リプサリスを植え替えたいけど手順や注意点がイマイチ分からない…。初心者にも分かるように簡潔に教えて!
リプサリスを植え替えるとき、根鉢は崩した方がいいの?土はサボテン用ので大丈夫?植え替え後はどう管理すればいいの…?
いざリプサリスを植え替えようとしても、さまざまな疑問が湧いてくるのではないでyそうか?
そこで今回は、リプサリスの植え替えに適したタイミング、植え替えの注意点などについて詳しく解説します。
植え替えのタイミングと適期
リプサリスは1年~2年の1回、植え替えが必要
リプサリスの植え替えは、1年~2年に1回が目安です。
特に春~秋の成長期に行うことで、株への負担を最小限に抑えつつ根詰まりを解消できます。
暑さに強いリプサリスだけど、日本の夏はかなり過酷で植え替えは大きな負担になってしまうことも。おすすめは気温が上がり始める春。地域にもよるけど4月~6月ころがベスト。
植え替えないまま放置しているとどうなる?
- 新しい葉が出ず、古い葉が早く枯れるなど葉数が減る
- 鉢内が蒸れて根腐れのリスクが高まる
- 葉が密集し蒸れることで根腐れや害虫のリスクが高まる
これらのトラブルを防ぐためにも、リプサリスを鉢植えで育てているなら、1年~2年に一度は植え替えを検討しましょう。
根詰まりを起こしていなかったとしても、土が古くなることで水はけが悪くなるよ。リプサリスは水はけの悪い土を嫌うから、最低でも2年に1回は植え替えて土を更新するのが理想的。
根詰まりのサインは?
- 前回の植え替えから2年以上経っている
- 鉢底から根がはみ出てくる
- 水やり後、水分がなかなか浸み込んでいかない
- 新しい葉が出てこない、変形する、色が悪い
土は経年によって粒が崩れ、団子状に固まってくるよ。カチコチになった土は水はけが悪く、根を傷める原因になるんだ。
植え替え前数日は水やりを控える
植え替え前数日は水やりを控え、土を乾かし気味にしておきましょう。
土を乾かし気味にしておくことで、植え替え作業がスムーズにおこなえるだけでなく、根にかかる負担も最小限に抑えられます。
土がびしょ濡れだと植え替え作業がやりにくいよ。植え替え前数日は水を切って、植え替え直後にたっぷり水やりしよう。
リプサリスの植え替え方法
リプサリスを植え替える際の手順をご紹介します。植え替えはリプサリスの健康維持にとって重要な作業です。
準備するもの
- ひとまわり大きめの鉢…株分けする場合は今と同じくらいの鉢をもう1個
- 水はけのよい土…多肉植物用の土がベスト
- 鉢底石…鉢内の排水性を確保するために必要。スリット鉢の場合は不要
- オルトランDX…害虫予防のための薬剤。あらかじめ土に混ぜ込んでおくと、害虫被害を最小限に抑えてくれる
これ以上鉢を大きくしたくない…って場合は、株をいくつかに分けるのがおすすめだよ。増えた鉢はお友達や家族にプレゼントすれば喜ばれるかも!
リプサリスの植え替え 手順①土を乾かし気味にしておく
植え替え前数日は水やりを控え、土を乾かし気味にしておきましょう。
土が乾いている方が作業しやすいだけでなく、根にかかるダメージを最小限に抑えることができます。
リプサリスの植え替え 手順②新しい鉢に土を1/3ほど入れておく
新しい鉢に鉢底石、用土を入れておきましょう。
用土は鉢の約1/3の高さまで入れておきます。このとき、あれば「オルトランDX」を撒いておきます。
オルトランDXは害虫を予防してくれる心強いアイテムだよ。ちょっと独特のニオイがするから、ニオイに敏感な人はこのタイミングで撒いて土に混ぜておくのがおすすめ。
リプサリスの植え替え 手順③鉢から取り出す
リプサリスを鉢から取り出し、古い土を軽く落としておきます。
黒く傷んだ根があればカットしておきましょう。
傷んだ根をそのままにしていると、土の中で腐って他の根まで傷ませてしまう恐れがあるよ。黒く脆い根があればこのときに取っておこう。ただし経験上、あまり根をいじりすぎると株が弱ってしまうこともある。古い土の2/3くらいが落せればok。
リプサリスの植え替え 手順④植え付け後、たっぷり水やり
古い土を軽く落としたリプサリスを新しい鉢に植え付けます。
植え付けたらたっぷりと水やりします。鉢底から出てくる水が透明近くなるまで与えましょう。
このようにすることで、水やりの度に受け皿が汚れるのを防ぐことができます。
水やり後は受け皿に溜まった水を捨ててね。直射日光を避けた明るく風通しの良い場所で根が張るのを待とう。
リプサリスってどんな植物?
