モンステラの葉っぱが割れない。。買った当時は割れた葉があったはずなのに、なぜ?
モンステラを長く育てていると、いつのまにか割れた葉が出なくなる…というトラブルに遭遇することが多いです。
以前は割れていた葉が葉が割れなくなった場合、放置していると徐々に弱って枯れてしまうこともあります。
そこで今回は、モンステラの葉が割れない原因と綺麗な葉を出すためのコツを紹介します。
モンステラの葉が割れない!割れた葉を出すコツを解説
ここまでで、割れたモンステラの葉を出すためには「葉が大きくなければならない」ということが分かりました。
ここからはモンステラに「割れた葉」が出なくなったときの対処法を紹介します。
室内なら南~東向きの窓際に置く
室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想です。
モンステラは直射日光に当たると、葉焼けを起こすことが多いですが、室内ならその心配は殆ど不要です。
窓から遠く離れた壁際や部屋の隅に置いていると、徐々に弱って割れない葉が出てきます。
ときどき、濡らした布で葉の表面を拭いてあげよう
モンステラの葉は大きいです。そのため、思っている以上にホコリが溜まります。
蓄積したホコリは日光の妨げとなるため、週に一回程度はやさしく拭いてあげましょう。
濡らしたティッシュでもok。
水やりは土の表面が乾いてからが基本
水の遣りすぎもモンステラを徒長させる原因になります。水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。
ただし、気温の下がる冬場は鉢底から水が流れ出ない程度にするのが無難です。寒い時期は根が水を吸い上げる力自体が低くなっています。
吸いきれなかった水分が長時間鉢内に停滞すると「根腐れ」を起こしやすくなる。7日以上土が湿り続けている場合は要注意。
モンステラの水やりタイミング【目安】
- 春~秋(気温20度以上)…土の表面が乾いていたらたっぷり水やり
- 冬(気温20度以下)…土の表面が乾ききってから少し控え目に水やり
土は水はけのよいものを好みます。
水やりチェッカーを活用すると管理が楽に!
土に挿すだけで水やりのタイミングを可視化してくれる土壌水分計を活用すると、水やりの失敗を防ぐことができます。
「いちいち土の乾き具合を調べるのは面倒」「枯れるとストレス」「できれば枯らしたくない」
このような場合、水やりチェッカーを使うのも一つの選択肢です。
- 青⇒湿っている
- 白⇒乾燥している
春~秋は肥料を与える
モンステラは肥料を与えることでさらに元気よく育ってくれます。
春から秋にかけての生育期には、肥料を活用するのがおすすめです。
モンステラの肥料の与え方【目安】
- 春~秋にかけての生育期→2か月に1回緩効性固形肥料を置き肥する、2週間に1回程度液肥を規定量に薄めて与える
- 冬→基本、肥料は与えない
15度以下の寒さに当てない
モンステラは観葉植物の中でも寒さに強いです。
5度以下にならなければすぐに枯れるということはありませんが、株を丈夫にして大きな葉を展開させたいのであれば、冬場でも最低15度は保ってあげましょう。
適温は20度~30度くらいの暖かい環境です。
冬は夜になったら窓から1~2m離して冷え込みを防ごう
モンステラを窓際に置いている場合、冬は夜になったら窓から離してやると冷えによるダメージを防ぐことができます。
ちなみに、自生地のモンステラはバナナのような細長い果実をつけるよ。モンステラの果実はかなり甘くて美味しいらしい!(食べてみたい)
モンステラの葉が割れないときによくある原因
葉が小さい、幼い葉
モンステラの株がまだ小さい場合は割れ目のない葉が出ます。
まだ小さく若い葉っぱは、切れ込みのないハート型をしています。
100均で見かけるモンステラはまだ幼株であることがほとんど。そのため葉が割れていない状態で販売されているんだね。
モンステラの幼葉は割れていない
モンステラは最初から葉に割れ目があるわけではありません。
株が生長し、葉が大きくなることで徐々に割れ目が入った葉が出てきます。
ここで注意したいのが、「割れていない葉は、基本的には今後も割れない」ということなんだ。
株が大きくなるにつれて、独特の割れ目が入った葉が出てきます。5~6枚目で割れた葉が出始める方が多いようです。
僕のモンステラは7枚目でやっと割れた葉が出てきた。この頃の葉っぱは、切れ込みが浅かったり片方だけ割れていたりしてることが多いよ。
株が弱っている
「結構長く育てているのにいつまで経っても割れた葉が出てこない…」
「今までは葉が割れていたのに、割れていない葉が出てくるようになった…」
