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ペペロミアの元気がない時の原因と対処法を徹底解説します!

傷んで落ちたペペロミアの葉 ペペロミア

丸みのあるぷっくり肉厚の葉が可愛らしいペペロミア。丈夫で乾燥にも強く、初心者でも育てやすい人気の観葉植物です。

そんなペペロミアの元気がない様子にお困りではありませんか?

今回は、ペペロミアの元気がない時の原因と対処法をくわしくご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ペペロミアの元気がない時の原因と対処法を徹底解説します!

元気がないと一言でいってもその症状はさまざまです。今回は、ペペロミアの元気がない時によく見られる症状別でくわしくみていきましょう。

ペペロミアの元気がない 症状①葉や茎が黒く変色

ペペロミア・アングラータ

ペペロミアを育てる上で忘れてはならないのが、「ペペロミアの葉は肉厚である」ということです。

ぷっくりとした厚みのある葉にたくさんの水分を蓄えているため、乾燥に強いのですね。その反面、蒸れや多湿でダメージを受けやすいという特徴があります。

乾燥に強いペペロミアは、土が乾ききらないうちに水をやり続けていると、多湿により葉や茎が黒く傷みやすくなります。

ペペロミアの場合、水やりは土がしっかりと乾いてからです。さらに、気温が15度以下になる秋から冬は土が乾いてさらに3~4日ほどしてから水を与えます。

さらにくわしく「ペペロミア 冬に気を付けるべきお手入れポイント3つ」はこちら

すでに黒く変色した部分を元に戻すことはできる?

残念ながら、すでに黒く変色している部分を元に戻すことはできません。すでに柔らかくなっている場合は腐っている可能性もあります。

水のやり過ぎが疑われる場合、しばらく水やりは控えてできるだけ風通しのよい場所に置いて様子をみます。

直射日光を避けた明るい場所に置きましょう。ただし、株元が黒く変色し柔らかくなっている場合は復活が難しいです。

その場合、まだ硬い茎をカットし水や土に挿すことで発根させ育て直すこともできます。

ペペロミア▲水差しで発根させたペペロミアの茎

さらにくわしく「ペペロミアを挿し木で増やす方法を分かりやすく解説します!」はこちら

ペペロミアの元気がない 症状②葉が落ちる

ペペロミアの葉が落ちる場合は様々な原因が考えられます。

特に春から秋の暖かい時期に葉が落ちる場合、「葉焼け」「根腐れ」「過度の乾燥」「光線不足」「根詰まり」などが疑われます。

また、春先に株元近くの古い葉が落ちるのは新陳代謝である場合も多いです。

傷んで落ちたペペロミアの葉▲春先、株元近くの古い葉が落ちる場合は新陳代謝の場合が多い

気温が15度以下になる秋から冬に葉が落ちる場合、「寒さ(約10度以下)」「根腐れ」などが考えられます。

さらに、ペペロミアに小さな虫が付いている場合、害虫による被害を受けている可能性が高いです。

新しい葉が落ちる場合は要注意

株元近くの古い葉のみが落ちるなら、管理環境を見直した上で様子をみます。

しかし、茎の先端についた新しい葉が落ちる場合は注意が必要です。ペペロミアによくある失敗としては、

  • 土が乾ききらないうちに水やりすることで腐る(特に気温が下がり始める秋口)⇒土がきちんと乾いてから水を与える。15度以下になったら土が乾いてさらに3~4日ほどしてから水やり。
  • 直射日光に当てて葉焼けを起こす⇒屋外なら半日陰(夏は日陰)、室内なら明るい窓際。
  • 10度以下の寒さに当たる⇒最低でも10度は確保したい。できれば15度。

などがあります。

さらにくわしく「ペペロミア 葉が落ちる原因とは?対処法も解説」はこちら

ペペロミアの元気がない 症状③しおれる、垂れる

水切れによりぐったりとしたペペロミア▲7月、水切れによってぐったりしたペペロミア

気温が20度以上の春から秋の暖かい時期はさかんに生長します。

そのため、うっかりしていると土が乾燥し過ぎて上写真のように葉がしおれ、ぐったりとしてしまうこともあるでしょう。

とはいえ、すぐに気付いて水を与えれば数日で元に戻るはずです。(下写真)

水やり後のペペロミア▲暖かい時期は根が水を吸う速度が早い

ペペロミアの場合、水のやり忘れよりも水のやり過ぎに気を付ける必要があります。

ペペロミアの水やり方法【目安】

気温20度以上の春から秋 土がしっかりと乾いたタイミングでたっぷりと水を与える
気温30度以上の真夏 土がしっかりと乾いたらできるだけ涼しい時間帯に水を与え、風通しのよい場所に置く。直射日光は蒸れ、葉焼けを起こすため×。
気温15度以下の秋から冬 土がしっかり乾いてさらに3~4日ほどしてから土全体が湿るくらいに水を与え、できるだけ明るく風通しのよい場所へ。

