切れ目の入った大きな葉が魅力的な観葉植物「モンステラ」。暑さにも寒さにも比較的強く、初心者でも育てやすい人気の植物ですが、葉焼けによって弱ってしまうことも。
今回は、モンステラが葉焼けする原因と対処法、育て方のコツをご紹介します。
モンステラが葉焼けしたらどうすべきか?原因と対処法
何といってもモンステラの魅力は葉です。切れ目の入った大きな葉が魅力のモンステラ。葉焼けしたときの対処法をみていきましょう。
モンステラは直射日光によって葉が焼ける
モンステラは元々、大木に囲まれたジャングル(熱帯アメリカ)で樹木に絡みつくように自生しているため、強すぎる日光よりは半日陰が適しています。
特に、高温期は葉焼けリスクが高いです。
モンステラが葉焼けすると葉が黄色っぽくなったり茶色くなる
葉焼けしたモンステラの葉は元々の緑色から黄色っぽくなり、さらに葉焼けが進行すると茶色く焼け焦げたような見た目になります。
また、色が抜けたように白っぽくなるのも葉焼けの症状のひとつです。
葉焼けしたモンステラの葉は元に戻らない
残念ながら、葉焼けした葉は元には戻りません。
そのままにしておくか、生長期(4月~9月頃)であれば切り取って新しい葉が出るのを待ちます。
切り取る際には葉柄(ようへい)の付け根部分に新しい葉が付いていないか確認し、その部分は残しておきます。
先端の葉の付け根に新しい葉の膨らみがあります。ここを切ると新しい葉が出にくくなるため、残しておきます。
モンステラが葉焼けしたら場所を移動させるor遮光ネットを利用し対策
モンステラが葉焼けした場合、直射日光や西日が当たらない場所に移動させるか、遮光ネットを利用する必要があります。
葉焼けが進行することで株自体が弱って枯れてしまうこともあるからです。
モンステラに適しているのは、レースカーテン越しの光や半日陰、明るい日陰などです。
モンステラが好む置き場所
・「半日陰」や「あかるい日陰」
・日光が当たったり当たっていなかったりする場所、木漏れ日
・レースカーテン越しの日光
・直射日光の当たる場所なら遮光ネットを活用する
・ルクス値は10000~20000程度
※ルクス値は光の明るさを表す指標のことです。室内の明るい場所のルクス値は、8000程度になります。
モンステラが枯れる原因とは?
次に、モンステラが枯れる主な原因をご紹介します。
モンステラが枯れる原因①「根腐れ」
モンステラは水をやりすぎると、根が呼吸できず腐って枯れる「根腐れ」を起こしやすくなります。土が乾いたのを確認してから水やりするのが基本です。
ただ、季節によっても、モンステラへの水のやり方法は変わります。
特に、冬場の水やりには注意が必要です。生長が緩慢になる冬場は、モンステラの生長がほぼ止まるため、水を吸い上げる力自体が弱まります。そのため、春~秋にかけてと同じように水やりしていると根腐れに発展しやすいです。
また、水はけの悪い土を使っているのも根腐れの原因になります。
- 春~秋⇒土が乾いていたらたっぷりと水やり
- 冬⇒土が乾いて2~3日程経ってからやや控えめに水やり
あわせて読みたい「モンステラ 冬の管理のコツ3つ!【冬のお手入れ方法】」はこちら
モンステラが枯れる原因②「寒さ」
モンステラの耐寒温度(枯れないための最低温度)は0度です。ただ、低温が続くことで下葉が落ち、春にはだらしのない株姿になります。
そのため、モンステラをできるだけ丈夫に保つためには最低でも10度は保ちたいところです。また、生長を続けるには15度以上が必要になります。
モンステラが枯れる原因③「葉焼け」
モンステラは耐陰性をもつため観葉植物として人気ですが、本来は日光を好む植物です。ただし、直射日光は葉焼けを起こす可能性があるため、避けた方が無難でしょう。
特に、真夏の直射日光は葉焼けに発展しやすいです。葉焼けし続けることで株自体をも傷ませ、枯れる原因になることもあります。
モンステラが枯れるのを防ぐ!育て方のコツ【3つ】
次に、モンステラが枯れるのを防ぐための育て方のコツ3つをご紹介します。
モンステラが枯れるのを防ぐ!育て方のコツ①「季節によって水やりの仕方を変える」
モンステラは、時期によって生長の仕方が変わります。そのため、時期によって変える必要があるのが水やりの方法です。
生長期である春~秋にかけては、土が乾いたらたっぷりと与えます。そして、冬場は土が乾いてから3日程経過してから控え目に与えます。
理由は、冬場はモンステラの生長が緩慢になる休眠期だからです。この時期に過度の水やりをすると、吸いきれずに残った水分が鉢内に長く留まり、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」に発展しやすくなります。
土が一週間以上湿っていないように管理するのが、モンステラの根腐れを防ぐコツです。
- 春~秋の生長期⇒土が乾いたらたっぷりと与える
- 冬⇒土が乾いて3日程経ってからやや控えめに与える
水やりチェッカーで根腐れを防ぐ!
