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オリヅルランの子株やランナーは切るorそのまま?

オリヅルランの子株 オリヅルラン

さわやかな葉色と株からこぼれ落ちるように浮かぶ子株が可愛らしい植物「オリヅルラン」。ハンギングにすると魅力も倍増で涼しげな雰囲気が好まれる植物です。

そんなオリヅルランは、丈夫で育てやすく初心者にも人気の観葉植物。そして、繫殖力も旺盛なオリヅルランは、株から長ーい茎「ランナー」を伸ばし、子株をどんどんと増やします。

でも、どんどん増える子株とびよーんと伸びるランナー。どう対処していいかお困りではありませんか?

そこで今回は、オリヅルランの子株、ランナーのお手入れ方法をご紹介するよ!

オリヅルランの子株
オリヅルランの白い花と子株

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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オリヅルランの子株やランナーは切るorそのまま?

オリヅルランの魅力はなんといっても、ランナーから飛び出る可愛い子株ですね。

でも、「このままでいいのかな」「ランナーが伸びすぎて困っている」という方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、オリヅルランの子株の楽しみ方と、伸びすぎた際の対処法をご紹介します。

オリヅルランは春から秋にかけてランナーを伸ばす

オリヅルランのハンギング
吊るして飾るハンギングはオリヅルランに最適

オリヅルランは、春から秋にかけてランナーとよばれる匍匐茎を伸ばし、そこから小さな花を咲かせます。

この花が咲き終わると子株がつくのです。

ランナーを垂らし、子株がぷかぷかと浮いているように飾れるハンギングは、オリヅルランにぴったりの飾り方です。

子株でオリヅルランを増やすことが可能

子株を利用し、オリヅルランの鉢を増やすこともできます。その場合、まずはランナーを根本近くから清潔なハサミでカット。

その後、子株の部分をカットし水に浮かべておきましょう。

根がしっかりと生えたらそのまま土に植え付けます。

オリヅルランの水差し
水に浮かべて発根したら土に植えつけよう

垂れ下がったランナーから出る子株がオリヅルランの魅力!

もちろん、ランナーを切らずにそのまま垂らしておくのも、オリヅルランらしくて可愛らしいです。子株がぷかぷかと浮いている様子は不思議で、じっと見てしまいますよね。

高さのある鉢に植え付けてランナーを垂らしてみたり、鉢スタンドや棚の上あたりに置いて子株を垂らすのもおしゃれですよ。

ランナーが伸びすぎて困っている場合

オリヅルランのランナー
生育旺盛なオリヅルランはランナーをどんどん伸ばす

「とはいえ、ランナーが伸びすぎてしまった」「ランナーをどうカットしたらいいかわからない…そもそも、切ってしまっていいのだろうか」

このような場合、ランナーの途中からカットしても、根本からカットしてもどちらでもok。親株に与える影響はほとんどありません。

ただ、中途半端な長さで切ると、見た目があまりよくない。ランナーが邪魔になったら、根元あたりから切るのがおすすめ。

子株でどんどんオリヅルランを増やしたい場合

オリヅルランの子株
生長した子株は下から根っこが生え始めているはずです

子株を利用してオリヅルランをどんどん増やしたい場合、ランナーは元から切らずに子株のみをカットするのがおすすめ。

うまくいけば、既存のランナーから子株が出てきます。

切り取っても育つ子株の目安は葉が10枚くらいになったもの。すでに根っこが出ている子株は、土に軽く置くだけでも簡単に根付くよ。

 

オリヅルランの子株がなかなか出てこない!原因と対処法は?

次に、「大事に育てているけど、なかなか子株が出てこない…」という方のため、子株が出ない主な原因と対処法をご紹介します。

オリヅルラン

オリヅルランの子株が出ない原因①「生育期ではない」

オリヅルランがランナーを伸ばし子株を付けるのは、生育期である春から秋にかけてです。冬場は生長が緩慢になる休眠期のため、ランナーはほぼ出ません。

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オリヅルランの子株が出ない原因②「株が小さい(充実していない)」

株が未熟であったり、小さい場合、ランナーを出すまでに年数を要します。特に、子株から育てているとランナーを出すまでには3年程かかることが多いようです。

ホームセンターや園芸店などで販売されているものであれば、うまくいけばその年にランナーを出して子株を付けますよ。

小さめのオリヅルラン
株が小さいうちは子株が出にくい

 

