「ベビーサンローズを簡単に増やす方法は?」 「増やしたベビーサンローズの経過が見たい」
今回は、園芸初心者でも簡単にできるベビーサンローズの増やし方を経過レポートと合わせてご紹介します。
ベビーサンローズの増やし方!ハナツルソウは挿し木で簡単に増やせます
それではベビーサンローズの増やし方をご紹介します。
ベビーサンローズの増やし方step1「挿し穂を用意」
ベビーサンローズを増やすのに適した時期は、生育期にあたる春~秋です。適切な時期におこなうことで、成功率が高くなります。
ベビーサンローズの生育が緩慢になる真夏や真冬は避けた方が無難です。
まずはベビーサンローズの挿し穂を用意します。
先端から3節くらいのところでカットしましょう。これを、水や土に挿して増やします。
下の方についている葉は邪魔になるのでカットしておきましょう。
こんな感じですね。(上写真)
筆者はネットでベビーサンローズのカット苗を購入。そのため、すでに切り口が乾燥していました。
ご自宅で挿し穂をカットした場合は、切り口を3日間程乾燥させた方が成功しやすいです。
(筆者はそのまま挿してしまうことが多いですが、時期を間違えなければ高確率で発根してます。)
ベビーサンローズの増やし方step2「土を用意」
挿し木用の土を用意します。水はけのよい土が理想的です。市販の挿し木用の用土も構いません。
ベビーサンローズの増やし方step2「水or土に挿す」
用意したベビーサンローズの挿し穂は「水」か「土」を使用して増やします。
水差しでベビーサンローズを増やす
ベビーサンローズの挿し穂を水に差すだけです。節から発根するため、節に水が浸かるようにします。
水差しは土を使用しないため清潔に管理できますね。筆者はキッチン回りに飾っています。このままでも可愛いですね。
土挿し(挿し木)でベビーサンローズを増やす
こちらは土に挿し穂をさして挿し木にしたベビーサンローズです。
割りばしやピンセットなどで事前に穴をあけ、そこに先ほどカットしたベビーサンローズの挿し穂を入れます。
挿した直後は切り口がまだ塞がっていません。そのため、いきなり水を与えると切り口が腐ることが多いので、10日程は水を与えずに様子をみます。
余った挿し穂は寄せ植えに
余ったベビーサンローズの挿し芽は寄せ植えにしてもok。虹の玉、火祭り、丸葉万年草などと一緒に。寄せ植えにする際は、同じ生育適温のものと一緒に植え付けると管理しやすいです。
ベビーサンローズの増やし方step3「管理」
風通しのよい半日陰で管理します。うまくいけば、挿し木にして2週間程で発根します。
ベビーサンローズは多肉質の葉をもつため、基本的に乾燥気味に育てた方が良いとされています。
ベビーサンローズの増やし方step4「10日経過」
ベビーサンローズを挿し木&水差しにしてから10日経ちました。水差し・挿し木、それぞれの経過を見てみましょう!
水差しにしたベビーサンローズ【10日経過】
水差しにしたベビーサンローズは無事、発根しました。(上写真)
冬場(一月半ば)の作業で不安でしたが、すぐに発根させられました。ベビーサンローズは本当に繁殖力の高い植物ですね。
このまましばらくは水差しで楽しもうと思います。もっと大きくなってきたら、鉢に植え替えて大きく育ててもいいですね。
挿し木にしたベビーサンローズ【10日経過】
次に、挿し木にしたベビーサンローズの経過も見てみましょう。
見た目、あまり変化が分かりませんね。ただ、触れた感じは抵抗があり、しっかりと根が張っている様子です。
では、挿し木直後の写真と比較してみましょう。(下写真)
背丈が若干伸びて、新しい葉が広がってきました。
このように、発根の兆候が見られれば土が乾いたタイミングで水やりを始めます。
ベビーサンローズを挿し木で増やしてみた【2年間の経過レポ】
ベビーサンローズを水差しにしてから2年間の経過レポです。
ベビーサンローズの水差し【当日】
カットした挿し穂を水に浸けました。なるべく毎日水を交換して管理します。
ベビーサンローズの水差し【1か月経過】
水に差して1か月が過ぎました。しっかりと発根しています。
暖かくなってきたので、水差しで発根させたベビーサンローズの挿し穂を何本か、寄せ植えに利用することに。(下写真)
鉢植えに植え替えました。しばらくは根を張るまで生長が不安定なので、土が乾きすぎないようにして管理します。
残りの挿し芽は引き続き水差しで育てていきます。
追記:残りの挿し芽もしばらく水差しにしていましたが、やはりどんどん弱々しくなってしまったためすべて土に植え付けました。
※ということで、ここからは水差しではなく土に植え付け後の経過となります。すみません。
寄せ植えにして約2年後のベビーサンローズ
その後、そのまま屋外に置きっぱなしにしていたところなんとか冬越しし、2年目の春にはこんなにこんもり育ちました。(下写真)