「水やりのタイミングがいまいち分からない」「できるだけ枯らしたくない」
このような場合に重宝するのが水やりチェッカーです。土に差しておくだけで、色で水やりのタイミングが分かります。
いちいち土を観察する必要がなくなるため、管理が楽になるだけではなく、水やりの失敗による根腐れを防ぐことができます。
- 白⇒土が乾いている
- 青⇒土が湿っている
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モンステラが枯れるのを防ぐ!育て方のコツ②「寒さに当てない」
モンステラは熱帯アメリカが原産のため、暖かい場所を好みます。そのため、冬場の管理には注意が必要です。
株姿を綺麗に保つためにも最低10度は保ちます。また、冬場もなるべく日当たりの良い場所に置くのが好ましいですが、冬場の窓際は朝晩の冷え込みが懸念されます。
夜になったら窓から1~2mは離して冷え込みを防ぎましょう。また、床に直接鉢を置くのも根を冷やす原因になります。棚の上に置くか、鉢の下に雑誌や新聞紙を敷いて寒さを防ぐのも効果的です。
鉢スタンドで冷気を防ぐ
冷気は下に溜まりやすいため、冷えを防ぐためにも鉢スタンドを活用するのもおすすめです。自分好みの鉢スタンドを選ぶのも楽しみのひとつですよ。
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モンステラが枯れるのを防ぐ!育て方のコツ③「半日陰で管理」
モンステラは強すぎる日光を浴びると、葉が焦げて焼ける「葉焼け」をおこしやすいです。特に、気温の高い時期の直射日光は、葉焼けを起こす原因なりやすいため要注意。
本来のモンステラは、ジャングルの木陰で大木に気根を絡ませながら何mも伸びる「つる性」の植物です。
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まとめ
今回は、モンステラが葉焼けする原因と対処法、モンステラが枯れる主な原因と育て方のコツをご紹介しました。
モンステラが枯れる主な原因としては、寒さが深まる冬場の管理の失敗が多い印象です。「今まで大丈夫だったんだし…」と、春~秋と同じ管理の仕方を冬場も継続することは、モンステラを枯らす原因になりかねません。
冬越しがモンステラを長く楽しむために乗り越えなければならない「壁」といえそうです。
モンステラが枯れる原因と育て方のコツをつかんで、可愛いモンステラを長生きさせてあげてくださいね。
モンステラが葉焼けする原因と対処法
- 直射日光や西日
⇒場所を移動させるか遮光ネットを利用する。すでに葉焼けした葉は元には戻らない。切り取るかそのまま育てる。
モンステラが枯れる主な原因
- 根腐れ(特に冬場に注意!)
- 寒さ
- 葉焼け(特に真夏は注意!)
モンステラを枯らさない!育て方のコツ3つ
- 季節によって水やりの仕方を変える
- 寒さに当てない
- 半日陰で管理
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