ふわりとした白銀の葉がおしゃれな「シルバーレース」。葉の色がシルバーで、寄せ植えによく使われる人気の植物です。
今回は、シルバーレースが枯れる主な原因と育て方のコツ4つをご紹介します。
お手入れのコツをつかんで長くシルバーレースを楽しもう!
シルバーレースが枯れる主な原因とは?
それでは、シルバーレースが枯れる主な原因をみていきましょう。
シルバーレースが枯れる主な原因①多湿
植物を枯らす原因で断トツに多いのが「水の遣りすぎ」です。
シルバーレースも同じで、水を遣りすぎると根が呼吸できずに傷み「根腐れ」を引き起こします。
乾燥気味で風通しのよい環境を好むシルバーレースにとって、水の遣りすぎはかなりのダメージになりえます。
残念ながら、根腐れに発展した場合はそのほとんどがそのまま枯れてしまうよ。
あわせて読みたい「観葉植物のカビ!原因と予防法【土に白いふわふわ】」
シルバーレースが枯れる主な原因②肥料焼け
肥料の遣りすぎで植物の根を傷めてしまうことを「肥料焼け」といいます。シルバーレースも肥料焼けを起こしやすいです。
肥料の遣りすぎはシルバーレースの根を傷め枯らせてしまうことも。
特に、シルバーレースは肥料をそこまで必要としません。
むしろ、肥料不足より肥料過多により根が傷み枯れる可能性が高まるよ。
シルバーレースが枯れる主な原因③寒さ
シルバーレースは耐寒性をもつ多年草です。しかし、霜に当たると弱ってしまいます。
シルバーレースを育てるのに適した温度は15度~25度くらいです。
関東より以西であれば屋外での冬越しも可能ですが、寒冷地では寒さで枯れてしまうことが多いのため、「一年草」として扱われていることも多い植物になります。
鉢植えなら寒さが厳しくなってきたタイミングで室内に移動するのがおすすめ!
シルバーレースが枯れる主な原因④根詰まり
シルバーレースは生育旺盛な植物です。地植えにすると雑草に負けじと繁殖します。
そのため、シルバーレースを鉢植えで育てていると、鉢の中が根でいっぱいになる「根詰まり」を起こしやすいです。
鉢底から根がはみ出ているのは根詰まりのサイン。
根詰まりした状態を放置すると招きやすいのが「根腐れ」
根詰まりしていると鉢内で根がぎゅうぎゅう詰めになり、水分や養分がスムーズに吸収できません。
根詰まりしているのにも関わらず、水や肥料をやると吸収できない水分が鉢に長く溜まって根腐れし、枯れる原因になりえます。
「なんとなく元気がない」という場合はまずは根詰まりを起こしていないか確認してみて。
鉢底から根がはみ出ていたり、土になかなか水分が浸み込まなくなってきたら根詰まりのサインです。
春から秋にかけての暖かい時期にひとまわり大きめの鉢植えに植え替えましょう。
シルバーレース 育て方のコツ4つとは?
次に、シルバーレースを枯らさずに長く楽しむためのコツを4つご紹介します。
シルバーレースの育て方のコツ1「やや乾燥気味に管理」
【鉢植えの場合】
鉢で管理しているシルバーレースの場合、「土が完全に乾いてから水やりする」が鉄則。多湿が続くと根腐れし枯れてしまうため、やや乾燥気味に管理する方がよいでしょう。
また、水やり後は受け皿の水や鉢カバーに溜まった水をこまめに捨てます。多湿を避け、風通しのよい環境で育てましょう。
また、水の過多は葉の色をシルバーから緑色にしてしまいます。
【地植えの場合】
地植えの場合は、水やりの必要はほぼありません。自然の降雨で育ちます。
ただ、降雨の続く梅雨時期は気を付けなければなりません。
鉢植えなら軒下に移動させるか、地植えならシートで覆って多湿を防ぎます。
水やりのタイミングを簡単に知る方法
「土が乾いてから水やり」という言葉をもう何度もみているがよくわからない。
このような方も多いのではないでしょうか?