関東より以西であれば屋外での冬越しも可能ということが分かりました。ちなみに筆者は近畿地方在住です。今年の冬の最低気温は、一番寒い時でマイナス2度くらいでした。
もちろん、霜に当たると傷んでしまうため、水やりは1か月に1~2回程度でほぼ断水。与えるとしても暖かい日にぬるま湯を土が湿る程度に与える程度です。
かなりふにゃふにゃになり不安になりましたがなんとか冬を越し、春には可愛い花も咲かせてくれましたよ。
▲ベビーサンローズの花
ベビーサンローズの花はとっても可愛いのですが、開花から1~2日ほどでしおれてしまいます。あっという間ですね。
伸びすぎた部分はまたカットして挿し芽で増やせます。写真を撮り忘れてしまいましたが、冬には葉の縁がほんのりピンク色になりこれもまた可愛いですよ。
ベビーサンローズの挿し木【2年間の経過レポ】
ベビーサンローズを挿し木にしてから2年間の経過レポです。
ベビーサンローズの挿し木【当日】
ベビーサンローズの挿し穂を土に挿しました。赤玉土と鹿沼土、ピートモスやバーミキュライトを混ぜた土です。
新芽が出てくるまでは土が乾かないように気を付けます。
ベビーサンローズの挿し木【1か月経過】
土に挿して1か月経過したベビーサンローズの挿し穂です。水差しに比べて力強く育っています。
適期であれば、土に挿した方が生長が早いですね。また、水差しのように植え替えのストレスも与えずに済むため、生長も安定します。
ベビーサンローズの挿し木【3か月経過】
約3か月経過し9月になりました。今年の夏は35度を超える日も続き株も少々夏バテ気味。とはいえ、直射日光を避けて乾燥気味に管理し、なんとか過酷な夏を越せました。
かなりボリュームアップしたように見えます。実は、7月頃に伸びすぎた部分をカットし、水差しにして発根させ、その後、同じ鉢に植え付けました。
なんとか根付いてくれたため、このようにボリュームが出ています。現状の葉にはピンク色のラインがまったく見られませんね。これから冬場に差し掛かる頃、また紅葉してくれるはず…。
ではまた更新します。
今後の管理方法
- 引き続き屋外の半日陰で管理(直射日光、西日は避ける)
- 0度以下になるようなら室内へ移動
- 土が乾いたらたっぷり水やり
- ときどきハイポネックスを薄めて与える
秋を迎えたベビーサンローズ【2021/11/7】
根詰まり気味だったため、9月末にひとまわり大きめの鉢に植え替えています。通気性にすぐれる素焼き鉢です。
今後は水やりを徐々に控え目にして耐寒性を高めていきます。肥料はもう春まで与えません。
こんもり育ったベビーサンローズ【2022/9/3】
すみません。前回の更新からうっかり一年近く経ってしまいました。ベビーサンローズは元気です。
9月とはいえ、近畿地方はまだまだ暑さが厳しいです。根腐れを防ぐために断水気味にしています。
つるがどんどんと伸びて垂れ下がり、株元から新しい芽が出てきました。これが「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」ということでしょう。
ただ、こちらの鉢は冬に室内へ移動していました。
先ほどご紹介した「水差し⇒土」の方は、冬も屋外に出しっぱなしにしていたところ、そちらの方が生育がよく株が充実し、2年目の春には花も咲かせました。
やはり、気温が許す限りは屋外に置き、十分な日光に当てることで株が充実するということですね。
頂芽優勢ってなに?
頂芽優勢とは、植物の茎の先端の頂芽が脇芽の生長よりも優先されることをいいます。…ちょっと分かりにくいですね。
今回のベビーサンローズでいうと、
ツルが伸びて茎の先端が垂れ下がる
↓
植物は高い位置にある部分を生長させようとする(高い位置の方がより日光を多く獲得できるから)
↓
低い位置にある茎の先端は生長が抑制され、高い位置にある株元付近に新芽が出てくる
こんな感じでしょう。つるが垂れてもそのまま数か月様子を見ていくと、根元付近から新しい芽が出てくるはずですよ。
ベビーサンローズの増やし方!ハナツルソウは挿し木で簡単に増やせます【まとめ】
今回は、ベビーサンローズの増やし方をくわしくご紹介しました。
ベビーサンローズは適期に作業するのが簡単に増やすコツです。今回の記事をご参考に、ぜひ、ベビーサンローズを増やしてこんもり仕立ててみてください。
ベビーサンローズの増やし方【水差しの場合】
- 挿し穂をとる
- 鉢と土を用意
- 水または土に差し穂を挿す
- 風通しの良い半日陰で管理(強い光は避ける)
- 10日程経ってから水やり(土に差した場合)
- 発根が確認できたら土が乾いたら水やり
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