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ポリシャスが枯れる原因とは?熱帯地方が原産で寒さが苦手

ポリシャスの枯れ葉 ポリシャス

涼し気な葉が印象的な癒しのグリーン「ポリシャス」。

暖かい地域が原産のポリシャスは「台湾もみじ」とも呼ばれる葉が美しい観葉植物です。

今回は、そんなポリシャスが枯れる原因を、育て方のコツとあわせてくわしくご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ポリシャスが枯れる原因とは?丈夫に育てるコツも!

ポリシャスの原産地は熱帯アジア、ポリネシアなどの暖かい地域です。東南アジアでは屋外の生垣として使用されることも多いのですね。

そんなポリシャスはとにかく寒さが苦手です。くわしくみていきましょう。

ポリシャスが枯れる原因①寒さ(秋~冬)

植え替え後のポリシャス▲繊細な葉が涼し気なポリシャスは癒し効果◎

観葉植物の中でも寒さを苦手とするポリシャス。冬の寒さを乗り越えるためには室内管理が基本となります。

そのため、ポリシャスを冬越しさせるためには最低でも10度は必要です。

室内であれば10度以下になることは少ないでしょう。しかし、気を付けたいのが朝晩の窓際です。

暖房を消した後の窓際は想像以上に冷え込みます。特にポリシャスの場合は寒さに強くありません。

夜になったら窓から1~2m離すことで寒さによるダメージから株を守ります。

15度以下になったら水やりを控えて暖かい場所へ移動

素焼き鉢に植えたポリシャス

寒さが苦手なポリシャス。生育適温は20度~30度程度です。

そのため、15度以下になると生長が鈍り根が水分を吸う力も弱まります。つまり、土が乾くまでに時間を要するようになるのですね。

生長が緩慢になった状態で暖かい時期と同じように水やりを続けていると起こりがちなのが「根腐れ」です。

根腐れとはその名の通り、根が腐ってしまうことをいいます。腐敗した根は水分を吸い上げることができず、そのまま枯れてしまうことがほとんどです。

冬場のポリシャスへの水やりは「土が乾いてさらに3~4日してから」が基本です。

ポリシャスが枯れる原因②過度の乾燥(主に春~秋)

しおれて落ちたポリシャスの葉

ポリシャスの生育がさかんになるのが、気温20度~30度程度の春から秋にかけての暖かい時期です。

この時期は冬とは逆で、根が水分をよく吸い上げます。そのため、土が乾いたタイミングでの水やりが適しています。

サンスベリアやカポックをご存じでしょうか?これらの植物は葉に厚みがあり、水分を多く蓄えていることが分かります。

サンスベリアの植え替え▲サンスベリアの葉は多肉質

反対に、ポリシャスの葉は薄く繊細ですね。そのため、葉に多くの水分を蓄えておくことができません。

過度の乾燥が長く続くことで、そのまま枯れてしまうこともあります。

ポリシャスの水やり方法【目安】

春~秋(20度~30度未満) 土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと。目安は1、2日に1回程度。
真夏(30度以上) 土が乾いたタイミングでたっぷりと。水やり後は蒸れを防ぐためにも直射日光を避け日陰へ移動。できるだけ涼しい時間に水やりし、しっかりと水気を切る。
秋~冬(15度以下) 土が乾いてさらに3~4日してから常温の水を全体が湿る程度に与える。水やりはできるだけ暖かい時間に、夜間の水やりは避けた方が無難。水やりをはしっかりと水気を切り、受け皿に溜まった水はこまめに捨てる。風通しのよい明るい場所へ。

※日当たりや管理方法によって水やりのタイミングは異なります。あくまで目安としてご参考にされてくださいね。

ポリシャスが枯れる原因③根腐れ、蒸れ

ややぐったり気味のポリシャス

ポリシャスの水やりは、「土が乾いてからたっぷりと」が基本です。

土が乾ききらなうちに次から次へと水やりを繰り返した場合、根が呼吸できずに腐って傷む根腐れを招きます。

根腐れを起こしてからでは復活は難しく、残念ながらそのまま枯れてしまうことが多いです。

水やりの失敗を防ぐ便利アイテムも!

「水やりのタイミングがいまいち分からない!」「でも、できるだけ枯らしたくない!」

こんな方におすすめなのが家庭用水分計です。

サスティー

スティックを土に差しておくだけで土の乾き具合を測定し、水やりのタイミングを色で確認することができます。

見た目もシンプルで観葉植物に自然と馴染むため邪魔になりません。このようなアイテムをうまく活用することで、水やりの失敗を防ぐことはもちろん管理を楽にすることができます。

ポリシャスが枯れる原因④害虫被害

「なんとなく色が悪い」「葉がベタ付く」「葉に蜘蛛の巣のようなものが付いている」

このような場合に考えられるのが害虫による吸汁被害です。

ポリシャスに付きやすい害虫としてあげられるのが「カイガラムシ」「ハダニ」です。

これらの害虫は春~秋にかけて発生することが多いですが、風通しの悪い室内に置いている場合でも湧くことはあります。

カイガラムシ▲葉がベタ付く場合、カイガラムシが付いていることが多い

葉の表裏や付け根、枝まわりなどをよく観察し、小さな茶色の粒々や白い綿のようなもの、蜘蛛の巣状のものが付着していないかくまなくチェックしてみてください。

もし、害虫と疑われるものがあれば綿棒やピンセットで確実に取り除きます。

放置し続けた場合、吸汁によって枯らされるだけでなく、最悪の場合他の植物にまで被害が拡がる恐れもあるのです。

捕獲したコナカイガラムシ▲白いふわふわの犯人は「コナカイガラムシ」

窓を閉め切る真夏や真冬は扇風機やサーキュレーターを活用しよう

害虫予防に効果的なのが「風通し」です。害虫は風通しが悪く薄暗い暖かな場所を好みます。

この条件に当てはまるのが窓を閉め切った室内です。そのため、室内管理がメインとなる冬場はサーキュレーターを活用するのが効果的です。

観葉植物と白いサーキュレーター

サーキュレーターを使うことで、一か所に停滞する湿気や冷気をまんべんなくかき混ぜます。

これにより、害虫を防ぐことはもちろん、根腐れやカビの発生を予防することも期待できるのですね。

また、ポリシャスの葉は繊細で乾燥しやすいため、葉水(はみず)で空中湿度を保つのも忘れなく。

※葉水…霧吹きで株全体に水分を吹きかけるお手入れのこと

葉水▲熱帯地方が原産の植物は葉からも水分を吸う力が高いといわれます

 

まとめ

斑入りポリシャス

今回は、ポリシャスが枯れる主な4つの原因をご紹介しました。

ポリシャスを育てる上でもっとも気を付けたいのが秋から冬にかけての寒さでしょう。

あとは真夏の直射日光にも気を付けてください。特に、白い模様の入った斑入り種は夏場の強光により焦げやすいです。

斑入りポリシャス

屋外に置く場合は30度以上になったら日陰へ移動するのが安心です。室内であれば夕方の強烈な西日に気を付けましょう。

万が一、葉が焼け焦げたように変色する場合はレースカーテンで日差しを調節します。

ポリシャスが枯れる主な原因

  • 寒さ(10度以下)
  • 過度の乾燥
  • 根腐れ、蒸れ
  • 害虫被害
ポリシャス
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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