リプサリスは可愛らしい花を咲かせる、サボテン科リプサリス属に属する特殊なサボテンです。
他の一般的なサボテンとは異なり、とげがなく、木の枝や幹に着生する特長を持つため「森林サボテン」とも呼ばれます。
紐サボテンとも呼ばれる!
リプサリスの葉茎は細長く、棒のような形状をしています。
この特異な形状が、他のサボテンとは一線を画し、魅力的なインテリアグリーンとしての存在感を放っています。
意外に種類豊富!
リプサリスには数多くの品種が存在し、形や色もさまざまです。
一般的な品種は白い花を咲かせますが、黄色やピンク、オレンジ色の花を咲かせる例もあります。
また、茎の形や分岐の仕方にも個性があり、それぞれの品種に特徴的な魅力があります。
乾燥、暑さに強いから忙しい人でも枯らしにくい!
リプサリスは初心者でも育てやすい植物として知られています。
耐寒性を持ち、日当たりや水やりにもあまり神経質ではありません。
さらに、株分けや挿し木などの方法で簡単に増やすことができるため、多忙な人でも枯らしにくい植物といえるでしょう。
ハンギングにぴったり!
リプサリスの鮮やかな花や特異な形状は、室内の雰囲気を華やかに彩ります。
特に、ハンギングプランターに植えると枝垂れる葉が美しい空間を演出し、視覚的な魅力を一層高めます。
リプサリスの育て方
日当たりの管理
リプサリスは日光を好みますが、直射日光には弱いため、半日陰が適しています。
室内なら南~東向きの窓際に吊るすとよく育ちますよ。
冬は室内で育てる場合でも日当たりの良い場所に置き、5℃以上の温度を保つこと。美しい葉を保つなら理想は15度以上!
適切な水やり
リプサリスは乾燥には耐えられますが、適度な水やりが必要です。
春と秋は土が乾いたら適量の水を与えましょう。夏は乾燥しやすいため、葉に霧吹きで水を与えることをおすすめします。
冬は水やりを控えめにして乾燥気味に管理しよう。
適切な用土
- 市販の「多肉・サボテン用土」を使用
- 自分でブレンドする場合、赤玉土5:鹿沼土3:腐葉土2くらいの割合で配合
- 室内管理なら虫が湧きにくい「室内向け多肉・観葉の土」がおすすめ
リプサリスは水はけの良い土を好むけど、保水性も少しある土だとよく育つよ。ハンギングにする場合は、鉢底石を軽いものにしたり、水苔を使うのもおすすめ。
肥料は春と秋のみ。夏と冬は基本不要
リプサリスは肥料を与えずとも育ちますが、生育が盛んな時期に施肥することでよりよく育ちます。
緩効性固形肥料を2か月に1回程度与えるか、月に3回ほど液体肥料を規定量に薄めて与えると良いでしょう。
夏と冬は過度の暑さと寒さによって生育が鈍るため、肥料は基本不要。吸いきれないほどの肥料分は、根を傷める原因にもなるえるから注意。
害虫対策と対処法
リプサリスは一般的には病害虫の被害が少ない植物ですが、風通しの悪い環境下ではカイガラムシやハダニなどの害虫が発生することがあります。
ハダニの対処法と予防法
葉や茎にクモの巣のような糸が見られたり、葉の裏側に小さな虫がついている場合はハダニの可能性があります。
ハダニは非常に繁殖力が強く、あっというまに増殖するため早めの対処が重要です。
対処法
- 傷んだ葉はカット
- 葉の表裏や根元、茎を水で洗い流す
- ハダニに効果のある液体を噴霧する
- 再発する場合は殺虫剤の使用を検討
予防法
- 定期的な葉水や葉の裏側の観察
- 明るく風通しの良い場所で管理
