すっきりとしたフォルムの白い花が人気のスパティフィラム。上品な見た目でどんなお部屋の雰囲気にも馴染む人気の観葉植物です。
そんなスパティフィラムの葉がしおれる様子にお困りではありませんか?
今回は、スパティフィラムがしおれる主な原因と対処法をくわしくご紹介します。
スパティフィラムがぐったりしおれる原因と対処法
スパティフィラムがしおれている場合、まずは土の状態をよく観察してみましょう。
スパティフィラムは多くの観葉植物の中でも水を好みます。特に、春から秋の暖かい時期は水切れを起こしやすいのですね。
スパティフィラムがしおれる【土が乾いている場合】
▲水切れによりしおれたスパティフィラム(4月頃)
スパティフィラムの葉がしおれていて、「土がカラカラに乾いている」「しばらく水やりをしていなかった」という場合、水切れが原因の可能性が高いです。
スパティフィラムは本来、湿地で生育する植物のため、他の多くの観葉植物に比べて水を好む性質をもちます。
そのため、テラリウム(ガラス容器で苔などを栽培する方法)として使われることも多いのがスパティフィラムです。
春から秋の暖かい時期は土の表面が乾いたらたっぷりと水やり
特に、春から秋にかけての暖かい時期はスパティフィラムの生育がさかんになります。
土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えましょう。その後、風通しのよい半日陰に置いて様子をみます。
気温15度以上の暖かい時期であれば1日もすれば張りのある葉が復活するはずです。
気温15度以下の時期は寒さによりスパティフィラムの生育が緩慢になっています。
寒い時期の水やりはできるだけ暖かい午前中までに済ませ、30度程度の常温の水を与えます。
できるだけ明るく風通しのよい場所に置いて様子をみましょう。暖かい時期に比べると葉にハリが戻るまで日数がかかります。
スパティフィラムがしおれる【土が濡れている場合】
▲株分け後、うまく根付かず葉がしおれて弱っている(7月)
スパティフィラムの葉がしおれていて、「土が濡れている」「水やりして2、3日くらい経過している(春~秋)」という場合は注意が必要です。
春から秋の暖かい時期であれば蒸れによる根腐れ、秋から冬であれば寒さにより根がダメージを受けている可能性があります。
水やりはしばらく控え、できるだけ風通しのよい場所に置いて様子をみます。
すでに根元が黒く変色し柔らかくなっている場合は腐敗が進んでいるため、復活は難しいでしょう。
また、気温が下がり始める秋に植え替えや株分けを実施した場合、そのまま根付かずに株が弱っている可能性もあります。
この場合も復活はなかなか難しいですが、できるだけ暖かく風通しのよい場所に置きます。
空気の乾燥が気になる場合、株全体に霧吹きで水分を吹きかける「葉水(はみず)」をするのもよいでしょう。
スパティフィラムは本来、湿度の高い環境を好みます。理想は70%以上ですが、一般家庭では高湿状態を保つのは難しいです。
その場合は葉水で空中湿度を保ってやるのがおすすめです。
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寒さに弱いスパティフィラムは15度以下になったら室内へ
▲夜になったら窓から離してできるだけ部屋の中心近くへ移動すると寒さ対策になる
スパティフィラムの生育適温は20度~30度程度です。
気温が15度以下になると生育が緩慢になり、10度以下になると株自体が徐々に弱っていきます。
耐えられる寒さは8度程度までといわれますが、それは枯れないための最低温度ともいえます。
スパティフィラムの美しい姿を保つためには、最低でも10度、できれば15度は欲しいところです。
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スパティフィラムがぐったりしおれる原因と対処法【まとめ】
今回は、スパティフィラムがしおれる主な原因と対処法をご紹介しました。
昨日まで元気な姿であったはずのスパティフィラムがしれおてぐったりとしていたら驚いてしまうでしょう。
そんな時に慌てて肥料を与えるのは控えた方が無難です。まずは土の状態をよく観察し、これまでの管理方法を思い出します。
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土が乾いている場合はほとんどが水切れを起こしていることが多いです。
暖かい時期であれば水やり後、直射日光を避けた風通しのよい日陰に置いて様子をみます。室内なら窓際に置きましょう。
夏場は強光により葉焼けや蒸れを起こすことも多いので、できるだけ涼しい場所に置くのがおすすめですよ。
冬場は室内であっても窓際の冷え込みに気を付けます。朝晩の窓際は想像以上に冷え込むことが多いからです。
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スパティフィラムがしおれる主な原因と対処法
- 土が乾いている場合⇒水切れが原因のことが多い。水やり後、直射日光を避けた風通しのよい明るい場所に置いて様子をみる。
- 土が濡れている場合・水やり後2~3日しても復活しない場合(春から秋)⇒根腐れを起こしている恐れあり。しばらく水やりは控えてできるだけ暖かく風通しのよい場所に置く。室内であれば窓際の冷え込みに注意。夜になったら窓から離す。夏場は直射日光に当てない。屋外なら日陰、室内なら窓際。
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