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オリヅルランのランナーが出ない原因と対処法を徹底解説

オリヅルランのランナー オリヅルラン

オリヅルランの魅力といえば垂れ下がったランナーから飛び出した子株ですね。

とはいえ、待てど暮らせどオリヅルランからランナーが出てこないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、オリヅルランからランナーが出ないときの対処法をご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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オリヅルランのランナーが出ない原因と対処法

巨大化したオリヅルラン

オリヅルランのランナーが出ない理由はいくつかあります。ここでは代表的な原因を一つずつ確認していきましょう。

日光不足

オリヅルランは室内でも育ちますが、十分な光を受けていないと生育が鈍くなり、ランナーが出にくくなります。

特に窓から離れた壁際や部屋の隅に置かれている場合、光合成が不十分となり、成長必要なエネルギーが不足してします。

対処法

  • 室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト
  • 屋外の場合は直射日光を避ける。遮光ネットを掛けておくと安心
  • 冬場の光が少ない時期は植物育成ライトを利用するのも良い
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温度・湿度不足

オリヅルランは20〜30℃の環境を好み、15度以下だと成長が止まる場合があります。

ランナーを出しやすくするためには、暖かく適度な湿度の環境が理想的です。

対策

  • ランナーが出るのは主に春~秋にかけての暖かい時期
  • 冬場は「成長<現状維持」。最低でも15度をキープし春を待つ
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根詰まり

オリヅルラン

根が鉢の中で詰まってしまうと、根が必要な養分を吸収しづらくなり、成長が止まってしまいます。

鉢の底から根が見えるようであれば、根詰まりしている可能性が高いです。

対処法

  • 1〜2年ごとに植え替えを行い、根を切り戻して新しい土に植え替える
  • 植え替えの際には一回り大きな鉢を選び、通気性の良い培養土を使用すると良い
  • 鉢を大きくしたくない場合は株分けがおすすめ
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品種特性

オリヅルランの中には、品種によってランナーを出しにくいものもあります。

特に観葉植物用に改良された品種は、ランナーの出現が少ない場合もあるため、品種選びも重要なポイントです。

対策

  • ランナーを楽しみたい場合は、購入時に「子株が付きやすい品種かどうか」を確認する
  • 園芸店のスタッフに相談することで、繁殖力の高い品種を選べる

 

オリヅルランのランナーが出ない時に確認すべきことは?

白いプラスチック鉢に植えたオリヅルラン

まずはじめ、オリヅルランのランナーは春から秋にかけての暖かい時期に出やすいです。

冬場は気温が下がりオリヅルランの生育が緩慢になるためランナーは出にくくなります。

その上で、今回ご紹介する対処法を試してみてくださいね。

オリヅルランのランナーが出ないときは、根詰まりしていないか確認

オリヅルランからなかなかランナーが出てこないという場合、根詰まりしていないかをまずは確認してみましょう。

オリヅルランは多くの観葉植物の中でも特に根詰まりしやすいです。春先に植え替えても秋口には根詰まりしていることも決して珍しくありません。

オリヅルランの根詰まり

根詰まりを起こしていると、生長の旺盛になる春から秋でも根がスムーズに水分や養分を取り込むことができず、ランナーが出にくくなる可能性があります。

オリヅルランが根詰まりすると現れやすい症状のひとつが「葉先が茶色く枯れてくる」ことです。

また、鉢底から根がはみ出てきたり、土に水分がなかなか浸み込んでいかないというとも根詰まりの症状です。

1年以上植え替えていない場合、一旦、鉢から株を取り出して確認してみるのが早いです。鉢から株がなかなか取り出せないという場合は根ががっちり詰まって根詰まりしている可能性が高いでしょう。

