クリスマスになると多く出回る真っ赤な花が特徴のポインセチア。
花後、そのままにしていると茎ばかりが伸びてひょろひょろとした見た目になりがちです。
そこで今回は、ポインセチアを剪定したあとの茎を使って「挿し木」でポインセチアを増やす方法をご紹介します。
茎が伸びすぎてひょろひょろになったポインセチアの剪定については、こちらの記事を読んでみてね!
ポインセチアを水差しで発根させて増やす方法
下写真は、購入から約1年経過しひょろひょろに伸びたポインセチアです。今回はこの株の剪定のついでに、挿し木をおこないましょう。
手順①適期は5月~6月頃
ポインセチアは暖かい時期に生長がさかんになります。そのため、挿し木するなら気温が上がり始める春が最適です。
春に挿し木をすることで、冬までの間により長く生育期間を確保して多くの根を張らせることができます。
目安は天気予報。最低気温が15度以上になってきたら挿し木のベストタイミング
天気予報を確認し、最低気温が15度以上になってきたらポインセチアの挿し木に挑戦してみましょう。
花がしおれてきたタイミングでもok。ただし、気温が低い場合は挿し木を寒さに当てないようにしよう。個人的には5月~6月頃がおすすめ。
手順②茎を3~4cmほどカット
伸びきった茎を中心に、長さ約3~4cmほどの茎をカットしましょう。
カットの際、白い樹液が断面から滲み出てくるので、素手で触れないように気を付けます。かぶれる恐れがあるためです。
白い樹液は水でサッと洗い流しておく
切り口から滲み出る白い樹液は水でサッと洗い流しておきます。
断面が塞がってしまうと吸水できず発根しにくくなるためです。
手順③花芽のカット、葉数の調整
花芽が付いている場合は花の根元からカットしておきます。花がついたままだとそちらに栄養が取られてしまい、発根しにくくなるためです。
また、葉が多すぎる場合も同じ。頂点の葉を2~3枚程残し、それ以外の葉はカットしてきます。
発根を促すためにも花芽は取っておくのが◎
- 花芽が付いたまま➡栄養が花に取られて発根しにくくなる恐れがあるためカットしておく
- 葉数が多すぎる➡葉が多いと蒸散により水分が排出され乾燥により枯死してしまう恐れがあるため、頂点にある2~3枚程の葉を残してそれ以外は取っておく
手順④土or水に差して発根させる
葉数を調整し、花芽をカットした茎は水または土に差して発根を待ちます。
- 水差しの場合…水を張った容器に茎の1/3程度が浸かるくらいで挿しておく。水道水でok。水替えは3日に1回程度。十分に発根したら、水はけのよい清潔な土に植え付ける。しっかりと根がはるまでは土が乾きすぎないよう注意。
- 土に差す場合…水はけのよい清潔で養分を含まない土を用意。市販の「種まき用土」でok。小さめの鉢に土を入れ、あらかじめ湿らせておく。割りばし等で穴を開け、そこに先ほどの茎を優しく挿し込む。まわりを指で軽く押さえて安定させる。
土の場合は受け皿に水を張り、20日程は水を切らさないようにするのが◎
土に差す場合は、発根まで土を乾かさないように気を付けましょう。
あらかじめ受け皿に水を張っておくとよいです。20度程度を保てる風通しのよい場所に置いていれば、20日程で発根します。
葉が落ちたり、1か月ほどしても新芽がでない場合、残念ながら失敗の可能性が高いです。
ポインセチアを水差しで発根させて増やす方法【まとめ】
暖かくなると新芽が次々と芽吹き青々とした葉を茂らす
ということで、今回はポインセチアを挿し木で増やす方法をくわしくご紹介しました。
クリスマスに出回ることの多いポインセチアは「冬の花=寒さに強い」と思われている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際は暖かな場所を好むメキシコ原産の植物です。また、ポインセチアは花ではなく樹木に分類されます。
その証拠に、長く育てていくと根元が木質化してくるんですね。
剪定後のポインセチア。気温の上昇とともに新芽が芽吹く。
挿し木を成功させるコツは「適期(5月~6月頃)におこなうこと」。これに尽きます。
地域によって時期はことなりますが、天気予報を見て最低気温が15度以上になるくらいがベストタイミングでしょう。
とっても簡単なので、ぜひ、挑戦してみてくださいね!
ポインセチアの挿し木【手順】
- 適期は5月~6月頃
- 茎を3~4cmほどカット
- 花芽のカット、葉数の調整
- 水or土にさして発根を待つ