このような場合に考えられる原因が「株が強くない(弱っている)」ということです。
株が強くないと厚みのある大きな葉っぱ(横幅20cm以上)は展開しないことが多い。株が充実していない=葉に割れ目が入らない(入る必要がない)と考えられるよ。
日照不足で起こる「徒長(とちょう)」
モンステラは他の観葉植物に比べて、寒さにも比較的強く非常に育てやすいです。また、耐陰性も強いため、室内でも枯れることなく育ちます。
しかし、あまりにも日光が不足すると起こるのが「徒長(とちょう)」です。
「ひょろひょろと茎が縦に伸びて株姿が乱れ茎がどんどん倒れてくる」
これは、徒長したモンステラによくみられる症状のひとつです。
徒長すると株自体が弱って病害虫や環境の変化によるダメージを受けやすくもなるよ。
日照不足
「葉が小さすぎる」ということも、モンステラの葉が割れない原因の一つと考えられます。
野生のモンステラの葉は幅が約1mにもなるため、幅20cmの葉でもまだまだ幼葉です。
また、「なかなか葉が大きくならない」ということは、「株が強くない(充実していない)」ということでもあります。
葉が小さくなる原因として考えられるのは日照不足
葉が小さくなる原因として考えられるのはやはり「日照不足」です。
「茎はひょろひょろと長く伸びるのに葉が小さい」という場合は、日光不足による徒長(とちょう)を起こしている可能性が高いでしょう。
モンステラの生長がさかんになる春~秋にかけて日光不足が続くと徒長しいやすいよ。室内なら南~東向きの窓際に置くのがベスト。
支えが無くなった
モンステラは生長すると、どんどん葉が大きくなって重くなり倒れやすくなります。
重みで倒れたモンステラは、徐々に葉が小さくなることがあるようです。
葉が小さくなることで割れ目のない葉が出てくるようになります。
モンステラは「つる性」の植物
本来のモンステラは横に這うように生長し、気根を巨木に絡ませ生長する「つる性」植物です。
現地では、日光を求めて約20mもの高さまで伸びるというモンステラ。
気根を絡ませながら、巨木の頂上まで達したモンステラは、よじ登る場所がなくなると垂れ下がり、徐々に葉が小さくなる傾向です。
「葉が小さくなる=割れる必要性がなくなる」ってことだね。
葉が割れない品種
モンステラというと葉が割れた姿が思い浮かびますが、中には葉が割れない品種も存在します。
あらかじめ、自分が育てているモンステラがどの品種なのかを確認しておくことも必要です。
葉が割れないモンステラ
- モンステラ・スタンデリアナ…光沢のある細長い葉を持つ。株が成熟しても葉が割れない
- モンステラ・ジェイドシャトルコック…凸凹とした葉脈と肉厚の葉が特徴の非常に珍しいモンステラ。こちらも成長しても葉は割れない
- マドカズラ…モンステラの仲間で葉に穴が開いているユニークな植物。葉は割れるというより穴だらけ
モンステラの割れない葉っぱ、共通点は葉が小さいこと
モンステラの独特の割れ目がありません(上写真)。でも、この植物は間違いなくモンステラです。
今、割れていない葉は今後も割れない
残念ながら、現在割れていない葉は今後、どれだけ待っていても割れることはありません。
正確には、葉っぱが割れないんじゃなくて「割れた葉が出なくなる」ということです。
割れていない葉が、生長の過程で割れることは基本ない…。
割れていない葉に共通するのは小さいということ
ちなみに、筆者が調べたところ、割れ目が入っていない葉はすべて小さめの葉(幅20cm以下)でした。
モンステラの葉が割れている理由
そもそも、なぜモンステラの葉は割れているのでしょうか。
モンステラの葉が割れている理由には諸説ありますが、ここではそのうちのいくつかをご紹介します。
モンステラは貴重な日光をより多く獲得するために葉を巨大化させた
そもそも、モンステラの葉ってなんでこんなに大きいの?
野生のモンステラはジャングルの下草的植物です(鬱蒼とした巨木に囲まれている)。
そのため、野生のモンステラが巨木に囲まれた環境の中で、日光を得るのは至難の業。巨木の影になるからです。
「貴重な日光を少しでも多く取り入れたい…」
光を少しでも多く取り込むには葉の面積を広くするのが有効です。
こうして、モンステラの葉は徐々に巨大化したと考えられています。
葉が大きいことによるデメリット
ただ、「葉が大きい(大きすぎる)」ことによるデメリットがありました。
- 自分の葉が陰になって下葉(自分の)に日光が当たらない
- 風通しが悪く光合成に支障が出る
- 葉の重みで倒れる
- 巨木からの雨粒が当たって葉にダメージを受けやすくなる
葉が大きすぎることによるこれらのデメリットをカバーするため、モンステラの葉はどうなったのかな?
