与えて風通しのよい場所に置く
乾燥により葉が垂れている場合、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。
しっかりと水気を切り、受け皿に溜まった水も捨てましょう。
その後、できるだけ風通しのよい半日陰に置いて様子を見ます。
気温が15度以上の時期であれば、1日もすれば葉がピンと元通りになるはずだよ!
気温が15度以下になる秋から冬は、葉がピンとなるまで暖かい時期よりも時間を要することが多いです。
葉が垂れていてもすぐに気付いて水を与えれば問題ありません。ただ、水枯れが長く続くと葉が黄色っぽく変色して株が徐々に弱ってきます。
気温が20度以上になる生育期は、土の表面が乾いてきた段階でたっぷりと水やりしてね。15度以下になって、生育が緩慢になったら水やりをやや控え目にして寒さに備えよう。
☆★スパティフィラムに適した置き場所とは?↓↓
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スパティフィラムの葉が垂れる・ふにゃふにゃな原因と対処法【土が7日以上濡れている場合】
スパティフィラムの葉が垂れている状態で、「土が湿っている」「水やりは土が乾ききる前に与えていた」などという場合、根腐れを起こしていることも考えられます。
土が7日以上湿りっぱなしなら、根腐れを起こしている可能性が高い
土が湿っていて、かつ株元に触れてぐらぐら不安定になっているなら、根腐れを起こしている可能性が高いです。
この場合、一旦水やりを控えてください。
根腐れが疑われる場合、鉢から取り出し腐った根を取り除く
根腐れが疑われる場合、一旦鉢から株を取り出しましょう。
黒く傷んだ根を取り除き、必要であれば株分けも済ませておきます。
スパティフィラムは元株のまわりに子株を増やしながら育つ植物だよ。2年以上植え替えていない場合、元株のまわりの子株が増えて鉢の中がぎゅうぎゅう詰めになっていることも多いんだ。その場合は株分けも必要。
2年に1回、株分けして根の詰まりを解消しておく
また、スパティフィラムを「購入してから一度も植え替えていない」「2年以上植え替えていない」などという場合、根詰まりを越している可能性もあります。
「鉢底から根がはみ出ている」「水やり後の水分がなかなか土に浸み込んでいかない」「新しい葉が小さい」「花芽がなかなか付きにくくなった」などという場合、根詰まりしていないか確認してみましょう。
根詰まりを放置していると鉢内の水はけが悪くなる。結果、根が蒸れて根腐れを起こしやすくなるよ。
原因が分らない場合は鉢から株を取り出して根をチェックしてみよう
▲大株に見えても、実は小さな株の集合体になっていることが多い
原因が分からない場合、鉢から株を取り出して根の状態を見るのが早いです。
鉢からなかなか取り出せないという場合は、根詰まりしていることが多いです。
植え替えの適期は春から秋の暖かい時期。ひとまわり大きめの鉢に植え替えるか、株分けをして根詰まりを解消します。
株がぎゅうぎゅうに詰まると花芽が出にくくなるだけでなく、新しい葉が小さくなったりという症状も出始めるよ。
☆★花が咲かないスパティフィラムを株分けします【随時更新】↓↓
スパティフィラムの葉が垂れる・ふにゃふにゃな原因と対処法【まとめ】
今回は、スパティフィラムの葉が垂れる主な原因と対処法について詳しくご紹介しました。
スパティフィラムの葉が垂れていると驚いてしまいますよね。とはいえ、まずは落ち着いて土の状態を観察してみましょう。
土がカラカラに乾いていれば葉が垂れている原因は過度の乾燥です。ただ、気を付けたいのが土が濡れている場合ですね。
水やり後、7日以上経っても葉にハリが戻らない場合は要注意。根腐れを起こしている可能性があるよ。その場合は傷んだ根を取り除き、水はけの良い土に植えて発根を待とう。
スパティフィラムの葉が垂れる主な原因と対処法
- 土が乾いている場合…過度の乾燥により水枯れを起こしていることが多い。たっぷりと水を与えて様子をみる。
- 土が濡れている場合…根腐れを起こしている可能性がある。しばらくは水やりを控えて風通しのよい半日陰に置き様子を見る。根詰まりしていないか確認し、気温が20度以上であればひとまわり大きめの鉢へ植え替える。株が大きくなり過ぎている場合は株分けも検討。