高温多湿を好む熱帯植物を水槽と植物育成ライトを使って楽しむ「パルダリウム」。
自分だけの熱帯雨林が再現できるパルダリウムは、インドア園芸として人気急上昇中です。
そんなパルダリウムを自宅に迎え入れたものの、お手入れの基本となる「水やりのタイミングや量がイマイチ分からない…」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、パルダリウムの水やり方法についてくわしく解説します。
パルダリウムの水やり方法!タイミングは?どれくらいの量を与える?
まずはじめに、パルダリウムは高い湿度が保てる環境のため、鉢植えにように頻繁に水やりをする必要がありません。
熱帯植物は根だけでなく、葉からも水分を取り込む力を備えているためです。ただ、高湿状態を保つためにはこまめな霧吹き(ミスティング)が必要になります。
パルダリウムにこまめな水やりは不要。ただし、高湿状態をキープするためにはこまめなミスティングが必要!
前述したとおり、パルダリウムは鉢植えのようにこまめな水やりは不要です。逆に、水をやり過ぎていると根が水浸しになり、根腐れを起こしてしまう恐れがあります。
パルダリウムは容器の底に穴が開いていないため、水をやり過ぎてしまうと溜まったままになってしまうのですね。
パルダリウムに必要なのが空気中の水分(=湿度)です。つまり、水やりよりかは「こまめな霧吹き(ミスティング)」が必要になります。
- パルダリウムの水やりの目安…月に1回~2回ほど全体が湿る程度の量を与える
- パルダリウムの霧吹き(ミスティング)の目安…1日数回、湿度70%以上が理想
理想は湿度70%以上。それ以下ならミスティングで湿度を高く保つ
パルダリウムで栽培する植物の多くは熱帯地方が原産のため、高温多湿を好みます。
温度は20度~25度程度(最低でも15度は欲しい)、湿度は70%以上が理想的です。これより下回る場合は、場所を移動したり、ミスティングで湿度を高めたりする必要があります。
ただし、蓋を閉めっぱなしにしていると風通しが悪くなり、カビがわいたり植物自体も弱ってしまう恐れも。
蓋をするのは夜間だけにするか、密封せずに一部風を取り込めるようにしておく等の工夫も必要です。
大型の水槽で管理している場合、ミスティングシステムがあると便利
30cm以上の水槽の場合は自動で霧吹きをしてくれるミスティングシステムがあると便利です。
自宅を空けがちな方や長期の旅行中なども、自動で霧吹きしてくれるミスティングシステムがあれば安心ですね。
冬の寒さ対策にはパネルヒーターがおすすめです。↓
パルダリウムの水やり方法!タイミングは?どれくらいの量を与える?【まとめ】
ということで、今回はパルダリウムの水やり管理についてご紹介しました。
管理の基本は「温湿度計をこまめにチェックすること」。
夏場は蒸れに気を付け風通し良く管理すること。冬場は寒さと乾燥に気を付けつつ乗り越えることがポイントです。