濃いグリーンと白い斑が美しいコントラストの葉をもつオリヅルラン。
春から秋にかけての生長は旺盛で、ランナーを伸ばした先にできる子株が可愛らしいのが魅力です。
そんなオリヅルランですが、育てているうちになんとなく全体的に色が薄い…と感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、オリヅルランの色が薄くなる原因と対処法をくわしくご紹介します。
オリヅルランの色が薄くてお悩みの方は、ぜひ今回の記事をご参考にしてみてね!
オリヅルランの色が薄い原因とは?
まずはオリヅルランの色が薄くなる主な原因についてみていきましょう。
オリヅルランの色が薄くなっていたら「根詰まり」していないかチェック
「オリヅルランを購入してから一度も植え替えていない」「2年以上植え替えていない」という場合、鉢の中が根でいっぱいになる「根詰まり(根詰まり)」を起こしている可能性があります。
根詰まりを起こすと、根が水分や養分をスムーズに吸い上げられず、株が弱々しくなって葉の色味や葉の厚みが薄くなる傾向にあります。
また、2年以上植え替えいていないと土の中の養分が不足していることも考えられます。
肥料不足によって葉が薄くなっている場合もあるので、最低でも2年に一度は植え替えて土を更新してあげるのがよいでしょう。
また、根詰まりしていないなら肥料を与えることも検討します。
そして、オリヅルランの生育期である春から秋にかけては、なるべく屋外の風通しのよい場所に置くことで色つやよく育てることが出来ます。
オリヅルランが根詰まりしたときによく見られる症状
・鉢底から根がはみ出る
・水やり後、鉢底から水が流れ出てくるまでに時間がかかるようになる
・葉先が茶色く枯れる
・葉の色つやが悪くなる etc...
※分からない場合は株を鉢から取り出してみます。なかなか鉢から株が外れない…という場合は根詰まりしている可能性が高いです。
あわせて読みたい 「オリヅルランの葉先が枯れる原因は?対処法も」はこちら
オリヅルランの色が薄い場合、直射日光が当たっていないかチェック
オリヅルランに限らず植物の葉の緑色は、葉緑素に含まれるクロロフィルという色素によるものです。
そのため、植物は日光不足が続くと葉緑素を増やして緑色が濃くなる傾向にあります。
白い斑入りの植物を室内の暗い場所に置き続け、徐々に斑が薄くなり緑色の葉に戻ってしまったことはありませんか。
これも、日光不足により植物自身がより効率的に光合成をおこなおうとして、葉緑素(緑色)を増やした結果と考えられます。
つまり、強すぎる日光に当てることでオリヅルランが葉焼けを起こし、葉の色味が薄くなることも考えられます。
下写真は直射日光が当たったゴムの木の葉です。少し緑色が薄くなっているのが分かります。これは強光による葉焼けの初期症状です。
さらに葉焼けが進行すると、下写真のように茶色く焼け焦げます。ちなみに、一度葉焼けを起こした葉は元通りにはなりません。
特に葉焼けを起こしやすいのが高温期です。もちろん夕方の西日も葉焼けの原因になりえます。
オリヅルランに適しているのは「半日陰」や「レースカーテン越しの光」です。
オリヅルランの色が薄くなった時の対処法は?
次に、オリヅルランの色が薄い場合の対処法をみていきましょう。
根詰まりしている場合はひとまわり大きめの鉢に植え替えよう
オリヅルランの植え替えに適しているのは春から秋にかけての暖かい時期です。冬場の植え替えは株に大きな負担を与えてしまうため避けた方が無難でしょう。
植え替えに適しているのは、最高気温が15度以上の時期です。
準備するもの
・ひとまわり大きめの鉢(直径プラス3cmほど)
・移植ごてorスコップ
・割りばしや木の棒
・鉢底石
・水はけの良い土(観葉植物用の土に赤玉土を半々に混ぜる 等)
・緩効性肥料(マグアンプkがおすすめ)
※ベランダで植え替えるなら新聞紙があると便利
- ベランダの場合は新聞紙を敷く
- 用土に緩効性肥料を混ぜ込んでおく
- 新しい鉢に鉢底石を入れ用土を鉢の1/3ほど入れて置く
- 鉢から株を取り出す⇒鉢の側面や縁をこぶしでトントン叩くと振動で出やすい
- 古い土を棒で軽くつつきながら落とす
- 根鉢を崩した株を新しい鉢に置いて高さを調整する
- 根と鉢の隙間に用土を入れる⇒隙間が生じないよう棒でツンツンとつつきながら作業するとスムーズ
- たっぷりと水を与える⇒鉢底から出てくる水が透明になるまで与え、あらかじめ土の汚れを落としておくと、水やりの度に受け皿が汚れるのを防げる
葉焼けが疑われる場合は場所を移動するか遮光ネットを活用しよう
オリヅルランは直射日光や西日が当たることで葉焼けを起こし、葉が薄くなることがあります。
その場合、できるだけ早めに場所の移動を検討しましょう。葉焼けをそのままにしておくと株自体にダメージを与えて枯れることもあります。
葉焼けした部分は光合成がおこなえません。そのため、葉焼けが進行すると葉の色味が薄くなるだけでなく、茶色く焦げて葉がどんどん傷みます。
葉の異変に気付いたらレースカーテン越しの日光の当たる場所か、日光が当たっている場所のすぐ隣の日陰などに移動させます。
他に置き場所が見当たらない場合は遮光ネットを被せて強光を防ぎます。遮光ネットは100円ショップに置いているもので構いません。
早目の対処がダメージを最小限に抑えるポイントです。
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まとめ
今回は、オリヅルランの色が薄い原因と対処法をご紹介しました。
オリヅルランは春から秋にかけて非常によく生長し、その分根も張ります。
オリヅルランの色味が悪い、葉先が枯れる、ランナーが出ないなどの症状がみられる場合、まずは根詰まりしていないか確認してみてください。
オリヅルランは春先に植え替えても、秋口には根詰まりすることも決して珍しくありません。それくらい生育が旺盛です。
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オリヅルランの色が薄い主な原因と対処法
1.根詰まりにより水分が養分を株に取り込めていない
⇒ひとまわり大き目の鉢に植え替える
⇒根詰まりしていない場合は肥料を与えてみる(春から秋の生長期)
2.直射日光により葉焼けしている可能性もある
⇒オリヅルランは半日陰やレースカーテン越しの光を好むため、移動するか遮光ネットの活用を検討する
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