多肉質な葉から可愛らしい小ぶりな葉まで、種類の豊富さが人気のペペロミア。
初心者でも比較的簡単に育てられる上、乾燥にもよく耐えるため手のかからない観葉植物としても人気です。
そんなペペロミアですが、いつの間にか葉の色が薄くなる症状にお困りではありませんか?
そこで今回は、ペペロミアの葉の色が薄くなる主な原因と葉の色が薄いときの対処法をご紹介します。
ペペロミアの色が薄い時の主な原因と対処法を解説します!
購入当初は色鮮やかであったはずのペペロミア。いつの間にか緑が薄くなる原因をみていきましょう。
ペペロミアの色が薄い時の主な原因①光線不足
ペペロミアは直射日光を避けた柔らかな光を好みます。強光に当てると葉の一部が焼け焦げたように変色する「葉焼け」を起こしやすいからです。
とはいえ、あまりにも日光が不足すると光合成量が減り、その分、養分も減ってしまいますね。その結果、葉の色が薄くなる症状が現れることがあります。
また、日光が不足している場合、葉の色が薄くなるだけでなく、葉と葉の間隔が伸びてひょろひょろの見た目になります。これが徒長(とちょう)です。
徒長はペペロミアの観賞価値を下げるだけでなく、株自体が弱々しくなりちょっとした環境の変化でダメージを受けやすくもなります。
ペペロミアの美しい葉を保つためには日光と適度な風通しが必要
ペペロミアの葉を色つやよく保つためには日光が欠かせません。屋内であれば室内の中心部より、窓際のレースカーテン越しが理想的です。
また、植物が丈夫に育つ上で欠かせないのが「風通し」です。室内の隅や端などは窓際に比べるとどうしても風通しが悪くなります。
その結果、湿気が一か所に停滞することによる根腐れや、病害虫などのリスクが高まります。
特に、真夏や真冬などの窓を閉め切る時期は、扇風機やサーキュレーターを活用し、室内の空気を意識的に動かし空気の流れを作ってやりましょう。
ペペロミアの色が薄い時の主な原因②温度不足
暑さには強いペペロミアですが、寒さにはあまり強くありません。15度以下になると徐々に生長が緩慢になる休眠期に入ります。
また、15度以下になると寒さによって光合成量も減ります。時期的にも日照時間が減ることで、生成される養分量が減り、その結果、葉の色が薄くなると考えられます。
冬場は夜になったら窓からできるだけ離して寒さを防ごう
室内であっても油断は禁物です。暖房を切った後の室内は想像以上に冷え込んでいることも多いからです。
特にそれが顕著なのが窓際になります。日中は暖かくても夜間に冷え込みやすいのが窓際なのですね。
夜になったら窓から1~2m離すか、できればお部屋の中心部に移動し、寒さによるダメージからペペロミアを守ります。朝になったら窓際に戻して、日当たりのよい場所で管理しましょう。
ペペロミアの色が薄い時の主な原因③根詰まり
「2年以上植え替えをしていない」「鉢底から根がはみ出ている」
このような場合、鉢内が根でぎゅうぎゅう詰めになる「根詰まり」を起こしている可能性が高いです。
根詰まりを起こすと、根がスムーズに水分や養分を吸収できず、葉の色が薄くなったり悪くなったりすることが多くなります。
また、根詰まりを放置し続けていると、鉢内の水はけが悪くなって根を傷める「根腐れ」を引き起こす原因になることも。
特に、ペペロミアは多肉質な葉の品種も多く、多湿状態が長引くと根腐れのリスクを高めます。
肥料を与える場合は根詰まりしていないことを確認しよう
「色が悪い=肥料や活力剤を与えてみよう!」
このように思われる方も多いでしょう。しかし、根詰まりした状態で肥料分を与えるのはおすすめしません。
理由は、鉢内の排水性が低下している状態で養分を与えた場合、逆に根を傷めて根腐れを引き起こす恐れがあるからです。
肥料や活力剤を与える場合、あらかじめ根詰まりしていないことを確認し、もし根詰まりしているならば、暖かい時期にひとまわり大きめの鉢へ植え替えるか株分けをします。
まとめ
今回は、ペペロミアの色が薄い主な原因と対処法をご紹介しました。
丈夫で育てやすく園芸初心者でも失敗の少ないペペロミア。色つやよく育てるためには「適度な日当たり」「温度(できれば15度以上)」「鉢内の排水性、風通し」が必要なのですね。
今回の記事を参考に、ペペロミアの置き場所や管理方法を見直してみてください。
ペペロミアの葉の色が薄い主な原因と対処法
- 光線不足…室内であればレースカーテン越しの窓際を好む、屋外なら半日陰
- 温度不足…15度以下になると生長が緩慢になる、8度以下だと徐々に株自体が弱る
- 根詰まり…暖かい時期(20度~25度程度)にひとまわり大きめの鉢へ植え替えるor株分け
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