ポトスは伸びすぎたつるを使って、簡単に挿し木で増やすことができます。
ただ、具体的にどう作業すればいいか分からない…という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ポトスの挿し木方法を画像付きで分かりやすく解説します。ぜひ、ご参考にされてください。
ポトスは茎だけでも増やすことができる
ポトスは茎だけでも増やすことができます。
茎の一部を切り取って水苔や土に挿し、根を出させることで育てることができます。
切る場所は節と節のあいだ
ポトスを挿し木や茎伏せで増やす場合、葉の付け根である節が残るようにします。
葉の付け根にピョコッと突出した「気根」があると、より発根しやすく失敗しにくいです。
ポトスの茎挿しの方法
- 茎を切る 健康なポトスの茎を選び、少なくとも2〜3枚の葉が付いている部分を切り取ります。カットする際は、節のすぐ下を斜めに切ると根が出やすくなります。
- 水に挿す 切り取った茎を水差し容器に入れます。水は茎の節が水に浸かる程度まで入れましょう。容器は明るい場所に置きますが、直射日光は避けるようにします。毎日水を交換し、清潔に保つことが重要です。
- 根が出るまで待つ 約1〜2週間で根が出てくることが多いです。根がしっかりと生えたら、土に植え替える準備ができます。
- 土に植える 根がしっかり生えたら、適当なサイズの鉢に植え替えます。ポトスは水はけの良い土を好むため、市販の観葉植物用の土を使用すると良いでしょう。植え替え後は、しっかりと水を与え、明るい場所に置きますが、直射日光は避けるようにします。
ポトスの挿し木の方法を画像付きで解説します
ポトスの挿し木 手順①適期は春から秋(15度以上が目安)
ポトスを挿し木で増やすのに適しているのは、春~秋にかけての暖かい時期です。寒さに強いといわれるポトスですが、本来は暖かい場所を好みます。
15度を下回ると生育が緩慢になるため、暖かい時期と比べると発根しにくいでしょう。
まずはポトスを用意します。今回は、伸びすぎているつるを利用して挿し木していきます。
ポトスの挿し木 手順②葉のついた茎をカット
伸びすぎているつるをカットしました。
ただ、このままでは長すぎるので、茎の長さと葉数を調整します。
ポトスの挿し木 手順③葉の付け根が2つ程残るようにカット
ポトスは葉の付け根である節部分から発根します。そのため、ひとつの茎に最低でも節が2つ残るようにしてカットします。
茎の頂点から1枚の葉を残し、それ以外の葉はカットしておくと水や土に差しやすいです。
また、あらかじめ葉をカットしておくことで、葉からの蒸散を抑えることもできます。
葉が多すぎる場合は減らしておくとよい。その理由は?
葉がある限り、植物は光合成し水分を排出します。
根を失った状態で葉数が多いと水分ばかりが排出されてしまい、発根する前に乾燥によって枯死してしまう恐れがあるためです。
ポトスの挿し木 手順④水or土に差して発根を待つ
カットした茎は水道水を張った容器に挿します。このとき、茎の上下を間違えないように注意してください。
もちろん、土に挿してもokです。
節がしっかりと水や土に触れるように挿す
水や土に茎を挿すときは、必ず節が隠れるようにしてください。理由は節部分から発根するためです。
節が空気に晒されたままだとなかなか発根しません。
ポトスの挿し木 手順⑤発根したら土に植え付ける
うまくいけば一週間~2週間ほどで発根します。(下写真)
そのまま水差しにしても構いませんが、さらに株を充実させてボリュームのある姿に育てたいなら土に植え替えましょう。
水はけのよい清潔な土に発根した茎を植え付けます。
植え付け後は土の乾きすぎに注意
植え付け後はたっぷりと水やりし、風通しのよい明るい場所に置いて育てます。直射日光は×です。
しっかりと土に根を張るまでは、土が乾きすぎないように気を付けてください。土の表面が乾いたら水やりのタイミングです。
※ただし、気温が15度以下なら土が乾いてさらに2~3日ほどしてから水やりします。
ポトスの挿し木 手順⑥おまけ:挿し木から約一年後
挿し木から約一年経過したポトスがこちらです。(下写真)
かなり葉が茂りましたね。緑が濃い品種の方が生長が早いです。白っぽい品種は生長がゆっくりめですね。
水差しにしたポトスは生長がゆっくり
さらに、水差しにたまま約一年経過したポトスがこちら(下写真)。
土に植え替えたポトスに比べると生長がゆっくりです。新しい葉が1、2枚出たくらいでしょうか。しかも葉も小さめですね。
- こんもりしたポトスに育てたい人➡土に植え替えるor水差しで発根させた茎を土に植え付ける
- 室内で清潔に、コンパクトに楽しみたい人➡水差し
ポトスの水のやり管理を楽にする便利アイテムもある
ポトスを育てる上で基本となるのが水やりです。ポトスの場合、比較的に水を好むとはいえ、与えすぎていると根腐れの原因になります。
土が乾いたかどうかのタイミングは、管理に慣れるまではなかなか難しいものですね。
そんな時にあると重宝するのが水やりチェッカー「キャビノチェ|Cabinotier サスティー」 。
サスティーを土に差しておくだけで、土の乾き具合を測定
育てている観葉植物の数が多い場合、ひとつひとつの鉢の土の乾き具合を確認するのはかなり面倒です。また、感覚頼りの確認方法では確実性にも欠けます。
「これだけは枯らしたくない!」というお気に入りの鉢のみに水やりチェッカーを差しておくのもおすすめです。
使い方は簡単で、スティック状のチェッカーを土に差しておくだけ。これで、土の乾き具合を測定し、最適な水やりのタイミングを色で教えてくれます。
水やりのタイミング【目安】
- 最低気温が15度以上(春~秋)⇒チェッカーが「白」になったタイミングでたっぷりと水やりをする
- 最低気温が15度以下(秋~冬)⇒チェッカーが「白」になってさらに2~3日ほどしてから常温の水を暖かい時間帯に与える
キャビノチェ|Cabinotier サスティー Mサイズ ホワイト
水やり後、10分ほどしても色が変わらなくなってきたら中芯を交換
サスティーの場合、中芯を交換すれば本体を繰り返し使えます。水やり後、10分ほどしても白から青に色が変わらなくなってきたら交換のタイミングです。
本体は繰り返し使えて、地球にもお財布にもやさしい。中芯は植物由来の繊維を加工して作られている。交換の目安は6か月~9か月。水やり後、10分ほどしても色が変わらなくなったら「交換が必要」と覚えておこう。
ポトスの挿し木は茎だけでも可能?切る場所や手順を画像付きで解説【まとめ】
ということで、今回はポトスを挿し木で増やす方法を画像付きでご紹介しました。
基本は、切って水や土に差すだけで簡単にできるポトスの挿し木。
作業も簡単で成功率の高いポトスの挿し木ではありますが、失敗を防ぐためのコツは「適期におこなうこと」。これに尽きるでしょう。
ポトスの挿し木【手順】
- 適期は春から秋、目安は15度以上
- 葉の付いた茎をカット
- 葉の付け根が2つほど残るようにカット
- 水または土に差して発根を待つ
- 発根後、土に植えつける(そのまま水に差して楽しんでもok)