「ドウダンツツジを鉢植えで育てたい」 「ドウダンツツジをベランダで管理する方法が知りたい」
ふわっと広がったグリーンの葉がさわやかなドウダンツツジ。春に魅せる風鈴のような花、そして、秋の燃えるような紅葉は息をのむ美しさ。
一年を通して楽しませてくれる日本原産の花木が「ドウダンツツジ」です。
今回は、ドウダンツツジを鉢植えで、ベランダや軒下などで管理する方法をご紹介します!
ドウダンツツジ 鉢植え管理のコツ5つ【ベランダで楽しむ】
ドウダンツツジを鉢植えで管理するコツを5つご紹介します。
ドウダンツツジ 鉢植え管理のコツ①「日当たりのよい場所に置く」
ドウダンツツジは暑さにも寒さにも強い丈夫で育てやすい植物です。しかし、花付きや美しい紅葉、こんもりと茂った姿を楽しむのであれば日光が不可欠。
日当たりのよい屋外で育てることで、ボリュームのある丈夫な姿に育ちます。
ベランダでも、なるべく日当たりのよいスペースに置くといいですね。
ドウダンツツジ 鉢植え管理のコツ②「生育期は土が乾いたら水やり」
ドウダンツツジの生育が旺盛な5月~9月頃にかけては、土が乾いてきたタイミングでたっぷりと水を与えます。
特に、夏場の水切れは翌年の花付きが悪くなる可能性があるため気を付けましょう。反対に、落葉して枝のみになっている時期は乾燥気味にします。
※ただし、真夏の直射日光は強すぎるため避けます。
ドウダンツツジ 鉢植え管理のコツ③「水はけのよい用土を使う」
赤玉土や鹿沼土に、腐葉土を半分加えたものを使用します。または、市販の培養土に赤玉土や鹿沼土を半々程度に混ぜ込んでもよいです。(下写真)
ドウダンツツジは細い根っこを土の表面付近に這わせるため、極端な乾燥は好みません。
そのため、水はけ、水持ち両方を兼ね備えた用土が適しています。
乾燥しやすい時期(8月~9月頃)は、表土をココナッツファイバーでマルチングしてあげるのもいいかもしれません。
ドウダンツツジ 鉢植え管理のコツ④「乾燥する時期は葉水してあげる」
乾燥すると、ハダニやカイガラムシなどの害虫がつきやすくなります。
葉の表裏にまんべんなく水をスプレーして葉水をしてあげましょう。
害虫がついたままだと徐々に株を弱らせ最終的に枯らされてしまいます。見つけた場合はブラシでこすり落とすが薬剤を活用し早めに駆除しましょう。
※ハダニの場合、特に8月~9月が乾燥するため発生しやすいです。蜘蛛の巣のようなものが葉の付け根や幹まわりに見られます。
ドウダンツツジ 鉢植え管理のコツ⑤「2年ごとに植え替える」
ドウダンツツジは生育旺盛な植物です。そのままにしていると、鉢が根でいっぱいになる「根詰まり」を起こします。
根詰まりで弱らせてしまう前に、二年に一回程度のペースで植え替えましょう。
植え替えの適期は3月~4月か、厳冬期を除いた落葉期です。
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ドウダンツツジ 鉢植えへの植え替え方法
それでは、実際にドウダンツツジをベランダで育ててみましょう。まずは、植え替えからです。
ホームセンターで購入したばかりのドウダンツツジ(498円)を一回り大きい素焼き鉢に植え替えます。
今回は4号鉢を使用しますが、できれば、もう少し浅くて直径が広めの鉢が適しています。
ドウダンツツジは根が酸素を欲して土表面近くに広がって張るため、鉢の深さはそこまで必要ではありません。
ドウダンツツジの植え替え手順①「古い土と根を1/3程落とす」
植え替えは落葉期におこなうことで株への負担を抑えらえます。
上写真はビニールポットから出したドウダンツツジの根鉢(ねばち・根と土の塊)です。あまり根が張っていなかったため、少しだけほぐして土を少々落とす程度にしました。
根鉢がカチコチになっている場合は、もう少ししっかりとほぐして黒くなっている古い根をカットします。
古い根をカットすることで、新しい根の発根を促します。
ドウダンツツジの植え替え手順②「土を準備」
ドウダンツツジは乾燥すると根が弱りやすいです。そのため、水はけと水持ちのバランスがとれた土が必要になります。
市販の培養土に赤玉土や鹿沼土を半々くらいに混ぜ込めばokでしょう。あらかじめしっかりと土を混ぜ込み準備万端にしておきます。
ドウダンツツジの植え替え手順③「浅めに植え付ける」
一回り大きい鉢植えに根を広げるようにして浅めに植え付けます。浅めに植え付けるとどうしても株が不安定になりやすいため、支柱を立ててもよいです。
または、鉢底に針金を通し、下から株を固定して支えてあげるのもよいでしょう。(くわしい方法は以下リンクをご参考に!)
