リプサリスを増やしたいけどやり方がイマイチ分からない…。初心者でも分かるように写真付きで分かりやすく教えて?
リプサリスは増やすのが簡単って聞いたけど、何度やってもうまくいかない…。
リプサリスを増やしたい方の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、挿し芽や株分け、種まきでリプサリスを増やす方法を初心者にも分かりやすく簡潔にまとめてみました。
リプサリスの増やし方【挿し木の場合】
リプサリスを増やす方法は主に「挿し木」「株分け」「種まき」の3つです。
まずはもっとも手軽にできる「挿し木」での増やし方から見ていこう。挿し木はリプサリスの茎の継ぎ目を使って増やす方法だよ。
リプサリスを挿し木で増やす 手順①適期は4月~6月ころ
リプサリスを挿し木で増やす場合は、生育期の4月から6月に行いましょう。
生育が盛んな時期におこなうと発根しやすく、発根後の経過もスムーズに進みやすいです。
リプサリスを挿し木で増やす 手順②茎を5~7cmほどカット、乾燥させる
太く丈夫で、病気やダメージのない茎を選びカットします。
切り取った茎は新聞紙の上や乾いた清潔な土の上に転がしておきましょう。
うまくいけば、14日~1ヶ月くらいで、白っぽい根が生えてくるはずです。
このとき、水に挿しておいても発根するよ。心配な場合は水挿しで確実に発根させてから土に植えつけてみて。
リプサリスを挿し木で増やす 手順③土に植えつける
▲早ければ14日くらいで発根します。
発根した茎は水はけの良い清潔な土に植えつけ、たっぷりと水を与えます。
しっかりと根付くまでは、土が乾燥しすぎないよう注意しましょう。
茎に触れて抵抗を感じるようになるまでは、土が乾き過ぎないよう気を付けてね。心配な場合はビニール袋に鉢を入れて管理するのもおすすめ。ただし、袋の口は開けておこう。
リプサリスの増やし方【株分けの場合】
株分けはリプサリスの株を分けることで増やす方法です。
リプサリスの株分けで増やす 手順①生育期の4月~6月に行う
生育期の4月~6月に行う リプサリスを株分けで増やす場合は、生育期の4月から6月に行いましょう。
株分け前数日は水遣りを控え、土を乾かし気味にしておくと作業がスムーズに行えるだけでなく、根にかかる負担も最小限に抑えられるよ。
リプサリスの株分けで増やす 手順②鉢と土を用意
あらかじめ、株分け後のリプサリスを植え付ける鉢を用意しておきます。
鉢の中には鉢底石、土を1/3ほどの高さまで入れておきましょう。
リプサリスの株分けで増やす 手順③分ける
リプサリスの株を慎重に取り外します。
取り外した株を根や茎に沿って分割します。このとき、根を傷つけないように注意しましょう。
リプサリスの株分けで増やす 手順④植え付ける
分割したリプサリスを別の鉢に植え替えます。 根が十分に成長したら、通常のリプサリスと同じように管理します。
リプサリスの株分けで増やす 手順④水やり後、明るく風通しの良い場所で休ませる
株分け後、しっかり根付くまでは強い光を避け、土が乾燥し過ぎないよう注意しましょう。
1ヶ月ほど経ち、無事に根が張ったら通常の管理へ戻し、春~秋であれば肥料を与えても構いません。
今より鉢を大きくしたくない…って場合は株分けするのがおすすめ。リプサリスは人気のインテリアグリーン。増えた鉢はお友達や家族にプレゼントすると喜ばれるはず!
リプサリスの増やし方【種まきの場合】
種まきはリプサリスの種をまいて増やす方法です。
種から増やすのは時間がかかる&手間もかかる&管理が難しいから、あまりおすすめはしないよ。リプサリスは発芽率も高くないんだ。
リプサリスを種から増やす 手順①生育期の4月~6月に行う
リプサリスを種まきで増やす場合は、生育期の4月から6月に行いましょう。
リプサリスを種から増やす 手順②容器を準備
適切な種まき容器を用意します。
小さなプラスチックの種まきトレイやポットを使います。容器には排水ができる穴があることを確認しましょう。
リプサリスを種から増やす 手順③用土を準備
適切な土を用意します。軽くて排水性の良いサボテン用の土が適しています。
リプサリスを種から増やす 手順④種蒔き
準備した土に種をまきます。種を軽く土の上に散布し、覆いすぎないように注意します。
リプサリスを種から増やす 手順⑤水やり
種まき後、軽く水を与えます。土を湿った状態に保ちますが、過剰な水やりは避けます。
リプサリスを種から増やす 手順⑥管理
発芽後は明るい場所に置き、十分な日光と適切な水やりを行い、成長を促進します。
リプサリスを増やす方法はいくつかあるけど、挿し木や株分けが比較的簡単で効果的な方法。また、種まきは発芽率が低いため、あまり行われないのが現状。
リプサリスってどんな植物?
