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ポインセチアの寒さ対策!冬に押さえておくべき3つのポイント

購入直後のポインセチア その他の観葉植物

クリスマスムードを盛り上げてくれる鉢花といえばポインセチアですね。赤やピンクの花が魅力的なトウダイグサの仲間です。

ポインセチアは、クリスマスが近づく秋から冬にかけて多く出回ります。とはいえ、実は、ポインセチアが寒さを苦手とすることをご存じでしたか?

そこで今回は、ポインセチアをより長く楽しむための「冬場における管理方法のコツ3つ」をくわしくご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ポインセチアの寒さ対策!冬に押さえておくべき3つのポイント

ポインセチアの原産地は、メキシコや中南米など一年を通して暖かい地域。実は、意外にも寒さに強くない(むしろ弱い)のがポインセチアなのですね。

そのため、一般家庭でポインセチアを冬越しさせるには、いくつかのポイントを抑えておく必要があります。

今回はポインセチアを冬越しさせるコツを3つにまとめて分かりやすく解説します。

最低でも10度を確保

温度計▲ポインセチアの冬越しに欠かせないのが温度計

ポインセチアの生育適温は20度~30度くらいです。15度以下になると生長がほぼ止まり、10度を下回ると徐々に弱って5度以下になると葉が落ちてしまいます。

ポインセチアの美しい姿を保つためには最低でも10度、できれば15度は確保したいところです。

ポインセチアの近くには温度計を置き、寒くなり過ぎていないかときどきチェックしましょう。

室内でも注意したいのが夜間の窓際!

窓際に置いた冬のポンセチア▲窓際に置いた冬のポンセチア

「室内に置いているし、寒さは問題ないよね。」

このように思われている方も多いのではないでしょうか?しかし、室内であっても冷え込みやすいのが「朝晩の窓際」です。

ポインセチアは日当たりのよい場所を好みます。そのため、窓際に置くのがベストです。

真っ赤なポインセチア▲本来は暖かい場所を好むポインセチア

しかし、日が暮れた後の冬の窓際は、朝晩にかけて想像以上に冷え込みます。さらに、夜間は暖房を切る方も多いでしょう。

夜になったら鉢を窓から1~2mは離し、できればお部屋の中心近くへ鉢を移動します。翌日、気温が上がってきたら元の場所に戻しましょう。

あわせて読みたい「ポインセチアがしおれる原因とは?しおれた時はどうすべき?」はこちら

水やりは土が乾いて2、3日してから

元気なポインセチア

気温が15度以下となる冬のポインセチアは生長が緩慢になっています。それと同時に、根が水分を吸い上げる力も弱くなっているのですね。

そのため、冬場も暖かい季節と同じ間隔で水やりを続けていると、根が吸いきれずに残った水分が長く鉢の中に停滞することとなります。

すると、根が常に湿った状態となり根腐れを引き起こすことも。さらに、冬に起こしがちなのが「根の冷え(水温の低下)による根腐れ」です。

鉢内に溜まったままの水分が朝晩の冷え込みでキンキンに冷やされ、そのまま根にダメージを与えてしまうのですね。

ポインセチアの根っこ▲特にポインセチアの根は細くて繊細…

そのため、水やりを控え目にすることはもちろんですが、水を与える時間帯にも注意が必要です。

夜の灌水は控え、できるだけ暖かい時間帯に30度程度の常温の水を与えます。水やりのタイミングは、土が乾いてさらに2~3日程してからです。

このように、冬場は水やりを控え目にすることで植物の樹液濃度を高め、耐寒性を付けることができます。

水やり後はしっかりと水気を切り、受け皿に溜まった水もこまめに捨てます。汚れた水をそのままにしていると、根腐れや病害虫の発生を招くこともあるからです。

ポインセチアにハイポネックスを与える▲夏場のポインセチアは土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えます

サスティーを使って水やりの失敗を防ぐ!