オリヅルランの植え替えは、4月~9月頃の暖かい時期が適しています。

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春から秋にかけての生育期は半日陰程度の日光に当てよう

根詰まりを解消したらできるだけ日光に当てて生育を促します。日光不足だとなかなかランナーが出現しません。

特に、4月~9月にかけての暖かい時期はできるだけ日光や風に当てて育ちやすい環境を用意してあげましょう。

葉焼けしたオリヅルランの葉

とはいえ、直射日光や西日は避けなくてはなりません。理由は、オリヅルランは直射日光が当たると葉焼けを起こしやすいためです。

上写真は直射日光が当たって茶色く焦げたオリヅルランの葉です。

葉焼けした箇所は元には戻りません。そして、葉焼けが広がると株全体が徐々に弱ってしまいます。

オリヅルランに適しているのは「半日陰」や「あかるい日陰」「こもれび」「レースカーテン越しの日光」などの柔らかい光です。

特に、夏場は高温により葉焼けを起こしやすいため注意します。

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オリヅルランは乾燥に強いため、水やりは土が乾いてからが基本

オリヅルランの根っこはまるでゴボウのように太いです。

そして、その太い根っこに多くの水分を蓄えています。そのため、オリヅルランは乾燥に強いです。

土が乾ききらないうちに水を与えていると、根が呼吸できずに傷んで腐る根腐れを招きます。

オリヅルランの水やりは「土が乾いてからたっぷりと」が基本です。

オリヅルランに葉水

とはいえ、気温が下がり生長が緩慢になる冬場はさらに乾燥気味に管理する必要があります。冬の水やりは「土が乾いて4~5日してから」が基本です。

葉が乾燥しやすい秋や冬は、霧吹きで株全体に水を吹きかける「葉水」をおこないます。

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4月~9月頃の生育期は2週間に1回程度、ハイポネックス(液肥)を水やりと共に与える

オリヅルランの生育が旺盛な時期である春から秋にかけての時期は、肥料を与えてみましょう。

マグアンプkのような緩効性肥料をあらかじめ土に混ぜておくともよいですし、置き肥をしてもよいでしょう。

筆者のおすすめはハイポネックスです。

水やりの際に規定量に薄めて与えるだけなのでとても手軽な上、効果をしっかりと実感できますよ。

薄めたハイポネックスを与える
約500倍に薄めたハイポネックスを2週間に1回、水やりとして与えるだけ

ハイポネックスの使い方

ホームセンターや園芸店で手軽に購入できる上、効果が実感できるのでおすすめです
  1. 土が乾いたタイミングでおこなう
  2. 水約1L(牛乳パック1本分)にハイポネックス約2ml(キャップ1杯で約20ml)を薄める
  3. 水やりとしてたっぷりと与える
  4. 受け皿に溜まった水は捨てる
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オリヅルランからランナーが出た後の管理方法

発根したオリヅルランの子株

ランナーが出てきたら、子株を健康に育てて増やす方法を知っておきましょう。

子株の育て方

オリヅルランの子株をカット

  1. ランナーを切るタイミング
    子株がしっかりと成長し、葉が4〜5枚になり、根が見え始めたら、ランナーを切り離して独立させます。

  2. 新しい鉢に植える
    子株は小さな鉢に植え、水はけの良い培養土を使用します。最初のうちは根が張りやすい環境が整うまで、明るい日陰で管理します。

  3. 水やりの頻度
    植え付け直後は土が乾いたら水やりを行い、根が張った頃には成株と同様の管理を行います。

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オリヅルランのランナーが出ない原因と対処法を徹底解説【まとめ】

子株のついたオリヅルラン
根詰まりを解消して日光を十分に当てよう

今回はオリヅルランのランナーが出ないときの対処法をくわしくご紹介しました。

オリヅルランのランナーが出るのは春から秋にかけての時期がほとんどです。

冬は乾燥気味に管理し耐寒性を高めつつ乗り越え、暖かくなったら根詰まり気味の場合は植え替えます。

その後、できれば屋外の半日陰に置き、強すぎない日光を当てつつ風通しのよい場所で育てましょう。

そうすれば、どんどんとランナーを増やして子株を展開させてくれるはずですよ。ぜひ、試してみてくださいね。

オリヅルランのランナーが出ないときの対処法

・根詰まりしている場合はひとまわり大きめの鉢に植え替える(4月~9月)

・半日陰の風通しのよい屋外で管理

・水やりは土が乾いてから(2週間に1回程度、薄めた液肥を与えるとよい)
⇒冬場は休眠期となるため肥料は与えない

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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