リプサリスはサボテン科の観葉植物でアメリカが原産です。熱帯雨林に生息し、樹木の幹や枝に着生する珍しいサボテンです。
リプサリスの特徴
- リプサリスはリーフ状の茎が枝分かれし長く垂れ下がる
- 茎や枝は柔らかく、触るとしっとりとした感触がある
- 緑色や赤色、ピンク色など、意外とカラフルで品種豊富
花と実
- リプサリスは、9~10月に白や黄色の小さな花を咲かせる。花は非常に可愛らしく一つ一つの花びらが繊細
- 花が咲いた後には、白い実がなります。実は小さくて丸く、可愛らしいです。
花言葉と風水効果
- リプサリスは乾燥した場所でも枯れずに花を咲かせることから、「偉大」「燃える心」「温かい心」「枯れない愛」という花言葉を持つ
- 風水的には、トゲのないリプサリスは邪気を吸収し、トゲのある品種は邪気を払う効果があるとされる
リプサリスの特徴
リプサリスは「森林サボテン」と呼ばれるユニークなサボテンです。
紐のように垂れ下がる珍しいサボテン
リプサリスの茎は細く繊細で、独特の枝分かれを繰り返して伸びます。
その様子はまるで紐のようであり、インテリアグリーンとして人気があります。
白い花を咲かせる
リプサリスは春に小さな花を咲かせます。
一般的には白い花が多いですが、中には黄色やピンク、オレンジ色の花もあります。
熱帯雨林に分布する
リプサリスは主に熱帯雨林に生息しており、樹木の幹や枝に着生して育ちます。そのため、「森林サボテン」とも呼ばれています。
高温多湿の環境を好む
リプサリスはサボテンでありながら、高温多湿の環境を好みます。
直射日光に弱く、日があまり入らない場所で育てることが適しています。
多様な品種が存在する
リプサリスには約60種類もの品種があり、それぞれは形や色が異なり、育てる難易度も異なります。
初心者には簡単な品種から、個性的で珍しい品種まで、様々な選択肢があります。
リプサリスの育て方のポイント
リプサリスを育てるためには、適切な管理が必要です。以下に、リプサリスの育て方のポイントをまとめました。
明るく風通しの良い、暖かな環境を好む
リプサリスは日当たりがよく、湿度のある環境を好みます。育てる際には以下のような環境管理が必要です。
- 春と秋は風通しの良い日向の場所で管理
- 夏は強い直射日光に弱いため、明るい半日陰の環境が適している
- 冬は室内のよく日の当たる場所に置き10℃以上を保つ
水はけの良い土を選ぶ
リプサリスを育てる際には、水はけと通気性の良い土が適しています。
市販のサボテン用の土を使用しましょう。自身で配合する場合は以下を目安にブレンドされてください。
- 赤玉土4:鹿沼土2:ピートモス2:くん灰1
リプサリスを室内で育てる場合は虫がわきにくい「室内向け観葉・多肉の土」がおすすめだよ!
