丈夫で育てやすく、環境さえ合えばどんどんつるを伸ばし続けるポトス。
贈り物としても選ばれることの多いポトスですが、「育てているうちに少々伸びすぎてしまった…」ということはありませんか?
今回は、伸びすぎたポトスの対処法とお手入れ方法をご紹介します。
横に広がるポトスの対処法とは?
いつの間にかどんどん伸びるポトスの茎。それもそのはず、ポトスはつる性の植物です。
ポトスは放っておくとどんどんつるを伸ばしてだらしのない見た目になりやすい…。
まずは、伸びすぎたポトスの対処法から見てきましょう。
伸びすぎたポトスの対処法①剪定する
伸びすぎたポトスのつるは剪定で整えることができます。適期は春~秋のポトスの生長期です。
伸びすぎた部分を清潔なハサミを使用しカットします。カットしたポトスの茎は、そのまま水差しや挿し木にして増やすことも可能です。
伸びすぎたつるを切って水差しで楽しむ方法
伸びすぎた茎をカットしたら、そのまま水差しにして楽しむこともできます。
春から秋の間であれば発根しやすいため、そのまま水差しで楽しむことも可能です。
水差しであれば、清潔に室内で管理できるのでおすすめ。
特にポトスは日光をそれほど多く必要とはしないため、室内で育てるのにぴったりです。
ポトスの水差しは見た目も涼し気でおしゃれ。
伸びすぎたポトスの対処法②支柱仕立てにする
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伸びすぎたポトスのつるをそのまま利用して、支柱仕立てにするという方法もあります。
ポトスの支柱は 100均に売っている棒状のもの以外にも、よりポトスが絡みつきやすいメッシュ素材のものがあるよ。
ポトスタワーに最適!つるが絡みやすいメッシュ素材の支柱ならこれ
伸びすぎたポトスの対処法③株分けして鉢を増やしてみる
ポトスが伸びすぎている場合、鉢内も根でいっぱいになり「根詰まり」を起こしている可能性もあります。
鉢底を覗いてみて根がはみ出していたら根詰まりのサインです。
根詰まりしたままではうまく生育できないため、剪定後、植え替えのついでに株分けして鉢を増やしてみるという選択肢もあります。
この場合も適期は春から秋の暖かい時期です。
冬場は寒さに弱いポトスの大きな負担となりやすく、そのまま株が傷んで枯れる原因にもなりかねないため避けます。
伸びすぎたポトスの株分け方法【手順】
- 伸びすぎたつるを剪定し姿を整える
- 鉢から取り出し根鉢を軽くほぐして2つに分ける
- それぞれの鉢に鉢底石、水はけのよい用土を入れて植え付ける
- 風通しの良い半日陰で管理
伸びすぎたポトスのつるは放置しておいて大丈夫?
ここまで伸びすぎたポトスの対処法をご紹介しました。
が、そもそもポトスの伸びすぎたつるは放置し続けていて大丈夫なのかについても解説します。
ポトスはつる性植物。本来は大木に絡みつきながら育つ。生長とともににつるが伸びる(伸びすぎる)のが自然だよ。
ポトスの伸びすぎたつるはそのままでも大丈夫。ただ、こんもり仕立てたいなら剪定が必要
切り戻しでこんもりした見た目に整えました。
結論、ポトスの伸びすぎたつるをそのままにしておいても特に生育に大きな影響はありません。
とはいえ、つるが伸びるにつれて株元の古い葉は落ち、鉢まわりがスカスカになってしまいます。
ポトスをこんもり仕立てたいなら定期的な剪定が必要なんだ。
ポトスはつるが伸びすぎると穂先に向かうにつれて葉が小さくなりやすい
また、つるが伸びすぎて根元から離れると、水分や栄養素が根に行き渡りにくくなる可能性があります。
すると穂先に向かうにつれて葉が小さくなる傾向です。
つるがあまりにも伸びすぎるとどうしてもだらしのない見た目になります。
ただし、葉と葉の間隔が広かったり葉の色が悪い場合は要注意
ポトスが伸びすぎている場合、つるの長さよりも注意したいのが「葉と葉の間隔」と「葉の色」です。
- 葉と葉の間隔が広く茎ばかりが目立つ…日光不足による徒長が疑われる
- つるが伸びすぎている+葉の色が悪い…日光不足、寒さ、根詰まり、病害虫などさまざまな原因が疑われる
