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リプサリスが枯れる原因は?リプサリスを長く育てるためのポイント3つ

リプサリスと握手 リプサリス

おしゃれな見た目に惹かれてリプサリスを育て始めたけど、育て方のコツがイマイチ分からない…。

結局、リプサリスは多肉植物なの?観葉植物なの?何をしなければ枯らさずに長く育ってくれるわけ?

今回は不思議な多肉植物「リプサリス」について紹介します。

リプサリスは「観葉植物コーナー」で見かけることの多い多肉植物ですが、実は熱帯雨林が原産のサボテンの仲間です。

自生地ではジャングルの樹木に張り付くようにして自生しています。

今回はそんなリプサリスを枯らす原因と、押さえておくべき管理のポイント3つを紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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リプサリスが枯れる原因は?サボテンの仲間のリプサリスは寒さに注意!

ハンギングにした涼し気なリプサリス

リプサリスは熱帯雨林が原産のサボテンの仲間です。

サボテンではありますが高温多湿を好む着生(ちゃくせい)植物で、暖かく湿度の高い風通しの良い場所を好みます。

土に根を張らずに樹木の幹や岩場などに張り付くようにして根を張る植物のことを着生植物というよ。

リプサリスが枯れる原因①寒い(5度以下)

寒さが苦手なリプサリス

リプサリスは寒さに強くありません。

10度以下になると徐々に弱り始め、5度以下になると枯れてしまいます。

寒さが苦手なリプサリスは冬でも10度以下にならないよう注意。理想は15度以下にならないようにすること。

リプサリスが枯れる原因②光線不足

日当たりの悪い場所に置いたリプサリス

リプサリスは直射日光が苦手です。

ただ、あまりにも日当たりが悪いと葉がボロボロと落ちて弱ってしまいます。

リプサリスは熱帯雨林に自生する珍しいサボテン。現地では樹木の幹に張り付くようにして木陰で生きているんだ。

リプサリスが枯れる原因③根詰まり

根詰まり気味のリプサリス(鉢底)

2年以上植え替えていないと鉢の中が根っこでいっぱいになり、水はけが悪くなることで根が傷んでしまいます。

また、土の粒は経年によって徐々に崩れ、水はけが悪くなってきます。

根詰まりと土の劣化を放置していると徐々に根が傷み、そのまま弱って最悪枯れてしまうよ。

リプサリスが枯れる原因④水のやりすぎ

リプサリスに水をやり過ぎていると根が腐敗し、そのまま根腐れを起こして枯れてしまいます。

リプサリスの水やりは土が乾いてからたっぷりと与えるのが基本です。

土の表面だけじゃなくて、土の中心部まで乾いてから水を与えるのがポイントだよ!

リプサリスが枯れる原因⑤直射日光

毛の生えた紐状のリプサリス

リプサリスは熱帯雨林の木陰のような場所で自生しているため、強い光が得意ではありません。

特に夏の直射日光に当たると葉が黒く焼け焦げてしまうことがあります。

火傷範囲が拡がるとと株自体にも大きなダメージを与え、そのまま弱って枯れてしまうこともあるから注意。

リプサリスが枯れる原因⑥根腐れ

鉢から取り出したリプサリスの根鉢

水をやり過ぎていたり、水やり後の鉢を極端な高温や低温に晒したりしていると、根がダメージを受けてしまいます。

夏は水やり後、直射日光や熱くなった床面に鉢を晒さないよう気を付けましょう。

冬は水やり後、10度以下の寒さに当たらないよう注意します。

水温が急激に変化することで根へダメージを与えてしまう恐れがあるんだ。冬は床暖房の上に直接鉢を置くのも避けてね。基本は暖かく風通しの良い場所が大好き。

リプサリスが枯れる原因⑦病害虫

コナカイガラムシの付いたステレオスペルマム

リプサリスは比較的害虫が付きにくい丈夫な植物です。

ただし、風通しの悪い場所や極端に乾燥した場所などに置いていると、カイガラムシやハダニがつくこともあります。

これらの害虫が付くと吸汁によって葉を傷ませ、被害が拡がるとそのまま枯らされてしまうこともあります。

ハダニやカイガラムシは乾燥した埃っぽい環境を好むよ。葉がベタベタしたり、株元に白い綿状のものが湧いていたりしたら要注意。放置すると病気を引き起こす原因にもなる。

 

 

リプサリスを枯らさない!押さえておくべきポイントは3つ

リプサリスの植え替え

リプサリスを元気に育て続けるために押さえておくべきポイントは以下3つです。

リプサリスの管理ポイント①10度以下の寒さに当てない

リプサリスは何といっても寒さが苦手な植物です。

冬は屋外だと冬越しはまず難しく、最低でも5度、できれば10度、可能なら15度は欲しいところです。

夜になったら窓から1~2m程離すと寒さ対策として効果的

もさもさ茂ったリプサリス

リプサリスを窓際のカーテンレール等に吊るして飾っている方も多いのではないでしょうか?