肥料の与え方
リプサリスには春と秋に緩効性固形肥料を2か月に1回程度与えます。
夏と冬は過度の暑さと寒さによって生育が鈍るため、肥料は基本不要です。
適量の肥料を与えることで花を咲かせることができますが、過剰な肥料は株を弱めてしまうので注意が必要です。
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水やりのポイント
リプサリスは乾燥に強い植物ですが、季節によって水やりの頻度を調整する必要があります。
- 春と秋は土が乾いたらたっぷりと水を与える。鉢底から流れるくらいたっぷり
- 夏は乾燥しやすいので温度の高い日には葉水を行い、乾燥し過ぎないようにする
- 冬は水やりを控えて乾燥気味に管理。濡れた土は冷えを引き起こし、越冬に影響を与える可能性があるので注意
リプサリスの種類と特徴
リプサリスには約60種類もの品種が存在し、それぞれ形や色が異なっています。以下では、いくつかの代表的な品種をご紹介します。
カスッサ
- 茎を伸ばし、下に垂れる姿が特徴的
- ハンギングバスケットに最適
ケレウスクラ(青柳)
- 主茎の先に細かい枝が分かれ、白い花を咲かせる
- しなやかで繁殖力があり、成長が早い
ホリダ
- 太めの茎を持ち、白い柔らかい毛で覆われている
- 初心者でも育てやすく、ユニークな姿
パラドクサ
- 茎が鎖のように連なる独特な形を持つ
- 最大で100センチまで成長する
- インテリアグリーンとして存在感を発揮
エワルディアナ
- 茎の継ぎ目がはっきりしており、扁平な葉を上に伸ばす
- 鉢植えでも存在感がある
ラムローサ
- 肉厚な平べったい葉が特徴的
- 緑と赤のコントラストがおしゃれ
- 個性的な樹形を持ち、こせいてきな植物を探している方におすすめ
エリプティカ
- 広い葉っぱと薄くて柔らかい茎を持つ
- 緑色の葉であり、日光に当てると新芽が赤茶色に変化
- 育て方によって変化を楽しむことができる
ピロカルパ(フロストシュガー)
- 株全体に細かな白綿のようなトゲが密集
- 鋭さはなく、安全に楽しむことができる
- 「朝の霧」や「フロストシュガー」とも呼ばれる
ハンギングとの相性抜群のリプサリスは、限られた場所でも空間を利用して飾れるのが嬉しいポイントです。
リプサリスは想像以上に種類豊富!好みの品種を集めるのも楽しい。
リプサリスの増やし方に関するよくある質問
Q1.リプサリスは日当たりを好むので、日光の当たる場所で育てるべきですか?
リプサリスは日光に弱く、直射日光に当たると葉が焼けてしまうことがあります。
明るい場所で育てることは好ましいですが、直射日光が当たらない半日陰の環境が適しています。
室内なら南~東向きの窓際に吊るすと良く育つよ。窓から離れた壁際だと徒長しやすいから注意。明るく風通しの良い場所を選んでね。
Q2.リプサリスの挿し木にはどのくらいの時間がかかりますか?
リプサリスの挿し木は約4~6週間で根が生えてきます。
根が十分に成長したら、新しい鉢に植え付けて育てることができます。
Q3.リプサリスは水やりをどのようにすればいいですか?
春と秋は土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。
夏は乾燥しやすいので、温度の高い日には葉水を行い、冬は水やりを控えて乾燥気味に管理します。
Q4.もっとも簡単で初心者でも失敗しにくいリプサリスの増やし方は?
株分けです。株分けであれば植え替え直後から観賞し楽しめます。
失敗を防ぐためには、寒い時期に無理に行わないことを守ってください。
天気予報で最低気温が15度以下になったら、株分けや植え替え、挿し木は避けた方が無難だよ。
Q5.水挿しでも増やせる?
はい。伸びすぎたリプサリスの葉は適当な長さにカットし、水を張った容器に挿しておけば14日~1ヶ月ほどで発根します。
そのまま水差しで楽しむこともできますが、こんもりボリューミーに育てたいなら土に植えつけるのがおすすめです。
水差しだとひょろひょろになって徐々に弱ってしまうことが多い。充実した株に育てたいなら土に植えつけてね。
まとめ
リプサリスを増やす方法は「挿し木」「株分け」「種まき」の3つがあります。
挿し木はリプサリスの茎の継ぎ目を使い、株分けは株を分割して増やす方法です。
種まきはリプサリスの種をまいて増やす方法ですが、発芽率が低いためあまり行われません。
挿し木や株分けは比較的簡単で効果的な方法ですので、初心者の方にもおすすめです。
適切な時期や方法に注意しながら、リプサリスを増やして楽しんでください。
新しい株や花が育つことで、さらにリプサリスの魅力を楽しむことができるよ。挿し木や株分けなら初心者でも簡単に増やせる。ぜひ挑戦してみてね!