そろそろリプサリスを植え替えなきゃと思っているけど、家に残っている草花用の土を使っても大丈夫かな?
リプサリスは観葉植物だし、観葉植物の土で問題無いよね…?
リプサリスは観葉植物コーナーで見かけることの多い植物ですが、実はサボテンの仲間で多肉植物です。
そのため、草花用の土や観葉植物用の土だとやや保水性が高すぎる傾向にあります。
そこで今回は、リプサリスに適した土の条件やおすすめの土、配合方法などをまとめてみました。
リプサリスに適した土の条件は?
リプサリスの主な原産地は中南米で、サボテンとしては珍しく樹木の幹や枝にくっついて育つ「着生植物」です。
リプサリスは土の他にも、水苔やコルクに着生させて育てることもできるよ。土を使う場合は水はけの良いものを選ぶこと。ただし、リプサリスの場合はある程度の保水性も欲しいんだ。
リプサリスに適した土の条件①水はけの良い土
リプサリスは葉や茎に沢山の水分を蓄えています。そのため、水のやりすぎや蒸れで根を傷めやすいです。
リプサリスの土は水はけの良いものが適しています。
保水性の高すぎる土は避けて。暖かい時期は大丈夫でも、冬は土が湿り続けることで根が冷えて傷みやすいよ。
リプサリスに適した土の条件②保水性も欲しい
水はけは重要ですが、あまりにも排水性が良すぎると、暖かい時期に水切れの心配もあります。
水やりの手間を少なく済ませたい方や不在がちな方は、ある程度の保水性も必要になります。
春~秋に屋外で管理する場合、水はけが良すぎる土だと水切れを起こしやすい。まめに水やりできるならいいけど、頻繁な水やりが面倒というなら保水性もある程度重視してみてね。
リプサリスに適した土の条件③室内管理の場合は虫の湧きにくいもの
室内管理の場合、有機質の土だとどうしても虫が湧きやすいです。
できるだけ清潔に管理したいという場合は、無機質な土を使うと虫が湧きにくくなります。
腐葉土や堆肥などを多く含む土はコバエが湧きやすい傾向。設置場所に応じて調整してみてね。ちなみに筆者は室内の鉢には無機質な土、屋外の鉢には有機質の土を含むものを使っているよ。
リプサリスにおすすめの土【2選】
リプサリスを室内で育てるのにおすすめの土①プロトリーフ「室内向け観葉・多肉の土」
室内向けにブレンドされた土で、リプサリスとの相性も◎。
通気性・水はけに優れるので、室内でも根腐れを起こしにくく失敗しにくいです。
無機質な土だから虫が湧きにくい。肥料分も虫が湧きにくい成分で安心
団粒構造の土は排水性に優れ、光や風通しが制限された室内でも鉢内が蒸れにくいです。
鹿沼土がベースなので、土が湿っている時と乾いている時の色の変化が分かりやすく、水やりのタイミングが掴みやすいです。(上写真)
筆者は室内管理の植物にはこの土しか使わないよ。とにかく以前よりも虫が湧きにくくなった!見た目も綺麗でおすすめ。
リプサリスを屋外で育てるのにおすすめの土②花ごころ「さぼてん・多肉の土」
こちらは春~秋にかけて屋外でリプサリスを育てたいという方におすすめの土です。
軽石ベースの土なので水はけ抜群ですが、粒子が細かく保水性もあります。
ゼオライト配合で根腐れを防いでくれる。水はけと保水性のバランスも◎
ゼオライト配合だから水の腐敗を防ぎ、根腐れのリスクを抑えてくれます。
ミネラル補給もしてくれるよ。排水性と保水性のバランスが絶妙。
リプサリスに適したの土の配合は?