暖房を切った後の窓際は、夜間から朝方にかけて想像以上に冷え込みます。

冬は夜になったら窓から1~2mほど離してやると、寒さ対策として効果的です。

気温が上がってくる午前中には元の場所に戻そう。リプサリスは直射日光は苦手だけど明るい場所が好き。あまりにも日当たりが悪いと徐々に弱ってしまうよ。

リプサリスの管理ポイント②水やりは土が中心まで乾いてから

リプサリスの水やりは、土が中心部まで乾いたタイミングでおこなうのが基本です。

鉢底から水が流れるくらいたっぷりと与えます。

サスティーがあると便利

半年ほど使用したサスティー

土の乾き具合を確認するのはなかなか難しいものです。土の表面が乾いていても土の中心部がまだ湿っているかもしれません。

そんな時にあると便利なグッズが「サスティー」です。

サスティー

土に挿しておくだけで土の乾き具合を測定してくれます。

  • 土が湿っている➡青
  • 土が乾いている➡白

リプサリスの管理ポイント③室内なら南~東向きの窓際に飾る

リプサリスは多肉植物でありながら耐陰性があるため室内でも育てられます。

ただし、あまりにも日当たりが悪いと光線不足に陥り葉がボロボロと落ちて弱ってしまいます。

室内でリプサリスを育てるなら、明るく風通しの良い南~東向きの窓際に置くのが基本です。

日当たりの良い場所がなかなか見つからない…そんな時は植物育成LEDライトが便利

植物育成ライトと桜吹雪

日当たりがなかなか確保できないという場合は、植物育成LEDライトを使うのもおすすめです。

植物育成LEDライトを当てることで日照不足をサポートしてくれます。

 

リプサリスによくあるトラブルと対処法【Q&A】

花の咲いたリプサリス

Q.リプサリスが黒っぽくなってしまった…

リプサリスが黒く傷んでしまう場合、強い光が当たっていなかったか確認してみましょう。リプサリスは直射日光が苦手です。

屋外なら日陰~半日陰(夏は日陰)、室内なら南~東向きの窓際に置きますが、日差しが強いと感じる場合はレースカーテンを引いて日当たりを調節します。

また、水のやりすぎや寒さなどに晒されていないかも確認してみてください。

Q.リプサリスの葉がボロボロと落ちてしまう…

リプサリスの葉がボロボロと落ちる場合に考えられる原因は、「光線不足」「寒さ(10度以下)」「根詰まり」「根腐れ」などです。

これまでの管理方法を思い出して、該当しそうな原因を見つけてみましょう。

Q.リプサリスがしわしわになってしまった…

リプサリスがしわしわになって水やりしても葉にハリが戻らない…。

そんな時に考えられるのは根腐れ、寒さによるダメージなどです。

リプサリスはサボテンとしては珍しく比較的に水を好みますが、土が乾く前に水をやり続けていると根が腐ってしまいます。

また、寒さに晒されている状態ではいくら水やりしてもうまく水分を吸収できず、土が湿り続けることで根腐れを起こす恐れもあります。

根腐れが疑われる場合、まずは明るく風通しの良い場所に置いているか置き場所を見直してみましょう。

土が7日以上湿り続けていると根腐れの可能性が高まるよ。生育が緩慢になる真夏と真冬は与える水の量を気持ち少なめにしてみて。具体的には、土の約1/3が湿る程度の量に抑えるのが良いよ。

 

リプサリスのお手入れでよくある質問【Q&A】

Q.リプサリスに葉水は必要?

葉水

リプサリスはサボテンとしては珍しく、比較的湿度を好む傾向があります。

乾燥する時期は葉の傷みを防ぐためにも、ときどき霧吹きで水を吹きかける葉水(はみず)をしてやると葉が生き生きとしてきます。

リプサリスは葉からも水分を吸収する力を持つ多肉植物です。

Q.リプサリスはどれくらいの間隔で水やりすればいい?

リプサリスの水やりは「間隔」よりも「土の乾き具合」を重視する必要があります。

「〇日に1回」などと決めて水やりするのは良くありません。

タイミング 頻度、量、時間帯など
春と秋 土がしっかり乾いたタイミング 鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与える。午前中に済ませるのがベスト
土がしっかり乾いてさらに2~3日ほど経ったら 土の約1/3が湿る程度の量で与える。鉢内が高温になると根が煮えて傷みやすいため、できるだけ涼しい時間帯(早朝、日暮れ後)に済ませる。目安は月に1回程度
土がしっかり乾いてさらに2~3日ほど経ったら 土の約1/3が湿る程度の量で与える。夜間に水やりすると水温が一気に下がり、根を冷やしてしまう恐れがあるため、できるだけ晴れた暖かい日の午前中に済ませる。目安は月に1回程度

Q.リプサリスは直射日光に当てた方がいい?

リプサリスは耐陰性があるため強い光はあまり好みません。特に、夏の直射日光は葉を傷めてしまう恐れがあります。

室内なら南~東向きの窓際、屋外なら直射日光を避けた半日陰に置くのがおすすめです。

Q.リプサリスはずっと室内で育てられる?

リプサリスは半日陰を好む植物なので、室内で育て続けることができます。

ただし、あまりにも日当たり・風通しが悪いと徐々に弱ってしまいます。

室内でリプサリスを育て続けたいなら南~東向きの窓際に置くこと、風通しよく管理することが鉄則です。

Q.リプサリスが好きだけどどうにもうまく育たない。絶対に枯れない方法はない?

残念ながら、リプサリスが絶対に枯れない方法はありません。

ただ、リプサリスを絶対に枯らしたくない人におすすめなのが本物みたいな見た目の高品質な人工観葉(フェイクグリーン)です。

最近の人工観葉は驚くほどリアル。虫が苦手だったり、不在がちで管理が難しいという方は人工観葉もおすすめです。

ちなみに筆者は、植物が育ちにくい北向きの寝室や窓の無いトイレ・玄関には人工観葉を飾っています。

リアルなものが欲しいなら造花専門店で探してみるのがおすすめ。想像以上にリアルなものが多いよ。

 

まとめ

  • リプサリスが枯れる原因には「寒さ(5度以下)」「光線不足」「根詰まり」「水のやりすぎ」「直射日光」「病害虫」などがある
  • リプサリスを枯らさずに長く育てたいなら「10度以下の寒さに当てない」「土の中心部が乾いてから水やり」「室内なら南~東向きの窓際に飾る」の3つを守ること
リプサリス
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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