オリヅルランの子株が出ない原因③「日光不足」

オリヅルランの子株が出ない場合、日光不足も考えられる原因のひとつです。オリヅルランは耐陰性があるため室内でも比較的丈夫に育てられる植物として人気ですね。とはいえ、日光が不足するとなかなか株が充実しません。

特に、子株を出したいのであればある程度の日光は必要になります。とはいえ、真夏の直射日光は葉が焦げて傷む「葉焼け」を起こしやすいです。

半日陰程度の日光がオリヅルランには適しています。

オリヅルランの好む半日陰とは
  • 日光の当たっている場所のすぐ隣の陰
  • レースカーテン越しの日光
  • こもれび(日が当たったり当たっていなかったりする場所)
  • ルクス値は10000~15000程

このような環境が、「半日陰」や「明るい日陰」などと呼ばれています。「室内の明るい場所」だと少し足りないかもしれません。

春から秋にかけては屋外で管理すると丈夫に育ちます。ただ、真夏の直射日光は葉焼けするため避けましょう。

 

オリヅルランの子株が出ない原因④「根詰まり」

オリヅルランは非常に生育が旺盛なため、少なくとも2年に一回は植え替えが必要になります。鉢底を覗いてみて、もし、根がはみ出ていたら根詰まりのサインです。

ただ、鉢底穴が小さかったり、鉢底ネットを利用している場合、根詰まりしていても鉢底から根がはみ出ていない場合も多いです。

特に、オリヅルランの根は太いです。

「葉先が黒い」「葉先が折れる」などの症状は根詰まりの可能性が高いため、分からない場合は一旦、鉢から株を取り出してみるのが早いです。

鉢からなかなか株が取り出せない場合、根が鉢いっぱいになっていることが多くなります。

オリヅルランの根詰まり
春先に植え替えても秋にはこんなに根が詰まるのがオリヅルラン

根詰まりすると、葉先が黒っぽくなったり、茶色く変色してうまく生育できません。根詰まりに気づいたらひとまわり大きめの鉢に植え替えましょう。オリヅルランの植え替えは春から秋に済ませます。

万が一、冬場に根詰まりに気づいてしまった場合は、なるべく暖かい場所で素早く植え替えを済ませます。寒い時期の植え替えは株にとって大きなストレスです。

元の鉢から抜き取った根鉢(根っこと土の塊)はあまりいじらず、新しい鉢に株をそっと配置したら、鉢と株の隙間に新しい土を素早く詰め込みましょう。

植え替え中
隙間があると根がうまく生長できない

隙間ができないよう、割りばしや棒で軽くつつきながら作業するのがおすすめですよ。

ひょろひょろ伸びすぎたオリヅルランの仕立て直し方
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オリヅルランの子株やランナーは切るorそのまま?【まとめ】

子株のついたオリヅルラン

今回は、オリヅルランから出た子株の楽しみ方や対処法をご紹介しました。

空気清浄効果も高いといわれるオリヅルランは、丈夫で育てやすく、室内にひとつは置いておきたいエコプラントですね。

子株が垂れ下がった姿はまさに折鶴のよう。鉢スタンドに置いてランナーから出た子株を垂らしたり、ハンギングでふわふわと遊ばせるのも可愛いですね。

今回の記事をご参考に、ぜひ、オリヅルランの子株を楽しんでみてください。

オリヅルランの子株【切る?増やす?そのまま?】
  • ランナーが伸びすぎて邪魔な場合⇒春~秋のうちに根元からカットする
  • 子株を増やしたい場合⇒大きく育った子株をカットし水に浮かべて発根させる、その後土に植え付ける
  • そのまま楽しむのもおすすめ!⇒伸びすぎた場合はランナーの途中から切っても特に問題無い

オリヅルランの子株が出ない主な原因と対処法

  • 株が小さい、充実していない⇒適度な日光と適切な水やりでオリヅルランの好む環境を保つ
  • 冬場は子株が出ないことがほとんど
  • 日光不足⇒なるべく日当たりの良い場所で管理。ただし、真夏の直射日光を葉焼けに発展しやすいため避ける。
  • 根詰まり⇒オリヅルランは生育旺盛なため、少なくとも2年に1回は植え替えが必要。鉢底から根がはみ出ていたら根詰まりのサイン。そのままだとうまく生長できないため暖かい時期に植え替えを済ませる。

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オリヅルラン
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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