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モンステラの挿し木が失敗する原因は?挿し木手順を写真付きで解説!

その他の観葉植物

人気のインテリアグリーン「モンステラ」。園芸店やホームセンターで手軽に購入できる観葉植物ですね。

自宅ですでにモンステラを育てているという場合、「挿し木(さしき)」という方法で簡単にもう一株増やすことができるのをご存じですか?

今回は、モンステラを挿し木で増やす方法を徹底解説いたします。

モンステラを挿し木で増やしたいけど失敗続き…という方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてね!

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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モンステラの挿し木、失敗の原因は?

伸びすぎたモンステラをカット

モンステラを挿し木で増やす際に失敗する原因はいくつかあります。

節がない

葉柄

モンステラは茎に節がなければうまく育ちません。

葉柄だけだと発根することはあるものの、それ以上成長することなく枯れてしまいます。

モンステラを挿し木で増やすなら、必ず葉節が含まれるようにカットし、根が出やすい部分を残すことが重要です。

土に挿した場合は乾燥に注意

茎を土に挿して発根させる場合、根付くまでは土が乾き過ぎないよう注意します。

挿し木が乾燥しすぎると根が発生しにくくなるためです。

一方で、水を与えすぎると根腐れを引き起こします。適度な湿度を保つことが大切です。

気温が足りていない

モンステラは温暖な環境を好みます。適切な温度は20〜30度です。

気温が足りないと成長が遅くなり、発根する前に茎が傷んでしまうことが多いです。

 

モンステラを挿し木で増やす方法!失敗を防ぐコツも

それでは、モンステラを挿し木で増やす方法をくわしく見ていきましょう。

「挿し木」というと構えてしまうかもしれませんが、想像している以上に簡単ですよ。

モンステラの挿し木 手順①「適期は4月~6月頃」

挿し木に利用するモンステラ

まずは、モンステラの挿し木を成功させるためにもっとも重要な適期です。

モンステラの挿し木に適しているのは生長期初期にあたる4月~6月頃

なかでも、比較的気温が温暖で湿度が一定に保たれる環境である梅雨時期の挿し木は失敗しにくいです。(梅雨挿しといいます)

「できるだけ失敗したくない」という方は、適期に実施してみて!

モンステラの挿し木 手順②「気根を付けた茎をカット」

モンステラの挿し穂をとる

モンステラの葉の付け根には「気根(きこん)」とよばれる太い根っこが出ています。

この気根を残した状態で茎をカットしましょう。(これを挿し穂といいます)

カットした挿し穂を水や土に挿し、発根させることでモンステラを増やします。

清潔な剪定ばさみで思い切ってカットします。(上写真)

モンステラの樹液に注意
モンステラの樹液

モンステラをカットした際に切り口からにじみ出る樹液は素手で触れないように気を付けます。

モンステラの樹液には、「シュウ酸カルシウム」という物質が含まれていて、皮膚にかぶれや炎症を生じさせる可能性がある。肌が弱い人は、手袋をはめて作業してね。

モンステラの挿し木 手順③「葉数を調整」

モンステラの挿し穂

カットしたモンステラの茎に葉が多くついている場合、葉数を減らします。

理由は、葉の蒸散による枯死を防ぐためです。

植物は葉からも水分を蒸発させています。

根を失った状態のモンステラの茎は乾燥しやすくなるため、葉が多すぎると蒸散によって挿し穂が乾燥しやすくなります。

その結果、挿し穂が乾燥により傷み挿し木が失敗することにもなりえます。

葉数を減らすことで蒸散による乾燥を防ぎ、発根しやすい状態にするよ。また、気根が伸びすぎている場合は少々カットしてもok。

カットした葉は水差しにして楽しもう
モンステラの水差し

せっかく頑張って育てたモンステラの葉。切り落としてしまうのはかわいそうですよね。しかし、挿し木を成功させるためには葉数の調整が必要です。

切り落とした葉は水差しにして楽しんでみてね。毎日水を替えてあげれば1か月程度は余裕で楽しめるよ。

モンステラの挿し木 手順④「水or土に挿す」

あとは切り取った挿し穂を土や水に差して発根させましょう。

土に挿す場合
挿し穂にルートンを付けたところ

挿し穂を数時間水に差し吸水させます。その間に、鉢に土を入れて挿し穂を植え付ける準備をしておきます。

「鉢底石を入れる⇒土を半分程度入れる⇒挿し穂を入れる⇒土を入れる⇒たっぷり水を与える」

発根促進剤(ルートンなど)を使用する場合は、薬剤が水で流れてしまうのを避けるため、先に土を湿らせておいてね。

発根促進剤で失敗を防ぐ

発根促進剤は植物の発根を促してくれるもので、「メネデール」や「ルートン」などがあります。(商品名)

発根促進剤

挿し穂の発根を促してくれるものです。

「できるだけ失敗したくない」という場合には発根促進剤をりようするのも選択肢のひとつです。

使用方法は植物によっても異なるよ。同梱の使い方をよく読んで使ってね!

☆★パウダータイプ【挿し穂の切り口に付着させるタイプ】↓↓

☆★リキッドタイプ【水に溶かして吸収させるタイプ】↓↓

メネデールを100倍に薄める  ▲観葉植物に使う場合は100倍に薄めて使うのが基本!