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ドウダンツツジの植え替え手順④「水やり」
植え替えが終わったら水をたっぷりと与えます。鉢底から流れ出てくる水が透明になってくるまで与えましょう。
しばらくは半日陰程度の日当たりよい場所で管理し、土が乾いてきたら水やりします。
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ドウダンツツジの鉢植えをベランダで育てましょう【生育記録】
ここからは、筆者が育てているドウダンツツジの生育記録です。
ドウダンツツジを購入、植え替え【2021/2/27】
小さいドウダンツツジの苗木を1本購入。白と桃色のかわいい花が付くようです。鉢植えにしてベランダで育てます。
肥料は4月~8月頃に化成肥料か油かすを与えるといいそうです。花が終わったあとということです。
植え替えました。ベランダのなるべく日当たりのよい場所で管理します。素焼き鉢のため、乾燥させすぎないように気を付けながら様子をみます。
ドウダンツツジの鉢植え【2021/4/7】
春になり暖かくなってベランダのドウダンツツジも葉を広げてきました。引き続き、なるべく日当たりの良い場所に置いて乾燥させすぎないよう、水やりしていきます。
ドウダンツツジの鉢植え【2021/5/15】
かなり葉数が増えてきました。土表面が乾きすぎないように水やりしています。はり今年は花が咲きませんでした。しかし、花芽が形成されるのは夏の間です。
水切れしないよう来年に向けて肥料を与え、株を生長させたいです。今後は、日当たりの良い場所に置いて、2週間に1回ほどハイポネックスを水で薄めて与えます。
ドウダンツツジの肥料【目安】
- 2月~3月頃に1回【寒肥・かんごえ】
- 6月頃に1回【お礼肥・おれいごえ】
※窒素分の多い肥料は花付きを悪くすることが多いので注意する
ベランダのドウダンツツジを剪定【2021/6/11】
どんどん縦に伸びてきました。まだまだ早いとは思うのですが、ここで剪定することに。来春の花もつかないかもしれませんが、株にボリュームを出して幹を太くしたいのでカットします。
剪定完了です。縦に伸びていた枝を中心に短くしています。ここから枝分かれしてくれるのを願います。また、幹がもっと太ることも願って切っています。
剪定で出た枝です。ドウダンツツジは葉が可愛いですね。早くもっとたくさん収穫して室内に飾りたいです。この枝たちは捨てるのはもったいないので、挿し木にすることに。
時期はベストなタイミングですが、まだまだ細い枝なので成功するかどうか微妙です。発根促進剤「ルートン」を切り口に付着させ挿し木にします。
枝の先端についている白い粉が発根促進剤です。これを付けることで、発根しやすくなります。筆者は自信がないときに活用しています。
発根促進剤というと何か特別なことを想像しますが、切り口にちょんっと付けるだけ。簡単ですね。他に、液体タイプの「メネデール」という商品もあります。
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あらかじめ土を湿らせ、発根促進剤が水で流出しないようにしておきます。促進剤を付けた枝を土に挿しましょう。
挿し木に適しているのは、「水はけの良い」「養分の少ない」「清潔な」土です。今回は家にあったサボテンの土を活用しています。
こんな感じですね。あまり期待はできませんが、経過を随時更新します。うまく発根してくれたら、元株と同じ鉢に植え付けて、ボリューミーな鉢植えに仕立てたいところです。
屋外の風通しよい日陰で、乾燥し過ぎないよう管理します。どうかな…。
ベランダで育てる!鉢植えのドウダンツツジ【2021/9/8】
約3か月経過。挿し木にしたドウダンツツジは残念ながら失敗。原因は乾燥させてしまったためかなと思っています。来年、リベンジできたらしたい。
そして、厳しい夏を乗り越えたドウダンツツジです。元々の素焼き鉢が小さめだったので、夏前に少し大きめの鉢に植え替えています。
土が乾燥し過ぎないよう気を付けながら管理を続けていましたが、ちょっと水が足りなかったようです。そして、葉が徐々に落葉し始めました…。これはおそらく西日による葉焼けと水枯れではないかと思います。
乾燥し過ぎないよう気を付けて管理を続けます。
葉焼けによるダメージと根腐れの兆候【2021/10/8】
10月ですが今年はまだ日中は30度まで上がっています。そして、なんといっても夕方の西日かきつい。
そして、鉢植えのドウダンツツジは真夏の葉焼けダメージが表面化してきました。水の吸い上げも悪く根腐れ気味です。
このままでは朽ちてしまいそうなので、湿った土から乾いた土に植え替えることに。致命傷になるかもしれませんが、コバエも湧き始めたのでとりあえずやってみます。
まずは鉢から株を取り出します。細い幹に触れるとすでにグラついて、しっかり根が張っていない様子。根腐れですね。
土も水はけが悪く、表面に藻が生えているようにみえます。
根はまだなんとか頑張っている様子。土にしっかりと活着している部分も辛うじてあります。
枝には新しい葉が展開しようとしている部分もあります。
今回は、排水性にすぐれるスリット鉢を使います。さらに、鉢底石を少し多めに入れました。
土は自宅にあった「ブルーベリーの土」「バーミキュライト」「赤玉土(小粒)」を混ぜて使用。
土の表面のみ赤玉土にしています。コバエ対策ですね。
一週間くらい水を控えて様子をみます。しばらくは日陰で管理です。やはり夏場の直射日光が致命的でした。遮光ネットをかけておくべきでしたね。
秋の紅葉を楽しみにしていたのですが残念です。とはいえ、まだ諦めていないのでまた更新します。
真夏の直射日光が致命傷に…【2021/10/20】
しばらく様子をみていましたが、すべての枝葉が茶色く枯れてしまいました。残念。
やはり、真夏の直射日光が致命傷になったと考えられます。特に、うっかり当たってしまったのが強烈な西日です。
また来年、ドウダンツツジの苗が出回り始めたら再挑戦します。
ドウダンツツジの鉢植えをベランダで育てるコツ【まとめ】
今回はドウダンツツジを鉢植えで育てる方法をご紹介しました。
ドウダンツツジは日本が原産のため、非常に育てやすい花木です。ぜひ、ベランダや軒下で鉢植えのドウダンツツジを楽しんでみてくださいね!
ドウダンツツジの鉢植え ベランダの管理方法
- 日当たりのよい場所に置く
- 生育期は土が乾いたら水やり
- 水はけのよい用土を使う
- 乾燥する時期は葉水してあげる
- 二年ごとに植え替える
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