- 窓を閉め切る時期はサーキュレーターをまわす
カイガラムシの対処法と予防法
カイガラムシの被害は、枝や葉に貝殻のような形で覆われた虫がついていたり、黒いカビ(すす病)が発生していることでわかります。
経験上、カイガラムシは早期に駆除すれば被害を最小限に抑えられることが多い。口針を葉に差し込んで足が退化しているためか、ほとんど動かないことが多いよ。葉がベタベタしたり、白い粉が付いているように見える時は要注意。
対処法
- 柔らかい布やブラシ、綿棒やピンセットなどを使って虫を擦り取る
- 茂り過ぎた枝や葉を剪定して風通しを良くしましょう。
- カイガラムシに効果のある液体を噴霧すると良いでしょう。(殺虫剤や牛乳の希釈液、重曹と水を混ぜたもの、濃いコーヒーや酢の希釈液)
予防法
- 明るく風通しの良い場所で管理すること
- 定期的な霧吹きや葉のふき取り、葉水を行うことで害虫の早期発生
- どんなに気を付けていても付くことはあるので日々の観察を忘れない
カイガラムシは葉に張り付くようにして寄生していることが多い。だから、霧吹きで水を吹きかけるくらいでは取れないことが殆ど。単なる汚れと見逃さないようにして!
リプサリスの植え替えに関するよくある質問
Q1. リプサリスはどの季節に植え替えるべきですか?
適切な植え替え時期は春と夏の成長期です。
これにより、根や葉が回復するのに時間がかからず、リプサリスの健康な成長を促すことができます。
Q2. リプサリスはどのように水やりをすればよいですか?
春と秋は土が乾いたら適量の水を与えましょう。
夏は乾燥しやすいため、葉に霧吹きで水を与えることをおすすめします。
冬は水やりを控えめにし、乾燥気味に管理します。
Q3. リプサリスの育て方には何か特別な注意点はありますか?
リプサリスは熱帯雨林の環境に適応しているため、湿度の高い場所や水気の多い場所での栽培がおすすめです。
また、耐寒性を持っているため、屋外での育て方も可能ですが、適切な遮光や寒さ対策が必要です。
ただし基本的に寒さは苦手。15度以下になるようなら室内管理にしてね。冬は土を乾かし気味にすることで耐寒性を高められるよ。
Q4.リプサリスに適した鉢は?
水はけ、通気性に優れる鉢が適しています。
スリット鉢や素焼き鉢、鉢底穴が十分に開いている鉢を選びます。
葉がだらんと垂れ下がるリプサリスはハンギングもぴったり。ただし、鉢底穴がしっかり開いている鉢を選んでね。根が蒸れると根腐れを起こしやすくなるよ。
Q5.植え替え直後の注意点は?
- 7日程度は直射日光に当てないこと
- 肥料を与えないこと
- 明るく風通しの良い場所で管理すること
根が張るまでは過度な負担は出来る限り避けて。肥料を与えるのは根が張ってから。植え替え後、1ヶ月ほど経ってからにしてね。
Q6.植え替え後、すぐ水やりして大丈夫?
okです。植え替え後はたっぷりと水を与え、受け皿に溜まった水はこまめに捨てます。
根がしっかりと張るまでは土が乾き過ぎないよう注意します。
早ければ14日くらいで根が張るよ。1ヶ月くらいは土が乾き過ぎないよう注意してね。
まとめ
リプサリスの植え替えは1年から2年に1回が目安であり、春~初夏の成長期初期に行うことがおすすめです。
植え替え前数日は水遣りを控え、土を乾かし気味にすることで作業がスムーズに行えますよ。
ぜひ、リプサリスの植え替えを通して元気な姿をキープされてくださいね。