パルダリウムで使用する植物はそのほとんどが、「寒さ」と「乾燥」を苦手とする熱帯植物です。
そのため、日本の冬はパルダリウムの管理も神経を使います…。
そこで今回は、冬のパルダリウムを管理する上で押さえておくべき3つのポイントをご紹介します。
冬のパルダリウムの温度管理!3つのポイントを押さえて寒さを乗り切る
パルダリウムを冬越しさせる上でポイントとなるのが「寒さに当てない」「空気を乾燥させない」「空気の流れを確保」の3つです。
くわしくみていきましょう。
パルダリウム 冬越しのポイント①寒さに当てない(15度以上)
パルダリウムで使用する植物の多くは熱帯地方が原産。そのため、寒さが大の苦手です。
温度は最低でも15度は保ちましょう。理想的には20度~25度。とはいえ、冬は室内といえどもかなり冷え込みます。
そんな時は、シート式ヒーターがあると便利です。
パルダリウム 冬越しのポイント②湿度を保つ
熱帯地方が原産の植物や苔は高湿状態を好みます。理想的な湿度は70%以上です。
空気が乾燥すると葉が傷みやすくなります。
熱帯地方が原産の植物や苔は、根からだけでなく葉からも水分を吸収する能力が高いといわれます。
空気の乾燥には十分に気を付けなければなりません。自宅を空けることの多い方は、ミスティングシステムがあると便利です。
ミスティングシステムは自動で噴霧してくれる装置のことで、高湿状態を好むテラリウムやパルダリウムにあると便利なアイテムになります。
おすすめのミスティングシステムは「モンスーンソロ」。タイマー付きな上、噴霧秒数まで設定できます。
何といってもパルダリウムは湿度管理が大変…。ミスティングシステムを設置すれば湿度管理がグッと楽になるはずですよ。
温湿度計をこまめにチェック!
パルダリウムを冬越しさせる際に欠かせないのが温湿度計です。パルダリウムに最適な温度と湿度の目安は以下の通り。
- 最低でも15度は確保。理想は20度~25度程度。
- 湿度は70%以上が理想的。
あわせて読みたい「パルダリウムの水やり方法!タイミングは?どれくらいの量を与える?」はこちら
パルダリウム 冬越しのポイント③空気に動きをつける
寒さと湿度を気にするあまり、パルダリウム内の空気がこもりすぎると「カビ」や「根腐れ」の原因になることもあります。
容器内に付着した手垢や埃などもカビの養分になりうる…
容器内を清潔に保つことも大切です。
また、蓋は閉めっぱなしにせず、ときどき解放して空気を動かしてやりましょう。湿度が下がれば霧吹きでその都度調整します。
特に、蓋を閉めたまま放置していると、温度と湿度は完璧でもカビが生えやすくなるので注意が必要です。
小型ファンで空気の流れを作り出す
容器に網状の蓋が付いている場合は、換気用の小型ファンを使うのもよいでしょう。
まわしっぱなしだと湿度が下がって空気が乾燥しやすいため、1日数回、稼動させて空気を循環させてやるのがおすすめ。
カビ予防はもちろん、植物が生育する上でも風は不可欠なものです。
換気用のファンは容器の大きさにもよりますが、pc用の小型ファンを使うのもおすすめです。
パルダリウムの冬越しに必須!シート式ヒーター
シート式ヒーターは冬のマストアイテムです。
容器底に敷きくことで容器内が温まり、水分が蒸発することで湿度も自然と高まりますよ。
おすすめは、「みどり商会 ピタリ適温」。
▲ピタリ適温【2号】はサイズ約22cm×25cm。
ピタリ適温はシート式なので、場所を取らずコンパクトに使用できます。
高感度センサー付きなので外気温の変化を素早く感知し、常に適度な温度(25度~29度)をキープしてくれる優れものです。
また、消費電力が少ないのも特徴。1か月使用しても、1号で約50円、2号でも約100円と非常に経済的です。
ピタリ適温【1号】はサイズ約15cm×18cm。コードの長さは約140cm。小さめの容器におすすめです。
冬のパルダリウムの温度管理!ヒーターを駆使した寒さ対策【まとめ】
ということで、今回は冬のパルダリウムの管理で押さえておくべき3つのポイントをくわしくご紹介しました。
個人的に、冬のパルダリウムにはシート式ヒーターは必須アイテムと感じます。
温度が上がれば水苔や土に含まれる水分が蒸発するため、自然と湿度も保たれるからです。
もちろん、こまめな霧吹きと換気も必要にはなりますが、寒さ対策の一歩として、まずはシート式ヒーターを取り入れてみてはいかがでしょうか?