※葉がしおれていて且つ、土が乾いていている場合は水を与えて様子を見る。受け皿の水はこまめに捨てる。

さらにくわしく「ペペロミアがしおれるのはなぜ?原因と対処方法」はこちら

ペペロミアの元気がない 症状④色が薄い、色が悪い

色の薄いペペロミア

ペペロミアの色が薄い、なんとなく色味がよくない…という場合、考えられるのが「光線不足」「肥料不足」「根詰まり」「病害虫による被害」などです。

特に、ペペロミアを2年以上植え替えていない場合や、鉢底から根がはみ出ている場合は根詰まりが疑われます。

根詰まりをそのままにしておくと、鉢内が根でぎゅうぎゅう詰めになっているので、根がスムーズに水分を吸い上げることができません。

さらに根が詰まることで水はけも悪くなります。結果、根詰まりから根腐れを引き起こすこともあるのですね。

ペペロミアの植え替え中▲ペペロミアは15度以上ある暖かい時期に植え替えよう

また、肥料を与える場合は必ず根詰まりを解消してからにします。水はけの悪い状態で肥料を与えると、逆に根を傷めることもあるからです。

さらにくわしく「肥料と活力剤の違いとは?観葉植物に適した使い方を徹底解説!」はこちら

葉の色が悪くベタベタとする場合、害虫が寄生している可能性も

ペペロミアの葉がベタベタとする場合は要注意。カイガラムシという害虫が寄生している可能性があります。

カイガラムシがペペロミアに湧くと、吸汁によって樹液を吸われてしまいます。その結果、葉の色が悪くなったり、最終的に枯らされてしまうこともあります。

カイガラムシ▲よく見ると楕円形をしている…

ちなみにベタベタの原因はカイガラムシが出す糖分を含んだ排泄物です。こちらも放置しているとカビが湧いて黒く変色する「すす病」を引き起こす恐れがあります。

ペペロミアの茎や葉、葉の付け根などに茶色い粒々や、白い粉のようなふわふわとしたものが付いていたらカイガラムシである可能性が高いです。

綿棒やピンセットで見つけ次第取り除きます。

カイガラムシは口の針を植物に差し込み張り付くように寄生しているため、少し力を入れてこそげ落すようにしないと取れません。

カイガラムシ▲ほとんど動かないことが多いカイガラムシ

ちなみに、病害虫は風通しが悪い環境で湧きやすいです。

室内の壁際や隅など、風通しが悪い上、日当たりもあまり良くない場所に置いているといつの間にかカイガラムシやハダニが付いて弱らされることがあります。

他の植物に被害が及ぶこともあるため注意が必要です。手作業で取り切れない場合はカイガラムシ専用の殺虫剤もありますよ。

効果は1か月ほど続くので、なかなか取り切れないという場合は使用を検討してみるのもおすすめです。

さらにくわしく「ペペロミアの色が薄い時の主な原因と対処法を解説します!」はこちら

 

まとめ

キフペペロミア

今回は、ペペロミアの元気がない時の主な原因と対処法をよくある症状別でご紹介しました。

ペペロミアは熱帯アメリカが主な原産地です。そのため、暖かく風通しのよい場所を好みます。

15度程度であってもペペロミアにとっては気温が低く、生長が緩慢になるのですね。

さらに、熱帯雨林の下草的存在のペペロミアは直射日光が苦手です。特に、夏場の高温期は葉焼けを起こしやすいでしょう。

半日陰や明るい日陰、室内であれば窓際(葉焼けするならレースカーテンで調整)に置くのが適しています。

葉焼けすると葉が焼け焦げたように茶色く変色し、観賞価値が下がってしまいます。

斑入りポトスの葉焼け▲特に斑入り品種は葉焼けを起こしやすいため気を付けたい(写真は斑入りポトス)

とはいえ、ペペロミアは生育旺盛で乾燥にもよく耐えるため、丈夫で育てやすい植物です。

ペペロミアは種類もかなり豊富なので、お好みの品種を見つけてのんびり育ててみてくださいね。

さらにくわしく「初心者がペペロミアを育てる時に抑えておくべき3つのポイント」はこちら

ペペロミアの元気がない時の原因と対処法

症状 疑われる原因 対処法
葉や茎が黒く変色する 水のやり過ぎ、蒸れ、風通しの悪さなど しばらく水やりを控えて風通しのよい明るい場所に置く。土がしっかりと乾いてからの灌水、風通しのよい場所に置くこと。葉が混みあっている場合は春から秋の暖かい時期に剪定を。
葉が落ちる 寒さ、直射日光、光線不足、根詰まり、根腐れ、病害虫など 株元近くの葉が落ちる場合は新陳代謝の可能性が高い。注意したいのが茎の先端の新しい葉が落ちる場合。この場合、置き場所や水やり方法など基本の管理方法を見直す。
しおれる、垂れる 過度の乾燥、根腐れ、寒さなど 暖かい時期であれば水切れ、15度以下であれば根腐れや寒さによるダメージが疑われる。まずは土がしっかりと乾いているなら水を与えて風通しのよい場所へ。土が濡れている場合はしばらく水やりを控え、できるだけ風通しよく明るい場所へ(直射日光は×)。
色が薄い、悪い 肥料不足、根詰まり、寒さ、光線不足など まずは根詰まりしていないか確認。鉢から根が出ていたり、2年以上植え替えていないなら暖かい時期にひとまわり大きな鉢へ植え替え。肥料は植え替え後、約1か月経ってから。15度以下なら肥料は不要。

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ペペロミア
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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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