「冬の水やりは土が乾いて2~3日ほどしてから、ということは分かった。でも、土が乾いた時ってどうやったら分かるの?」

土が乾いた状態を確認する方法は、「鉢を持ち上げて軽い」「土に指を2~3cmほど差して水気を感じない」「鉢底から見える土がカラカラに乾いている」などです。

普段から水やり後の鉢の重さと、乾いている時の鉢の重さを実際に持って、感覚を覚えておくのがおすすめです。

とはいえ、いちいち鉢を持ち上げたり、土の乾き具合をチェックするのは、管理している鉢植えが多いほど大変な上、面倒ですね。

そんな時に重宝するアイテムがサスティーです。(下写真)

サスティー▲土が乾いたら「白」、濡れていれば「青」

スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土の乾き具合を色で確認できるアイテムです。

これなら一目瞭然ですね。冬の場合は、チェッカーが白になって2~3日してから、土全体が湿る程度に水を与えます。

水やり後はできるだけ風通しのよい場所に置き、根腐れを防ぎましょう。

扇風機やサーキュレーターをフル活用

ポインセチアを冬越しさせる上で気を付けたいのが「蒸れ」です。

冬場の室内は暖房を効かせているため、窓を閉め切ることが増えますね。

すると、風通しが悪くなることで湿気が一か所に停滞し、根腐れや病害虫のリスクを高めてしまいます。

カイガラムシ▲窓を閉め切った室内に置きっぱなしにしていると害虫が湧くことも…

とはいえ、寒さの厳しい冬場に窓を頻繁に開け閉めするのは現実的ではありません。そんな時に活躍するのが扇風機やサーキュレーターです。

サーキュレーターは電気代も安い!

梅雨時期に活躍するサーキュレーター

サーキュレーターや扇風機を使うことで、室内の停止していた空気を動かすことができます。

すると、一か所に溜まっていた湿気や冷気、暖気などがかき混ぜられ、空気の流れを作ることが出来ます。

特に、冷気は下に溜まるという性質を持ちます。逆に、暖気は天井近くに溜まるのですね。

棚の上の観葉植物▲床に直接置かないことも寒さ対策になる

特にサーキュレーターは直線的な風で効率的に空気をかき混ぜてくれます。サーキュレーターをうまく活用することで、暖房を効率的に使えるようにもなります。

その結果、電気代の節約も期待できるのですね。さらにサーキュレーターは電気代も安く、1日回しっぱなしにしても約12円です。

サーキュレーター

観葉植物に扇風機はダメ?サーキュレーターと扇風機の違いも
サーキュレーターと扇風機の違いを解説します。観葉植物を育てているとサーキュレーターがあった方がいいといわれますよね。でも、扇風機で代用できないのでしょうか?そもそも扇風機とサーキュレーターの違いが分からない!そんな方に向けた記事です。

 

ポインセチアの寒さ対策!冬に押さえておくべき3つのポイント【まとめ】

イエローが美しいポインセチア▲意外に種類豊富なポインセチア!ピンクや白、マーブル模様などもある

今回は、寒さが苦手なポインセチアを冬越しさせるコツを3つご紹介しました。

冬の寒さが大の苦手のポインセチア。おうちに迎え入れたらできるだけ日当たりのよい、暖かい場所に置いてあげます。

ただし、エアコンや暖房の温風が直接当たらないよう注意。乾燥で葉が傷んでしまうからです。

暖かく風通しのよい場所で乾燥気味に管理するのが、ポインセチアを冬越しさせるコツですね。

また、葉が乾燥で傷みやすいため、ときどき霧吹きで水分を吹きかける「葉水」をしてやるのもおすすめです。

葉水

あわせて読みたい「ポインセチアの花が終わったらどうする?長く楽しむための方法」はこちら

ポインセチアの寒さ対策!長く楽しむためのポイント3つ

  1. 最低でも10度は確保、できれば15度欲しい
  2. 水やりは土が乾いて2,3日してから常温のものを与える
  3. 扇風機やサーキュレーターをフル活用し風通しを確保

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この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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