色鮮やかな葉が美しいシンゴニウム。こんもり茂った姿が可愛らしい人気のインテリアグリーンです。
春から秋の暖かい時期に生長がさかんになるシンゴニウムですが、いつの間にか、茎ばかりが目立ってひょろひょろした残念な姿になってはいませんか?
そこで今回は、シンゴニウムがひょろひょろになる原因とその対処方法をくわしくご紹介しましょう。
シンゴニウムがひょろひょろになる原因と対処方法とは?
シンゴニウムは半日陰を好む耐陰性のある植物です。逆に、直射日光に当てると葉焼けを起こしやすいのですね。
そのため、シンゴニウムは室内で育てるのに適した植物と言えるでしょう。しかし、あまりにも日光が不足するとどうなるでしょうか。
シンゴニウムがひょろひょろになる主な原因は「光線不足」によるもの
シンゴニウムは直射日光に当たると葉焼けを起こしやすいです。特に、夏場の強光によって葉焼けすることが多くなります。(下写真)
▲夏場は強光に当てない
とはいえ、あまりにも日光が少ないと、今度は「徒長(とちょう)」を起こし、茎ばかりがひょろひょろと縦に伸びてきます。
徒長を起こすと見た目がひょろひょろと弱々しくなるだけでなく、ちょっとした環境の変化により大きなダメージを受けやすくもなります。
特に徒長を起こしやすいのが春から秋にかけての暖かい時期です。この時期はシンゴニウムの生育がさかんになります。
そのため、日光が足りないと、茎ばかりが光を求めてひょろひょろと伸びていくのですね。
根詰まりしていないかもチェックしよう
また、あわせて根詰まりを起こしていないかも確認しておきます。根詰まりすると、根が鉢内でぎゅうぎゅう詰めになり、水分や養分をスムーズに吸収できません。
その結果、生育に影響を及ぼしていることもあるからです。鉢底を覗いてみて根がはみ出ているようなら、20度~25度程度の生育がさかんな時期にひとまわり大きめの鉢に植え替えます。
※「ひとまわり」の目安は今の鉢より直径プラス3cmほどのものをいいます。いきなり大きすぎる鉢に植え替えると根腐れのリスクが高まるため注意。
株元近くの葉が落ちるのは新陳代謝によるもの
また、十分な日光や温度、風通しのもと管理しているにも関わらず、シンゴニウムの株元近くの葉が徐々に落ちてスカスカ・全体の見栄えが悪くなっている場合、新陳代謝により落葉していると考えられます。
シンゴニウムはポトスと同じつる性の植物です。そのため、生長とともに下葉が落ちて株元近くがスカスカになるという特徴もあります。
シンゴニウムがひょろひょろになった時の対処法は?
残念ながら、すでにひょろひょろになった茎や葉柄を元通りにすることは出来ません。樹形を整えるためには切り戻しによる剪定が必要になります。
また、株が剪定に耐えられるほど充実していない(大きくなっていない)場合には、まずは管理環境の見直しからはじめましょう。
ひょろひょろのシンゴニウム 状態別の対処法【目安】
▲2~3節ほどあれば容易に発根する
- 茎が横に這うように伸びている(節や気根が分かる)場合⇒20度~25度くらいの生育がさかんな時期に根元の葉を2,3枚ほど残して清潔なハサミでカット。しばらくは水のやり過ぎに気を付け、風通しのよい半日陰で管理。うまくいけばカットした部位の近くから新芽が出て株元のボリュームが取り戻せる。カットした茎は挿し木で増やすのも簡単。
- 株自体が小さく節や気根の位置が分からない場合⇒まずは根詰まりを起こしていないか確認。鉢底から根がはみ出ているようなら、暖かい時期にひとまわり大きな鉢へ。室内であれば日当たりのよい窓際のレースカーテン越しに置く。20度~25度程度であれば屋外の半日陰に置き、風に当たると生育がよくなるのでおすすめ。30度以上になり、暑くなってきたら葉焼けの恐れもあるため室内へ移動させるのが安心。
まとめ
今回は、シンゴニウムがひょろひょろになる原因と対処法をご紹介しました。
ひとことで「室内の明るい場所に置いている」と言っても、「窓際」か「部屋の中心近く」か「壁際」か等によって、日当たり、風通しが大きく異なります。
シンゴニウムの場合は風通しのよい窓際がベストでしょう。葉焼けを起こしがちな夏場はレースカーテン越しだと安心ですね。
空気中の水分量が足りないと葉が傷みやすいので、1日に数回は株全体に霧吹きで水分を吹きかける「葉水(はみず)」をしてやるのがおすすめです。
▲熱帯植物であるシンゴニウムの好む湿度は約70%以上!
シンゴニウムがひょろひょろになる原因と対処法
- 日光不足による徒長が主な原因⇒置き場所の見直し。移動させる場合は少しずつ日光に慣らし葉焼けを防ぐ。
- 株元がスカスカな場合は新陳代謝や寒さ、根詰まり等により葉を落としている可能性も⇒25度前後の暖かい時期に切り戻しで樹形を整えるのがおすすめ。
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