2年以上植え替えていない場合は要注意
ポトスを前回の植え替えから一度も植え替えていないなら要注意。
鉢の中が根っこでいっぱいになっている可能性が高いです。
その場合、春~秋の暖かい時期にひとまわり大きめの鉢に植え替えます。
ちなみに、「今より鉢を大きくしたくないな…」って人は以下記事を参考にしてみてね。
日光不足でポトスのつるばかり伸びすぎるときの対処法
ポトスは耐陰性が強いため室内の少ない光でも育つことができます。
とはいえ、あまりにも日光が少ないと日光不足に陥って徒長を起こしてつるばかりが間延びします。
ちなみに、すでに徒長で伸びすぎたつるは元通りにできないよ。
伸びすぎたつるは暖かい時期にカットする
すでに徒長を起こして伸びすぎたつるを元に戻すことはできません。
樹形を整えるためには、ポトスの回復力の高い春~秋の暖かい時期に切り戻すのがおすすめです。
日光不足による伸びすぎを防ぐためには置き場所が重要
- 室内の場合…南~東向きの窓際がベスト。明るく風通しの良い場所。ただし直射日光は×。窓越しの光ならほとんど大丈夫
- 屋外の場合…最低気温が15度以上なら屋外の日陰~半日陰に置くと生育が良くなる。ただし真夏は葉焼けを起こしやすいため日陰に置くこと
窓から離れた壁際や北向きの部屋、窓際でも陰になる場所にポトスを置いていると徒長を起こして間延びしやすいよ。
日当たりの良い場所が確保できない…そんなときは「植物育成LEDライト」がおすすめ
特に冬は日照時間が短い。植物育成ライトを使うことで日光不足をサポートすることができるよ。
ポトスのつるが伸びすぎた時は根詰まりのチェックも忘れずに
ポトスのつるが伸びすぎた場合、根詰まりを起こしている恐れもあります。
以下のような場合は根詰まりが疑われるよ。
こんな症状があるなら根詰まりの可能性あり
- 鉢底から根がはみ出ている
- 2年以上植え替えていない
- 水やり後、水分が土になかなか浸透していかない
- 土がカチコチに固まっている
土は古くなると水はけが低下。根を傷めやすくなる
根詰まりを放置していると鉢内の水はけが悪くなって根が傷みやすくなります。
さらに、土は経年とともに粒が崩れてカチコチに固まります。
土がカチコチに固まることで根腐れのリスクも高まる。古くなった土を更新するためにも2年に1回は新しい土に植え替えるのがベスト。
伸びすぎたポトスのおしゃれな飾り方
伸びすぎたポトスは剪定で整えるのもよいですが、そのまま工夫して飾るのもおすすめですよ。
風で揺れるポトスのつるは見ているだけで心が癒されるよ。
伸びすぎたポトスのおしゃれな飾り方①吊り下げる
ハンギングポットかハンギングネットを使って、高さのある場所から伸びすぎてつるをあえて垂らしてみましょう。
吊り下げる方法なら置き場所が無くても、空間を利用してグリーンを飾ることが可能です。
伸びすぎたポトスのおしゃれな飾り方②高さのある鉢を使って垂らす
ポトスの伸びすぎたつるをより魅力的に魅せるため、やや高さのある鉢に植え付けるのもおすすめです。
高さのある鉢に植え付ける場合は鉢底石を多めに入れ、内部の水はけを確保します。
伸びすぎたポトスのおしゃれな飾り方③フラワーラックを使う
伸びすぎたポトスのつるをあえて目立たせる飾り方もおすすめ。
やや高さのあるフラワースタンドを使えば、観葉植物たちをより魅力的にディスプレイすることができます。
横に広がるポトスの対処法!伸びすぎたつるをカットする以外の選択肢も【まとめ】
今回は伸びすぎたポトスの対処法と伸びすぎたつるをおしゃれに飾る方法をご紹介しました。
ポトスは園芸初心者でも育てやすく、どんどんつるを伸ばして育ってくれます。
伸びすぎたつるは切って増やしても良し、支柱に絡ませても良しと、お好みに合わせて色々な楽しみ方ができます。
剪定ですっきりさせるのも良いですが、ぜひ、ポトスの伸びすぎたつるを利用して挿し木や水差しにも挑戦してみてください。
伸びすぎたポトスの主な対処法【3つ】
- 剪定する
- 支柱仕立てにする
- 株分けして増やしてみる(剪定後)
※いずれも、ポトスの生長期である春から秋の暖かい時期に実施するのがおすすめです。