水に差す場合

大き目の瓶に水を張り、モンステラの挿し穂を入れるだけ。あとは毎日水を替えて腐敗を防ぎます。

根が十分に張ったら水はけの良い土に植えつけてね。根がしっかり張るまでは土を乾燥させすぎないよう気を付けよう。

モンステラの挿し木 手順⑤「風通しのよい半日陰で管理」

気根から発根したモンステラ

挿し木後のモンステラは風通しの良い半日陰で休ませましょう。水差しの場合はできるだけ毎日水を替えます。

うまくいけば、約1か月で発根するでしょう。

 

モンステラの挿し木【経過レポート】

ここからは、挿し木後のモンステラの経過をくわしくレポートします。ぜひ、管理のご参考にされてくださいね。

モンステラの挿し木を実施【2021/5/1】

モンステラの挿し穂

挿し穂を水に浸けています。この後、少し大きめのガラス瓶に挿し変えました。

発根までは毎日水を替えて見守ります。

親株の経過
モンステラの元株

そして、忘れちゃいけない元の株。これもまた脇芽が出てきて生長してくれるはずです。こちらの方も随時更新します。

モンステラの挿し木【2021/5/30】

脇芽が出た元株

元株の付け根当たりから脇芽が2か所出てきました。(上写真の反対側にも同じ芽がでています)

水差しにしている方も、小さな白い根がちょこっとで始めています。このままうまく生長してくれるといいですね。

水は頑張って毎日替えています。(たまに忘れるけど…)

気根から白い根っこが出る【2021/6/1】

1か月経過したモンステラの水差し

モンステラの挿し木をして丁度1か月経ちました。

気根から白い小さな根っこが顔を出し始めましたよ。今日まで忘れずに毎日水を替えました、多分。(2回くらい忘れたかも…)

まだ頼りないので、もう少し根っこが生長したら土に植え替えます。

どんどん増えるモンステラの根っこ【2021/6/12】

モンステラの挿し穂

徐々に根が増えてきました。主に気根から新しい根が出ています。やはり、気根は残した方が発根しやすいようです。

土に植え付ける【2021/6/14】

植え替えの適期は何といっても暖かく湿度の高い梅雨時期!ということで、水に差しているモンステラを土に植え付けます。

セリアの土

今回、セリアの土を使用します。「鹿沼土」と「サボテン・多肉植物の土」を半々に混ぜます。

そして、緩効性肥料として「マグアンプ」も混ぜました。

これを混ぜて置けば一年くらい効果が持続してくれます。臭いもほぼなくコバエも沸きにくい。

マグアンプk

鉢底石を敷き、土を5cm程入れて高さを調整します。

モンステラの植え付け

今回は、幹を縦になるよう植え付けることに。支柱が必要かと思いましたが、なんとか安定して植わってくれました。

植え付け後のモンステラ

最後に水をたっぷりと与えて完了です。しばらくは室内のなるべく風通しの良い半日陰で管理します。ここからどんどん大きく生長してくれますように。

モンステラの経過【2021/9/20】

なんとか夏越ししました。ベランダで管理していますが、この日は台風が近づいていたため、室内へ移動。

かなり葉数が増えましたね。

挿し木のモンステラ

若干、葉焼けしている葉もありますが、無事、屋外で夏越しできました。今後は、気温が低くなってきたら早めに室内へ取り込みます。

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挿し木で増やしたモンステラ、無事に冬越しし植え替え【2022/4/8】

植え替え前のモンステラ

冬の間、室内で管理していた挿し木のモンステラ。無事に冬を越し、さらに鉢底からは太い根っこが窮屈そうにはみ出していました。

さらに、予想以上に株が大きくなり鉢ごと倒れるトラブルが頻発。暖かくなってきたのでひとまわり大きな鉢に植え替えましたよ。

モンステラの根鉢をほぐす

今回は支柱を立てて幹立ちになるよう仕立て直しました。頂点の葉を3枚残し、根元付近の葉はカット。

植え替え後のモンステラ

かなりすっきりしました。気根が土に張ってしっかり自立できるようになるまでは、しばらく支柱を立てて育てます。緑色の支柱なので、思ったよりも支柱が目立ちませんね。

去年、ベランダに出していたところ、西日が当たって葉焼けさせてしまったので、今年は窓際で管理しようかと考えています。

ただ、生育をよくするためにもできるだけ屋外の風に当ててやりたいところです。直射日光を避けつつ屋外管理を続けるには遮光ネットをうまいこと設置しなくてはなりませんね。

☆★モンステラの葉っぱが割れない!【原因は?割れるコツも】↓↓

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モンステラの挿し木が失敗する原因は?挿し木手順を写真付きで解説【まとめ】

モンステラ

今回は、モンステラを挿し木で増やす方法をくわしくご紹介しました。

「モンステラが大きくなりすぎて困っている」「生長し過ぎて鉢ごと倒れそうになったモンステラをどうしようか悩み中」

このような場合、剪定するだけでもよいですが、カットしたモンステラの茎をそのまま利用して挿し木にするのもおすすめです。

挿し木で増やしたモンステラはそのままご自宅で育てても良し。誰かにプレゼントしても良し。職場に寄付しても良し。

エキゾチックな雰囲気の漂うおしゃれなモンステラはきっと喜ばれるはずですよ。今回の記事をご参考に、モンステラの挿し木に挑戦してみてくださいね。

モンステラの挿し木【手順】

  1. 適期は4月~6月頃
  2. 気根を付けた茎をカット
  3. 葉数を調整
  4. 土or水に差す
  5. 風通しの良い半日陰で休ませる

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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