具体的な土の乾燥の確認方法としては、
- 鉢を持ち上げた感じ軽い
- 鉢底を見て土が乾いている
- 土に指を第一関節まで入れて湿気を感じない
などがあります。
しかし、「鉢が重くて持ち上げられない」「いちいち土に指を入れて汚れるのは嫌」という方も多いですよね。
「サスティー」を挿しておけば水やりの管理が楽に
そんな方におすすめなのが「サスティー」。
サスティーを土に挿しておけば、最適な水やりのタイミングを色で教えてくれます。
・サスティーの色がブルー⇒水が足りている ・サスティーの色が白⇒水やりのタイミング
ただの水分計ではなく、土中のpF値(乾湿具合)を測定して水やりに最適なタイミングを教えてくれます。
見た目もおしゃれで、手軽に根腐れリスクを軽減してくれる便利アイテム。
「絶対に枯らせたくない」というお気に入りの植物には、サスティーを活用するのがおすすめ。
あわせて読みたい「観葉植物 冬の水やりの方法!【管理のコツ3つと失敗例も】」
シルバーレースの育て方のコツ2「鉢底から根が出ていたら植え替え」
シルバーレースは生育旺盛のため、根詰まりも起こしやすいです。そのため、鉢底から根がはみ出ていたら植え替えましょう。
植え替えに適しているのは、真夏を避けた4月~11月頃まで。
ひと回り大きめの鉢に水はけのよい土を使用し植え替えてあげましょう。地植えの場合は植え替えは必要ありません。
シルバーレースの育て方のコツ3「日当たりの良い場所で管理」
シルバーレースは暖かく日当たりの良い場所を好みます。日陰で管理したからといって、すぐに枯れてしまうわけではありません。
しかし、シルバーレースの魅力である葉の色が緑色に変わる可能性が高まります。
美しい白銀色の葉を保つためには、日当たりのよい場所で育てるのがよいでしょう。
シルバーレースの育て方のコツ4「蕾は摘む」
シルバーレースは白くて小ぶりな可愛らしい花を咲かせます。しかし、開花するとシルバーレースの株を弱らせる原因にも。
そのため、あくまで「シルバーレースを長く楽しむ」ためには、ちょっとかわいそうではありますが、蕾がついたのを確認次第、摘むのがよいでしょう。
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ただ、シルバーレースの花はとっても儚げで可愛いですよね。
シルバーレースの生育記録【経過レポ】
ここからは、筆者が育てているシルバーレースの経過を綴ります。
購入直後のシルバーレース【2021/2/13】
とある園芸店で100円で売られていたシルバーレースを購入。なんで値下げされてるのかな?
ポットから株を抜いて値下げされていた理由がわかりました。めっちゃ根詰まりしている!
植え替え適期ではありませんでしたが、根詰まりして下葉が少し茶色くなりはじめていたため、植え替えを敢行しました。
なるべく根を傷めないよう気を付けて水はけのよい用土に植え替えています。鉢植えは家にあったダイソーのプラ鉢です。
シルバーレース購入から約1か月【2021/3/21】
植え替えから1か月経ちました。なんとか冬場を乗り切ました💦途中、下葉が茶色く枯れたためカットしています。
また、葉にアブラムシと思われる黒い虫がついていたのでピンセットと取り除きました。その後は安定しています。
やはり、日当たりの良い場所が好きなようですね。この1か月で3回程水やりしました。
管理方法
- 屋外(ベランダ)で管理、寒さが厳しい時期は屋内へ
- 日当たりよく風通しのよい場所に置く
- 乾燥気味に管理(葉がショボンとしていたら水遣り)
下葉が変色してきたシルバーレース、植え替え【2021/5/30】
うっかりしていたらもう根詰まりしてしまいました。下葉が黄色くなっています。鉢底からは少し根っこがはみ出ています。鉢から抜いてみましょう。
鉢底ネットに絡みついて根っこが窮屈そうです。明らかな根詰まり。でも、植え替えしたのは3か月程前。想像以上にすぐ根詰まりします。
根鉢を軽くほぐして一回り大きめの鉢に植え替えます。
変色した下葉をカットし植え替えました。さらに、伸びていた株上部の茎をカットしています。カットした茎を使って「挿し木」で増やすことにしました。
そのため、元の株はかなりみすぼらしい姿になりました…。ちょっと切りすぎたかも。脇芽が出てくれると嬉しいのですが、どうでしょうか。
こちらは挿し木用に切り取った上部の茎です。下葉をカットして水揚げ中。1時間程吸水させたら土に挿して挿し木にします。発根してくれるでしょうか。
こちらはしばらく乾燥しないよう気を付けて観察します。発根までは土が乾きすぎないようにするのが成功させるコツです。うまくいくでしょうか。
シルバーレースの経過【2021/9/30】
今年は35度を超える日も続いてかなり厳しい夏となりました。なんとか夏越ししたシルバーレースです。
かなり葉数は増えたものの、下葉が枯れて見栄えがよくないです。そして、挿し木の方は発根したものの、真夏にうっかり水やりを忘れて枯らせてしまいました。
なんとか厳しい冬を越し、また来年、挿し木に挑戦したいと思います。
まとめ
今回は、シルバーレースが枯れる主な原因と育て方のコツをご紹介しました。
寒さにあまり強くないシルバーレースは一年草として扱われることが多いものの、コツさえつかめば長く楽しめるということが分かりましたね。
ぜひ、癒し系リーフ「シルバーレース」の育成に挑戦してみてください!
シルバーレースが枯れる主な原因・水の遣りすぎ
・肥料焼け【肥料の遣りすぎ】
・寒すぎる【適温は15度~25度】
・根詰まり
シルバーレースを育てるコツ4つ・やや乾燥気味に管理
・鉢底から根が出てたら植え替える
・日当たりの良い場所で管理
・蕾は摘む
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