リプサリスを室内で育てる場合の土の配合【目安】
- 赤玉土(小粒):鹿沼土(小粒):バーミキュライト:パーライトを4:3:2:1
室内管理の場合、腐葉土や堆肥など有機質の土を使うと梅雨時期にコバエが湧きやすい傾向。虫が苦手な人は以下記事も参考にしてみて。
リプサリスを屋外で育てる場合の土の配合【目安】
- 赤玉土(小粒):鹿沼土(小粒):ピートモス:川砂(矢作砂など)を4:3:2:1
※川砂は重さがあるため、土表面にも軽く敷いておくと土が風で飛散しにくくなります。
屋外では室内よりも土が乾くのが早い。水はけの良すぎる土だとすぐ乾いてしまい、水切れを起こす可能性がある。だから、室内の土よりもやや保水性のある土にすることで管理が楽になるよ。
よくある質問
草花用の土を代用してもいい?
おすすめしません。リプサリスは水はけの良い土を好みます。
草花用の土だと保水性が高すぎるため、根が蒸れやすくなります。
草花用の土を使う場合、パーライトや軽石(小粒)や川砂など、水はけを向上させる土を半分ほど混ぜ込むと良いよ。鉢は素焼き鉢やスリット鉢などの通気性に優れるものを選んでね。ただ、室内で管理する場合、腐葉土や堆肥など有機質の土が多く配合されていると、梅雨時期にコバエが湧きやすいから気を付けよう。
リプサリスに適した鉢はどんなもの?
リプサリスは蒸れを嫌います。そのため、鉢は必ず鉢底穴が開いているものを選びましょう。
おすすめは素焼き鉢やスリット鉢です。
- 素焼き鉢…表面に見えない穴が無数に開いているため通気性に優れる
- スリット鉢…鉢のサイドに切れ込みが入っているため、水はけに優れる
ハンギングにして高い場所から吊るすなら、軽くて割れにくいプラスチック製のスリット鉢がおすすめ。通常のプラ鉢や陶器鉢を選ぶ場合は、鉢底穴がしっかり開いているものを選んでね。鉢底穴が無い鉢だと根が蒸れて傷みやすい。
ハンギングにする場合、鉢底に穴が開いていなくても大丈夫?
ハンギングにする場合でも、鉢底穴やスリットが入っているタイプの鉢が適しています。
底穴が開いている鉢でも、上から鉢カバーを被せるとどうしても蒸れやすくなります。
リプサリスを元気に育てるなら、スリットや鉢底穴が開いているハンギング鉢を選ぶのがおススメ。水やりの際はハンギング鉢ごとキッチンへ移動してね。
リプサリスは耐陰性が強いって聞いた。室内に置きっぱなしでも育つ?
耐陰性があるものの、本来は明るく風通しの良い場所を好みます。
室内の場合、南~東向きの窓際に置いて育てるのがベストです。
窓から遠く離れた壁際や部屋の隅など、光と風通しが制限される場所に置いていると、徐々に弱ってしまいます。
リプサリスは蒸れが苦手。窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須だよ。明るく風通しの良い場所で育てることで光合成が盛んになり、美しい色つやをキープできる。
結局、葉水は必要なの?
リプサリスは湿度を好みます。ただし、それは風通しが十分に得られる場所での話。
室内で育てる場合、空気が乾燥しやすい秋~冬はときどき葉水をしたり、加湿器を使用したりして空中湿度を保つことは大事です。
ただし、風通しが悪い状態で葉水ばかりしていると蒸れて株が傷むこともあります。
リプサリスは湿度の高い状態を好むけど、それは風通しが十分に確保できてこそ。蒸れると葉や根が傷むから気を付けて。湿度は最低でも50%くらいは保ちたいところ。エアコンの風に直接当たるのは×。
まとめ
- リプサリスの土は水はけ重視。ただし、屋外管理の場合はある程度の保水性も欲しい。室内管理なら無機質な土だと虫が湧きにくくなる
- リプサリスを室内で育てるなら「室内向け観葉・多肉の土」がおすすめ。コバエが湧きにくい
- リプサリスを屋外メインで育てるなら「さぼてん・多肉の土」がおすすめ。ある程度の保水性があると管理が楽
- 自分で土を配合する場合、栽培場所に応じて使用する資材や割合を変える