見苦しくなったポトスをどう仕立て直すかお悩みですか?
「こんもりしていたはずのポトスがスカスカになってしまった…」
「つるが伸びすぎて見苦しい見た目になってしまった…」
今回はこのような方に向け、ポトスをより魅力的に見せるための仕立て直し方を写真付きで分かりやすく解説していきます。
ポトスの簡単な仕立て直し方を写真付きで分かりやすく解説します
今回は下写真のポトスを仕立て直していきます。
つるが伸びきっているだけでなく、葉の色艶もイマイチですね。よくみると葉は茶色く変色している部分もみられます。
今回は「植え替え」と「切り戻し」で、姿の乱れたこちらのポトスを仕立て直していく様子とともに手順をご紹介します。
ポトスの仕立て直し方 手順①適期は春から秋
土が劣化していたり、鉢の中が根っこでいっぱいになっている場合、いくら地上部をいじってもスムーズな生育は期待できません。
「1~2年以上植え替えていない」「鉢底から根っこがはみ出ている」
このような場合は、土の劣化や根詰まりが疑われます。春から秋の暖かい時期に植え替えましょう。
購入時は水はけの良い土も、経年によって粒が崩れ団子状に固まる
ポトスは水はけの良い土を好みます。これは皆さんもご存じでしょう。
ただ、水はけの良い土はずっと水はけが良いわけではありません。繰り返す水やりによって徐々に粒が崩れていくからです。
粒の崩れた土は団子状に固まり通気性・排水性が低下します。
水やり後、「土に水分が浸透するまで時間がかかるようになってきたな…」と感じたら土が古くなってきたサインです。
ポトスの仕立て直し方 手順②伸びすぎたつるをカット
植え替え後、切れ味のよい清潔なはさみで伸びすぎている茎をカットします。
伸びすぎたつるをカットすることで、見た目がスッキリするだけでなく、株元付近から脇芽が出やすくなります。
ただし、すべての葉をカットするのはおすすめしません。株元には最低でも2~3枚ほど葉を残してい置いた方が、その後の回復が早くなります。
カットしたつるは挿し木で育てられる
カットしたつるを捨ててしまうのはもったいありません。水や土に差しておけば簡単に発根し、そのまま育てることができますよ。
水差しであれば土を使わないため、室内でも清潔にポトスを楽しむことができます。見た目も涼し気でおすすめです。
ポトスの仕立て直し方 手順③風通しのよい明るい場所で管理
植え替え後はたっぷりと水を与えて、受け皿に溜まった水はこまめに捨てます。
しっかりと水気を切ったら風通しのよい明るい場所に置いて休ませましょう。直射日光は×です。
室内なら南向きの窓際、屋外なら日陰~半日陰がよいでしょう。日差しが強すぎて葉が傷むようならレースカーテンで調節してください。
しばらくすると株元付近から脇芽が出てきます
1、2か月ほどするとカットした茎の近くから脇芽が出てくるはずです。(下写真)
水やりは土が乾いたタイミングでたっぷりと。土が常に濡れていると根が傷んで腐敗することがあります。いわゆる根腐れですね。
水やりはメリハリが大切です。
ポトスの仕立て直し方 手順④伸びすぎたら再度、カット
植え替え、剪定から一年程経過したポトスがこちらです。(下写真)
全体的にボリュームが出て葉の色艶もよくなりました。
もう少しすっきりとさせたい場合は、随時、伸びすぎているつるをカットして整えましょう。株分けするのもおすすめです。
剪定時にカットしたつるを挿し木で育て直すのもよいでしょう。想像以上に簡単なのでぜひ挑戦してみてください。
▲挿し木直後のポトス
▲挿し木から約一年後のポトス
すっきり仕立てたいなら支柱を使おう
本来、ポトスは大木に絡みつきながら這うように育つつる性植物。垂らしているとどうしても先端の葉が小さくなってきます。
本来はつるを絡ませながら上へ上へと這い上がるポトス。自生地では葉の大きさが約1mにもなり、切れ込みが入っているものもあるそう。
よりすっきりとした自然なフォルムに仕立てたいなら、腐食の心配が少ないプラスチック製のヘゴ支柱を使ってみるのもおすすめです。
- 鉢に底に鉢底石を入れる
- プラヘゴを鉢の中心に配置し、鉢の深さ1/3程度まで土を入れる
- 株分けしたポトスを残りの土で植え付け水やり
- 数日置いて、根が活着してきたらつるをヘゴにらせん状に巻き付けワイヤーで留める
- 仕立て直後は葉の向きがバラバラでも、しばらくすると同じ方向を向くようになる
●◎ちなみに、プラヘゴを使ったポトスタワーの作り方はこちらの動画が分かりやすくておすすめですよ。
ポトスの簡単な仕立て直し方を写真付きで分かりやすく解説【まとめ】
仕立て直し後、ボリュームアップしたポトス
ということで、今回はポトスの仕立て直し方を写真付きでご紹介しました。
まずは目の前のポトスの状態をよく観察してみましょう。ポトスの状態によって仕立て直す際に必要な作業が異なるからです。
まずは根詰まりしていないか?土が古くなっていないか?
状態によっては植え替えが必要になる場合もあります。「とりあえず形を整えたい」という場合は、伸びすぎたつるをカットする程度でもokです。
ただ、「脇芽を増やして新しい葉を展開させたい」「株元にもっとボリュームが欲しい」という場合は植え替えが必要になることもあります。
ポトスは寒さが苦手なため、冬場の植え替えは避けてくださいね。
ポトスの仕立て直し方【手順】
- 適期は春から秋の暖かい時期(目安は最低気温15度以上)
- 伸びすぎたつるをカット、必要であれば植え替えも実施
- 風通しのよい明るい場所で管理
- 伸びすぎたつるは再度、カット➡すっきり仕立てたいなら、プラヘゴ仕立てがおすすめ