モンステラは葉の大きさによる弊害をカバーするため、葉に切れ込みを入れた
- 自分の葉が陰になって下葉(自分の)に日光が当たらない→葉に切れ込みが入ることで日光を下葉に届けられる
- 風通しが悪く光合成に支障が出る→葉に切れ込みが入ることで風通しよくできる
- 葉の重みで倒れる→葉に切れ込みや穴を空けることで軽量化できる
- 巨木からの雨粒が当たって葉にダメージを受けやすくなる→葉に切れ込みが入ることで衝撃を分散させられる
モンステラは葉が大きいことによるデメリットを「葉に切れ込みや穴を空ける」ことで克服したと考えられているんだ。
モンステラは「葉が大きくて重いから」割れているということになります。
ちなみに、野生のモンステラの葉は約1mにもなるそうですよ。
割れた葉を沢山出す!モンステラの生育記録
ここからは筆者が育てているモンステラの生育を記録します。
セール品のモンステラをお迎え【2020/12/24】
クリスマスの夜にセール品のモンステラをお迎え。
根詰まりしてるのかな?と鉢底を確認したところ…。
かなり根が詰まっていました。
ここまで根が苦しそうになっていると心配になってしまい、冬場にも関わらず植え替えを敢行。
なるべく根を傷つけぬよう慎重にスピーディーに植え替えました。
なんとか冬を越してほしい。でも、丈夫なモンステラならきっと大丈夫!
水遣りは植え替え後にしてから1か月弱控えました。
葉水をメインにお手入れ。室内の明るい場所で養生させます。
なんとか冬を越したモンステラ【2021/2/5】
植え替えから約1か月。なんとか冬を越してくれそうなモンステラさんです。
私の管理方法
- 室内の半日陰に置く
- 葉水を1日1回~2回(葉の表と裏)
- 室温は20度以下にならないようにする
- サーキュレーターを活用する
- 水やりは土が完全に乾いて3日くらいして控え目に与える
新しい葉が展開したモンステラ【2021/4/20】
暖かくなって、新しい葉が展開したモンステラです。大きな葉はくっきりと割れ目がついていました。ひとまず安心です。
ただ、根元の気根がかなり狭そうにしています。
何かに這いたくて仕方なさそう。直射日光を避け、室内の風通し良い場所で管理を続けるよ。
剪定後、挿し木を実施【2021/6/10】
順調に育っているモンステラですが、このままだとどんどん横に広がっていきそうです。
このタイミングで剪定することに。そして、カットした茎は挿し木で増やすことにします。
生長期初期にあたるこの時期は、モンステラの挿し木の成功率が高いのです。では、さっそく作業開始!
清潔な剪定ハサミで葉と葉の間を切ります。
気根から発根することが多いので、気根を挿し木用の茎に残せるとベストです。
▲剪定後のモンステラ
切り取った茎はしばらく水差しにして発根を待ちます。うまくいけば、2週間程で下写真のように新しい根が気根から出てきますよ。
「根っこから根っこが出る」って、なんか面白いですね。
もう少し根がしっかりと出たら土に植え付ける予定です。こちらは「幹立ち」に仕立てたいと思っています。
幹立ちとはモンステラを縦に植え付け、気根を出させて自立させる仕立て方のことだよ!
自分で立ってもらい、横ではなく縦に生長させる方法ですね。
うまくいくか分かりませんが、こちらは以下ブログで随時更新中。
↓そして、気になる元株の方はこんな感じ(下写真)。
葉の付け根あたりから新しい葉になる芽が出てきます。これが新しい生長点です。
これがどんどん伸びてまたたくさんの葉を展開してくれるはず。次回は、3か月後にまた更新します。
剪定を成功させるコツはズバリ適期におこなうこと。これに尽きる。
剪定から3か月経過したモンステラ【2021/9/8】
剪定から3か月経ちました。ずっとベランダに置きっぱなしです。気になる剪定後1枚目の葉っぱは割れ目なしです。
でも、2枚目からは少しずつ割れ目が入ってきましたよ。
直射日光が当たってしまい、葉が若干変色している箇所もありますが、なんとか厳しい夏を超えられそうです。
こちらは根元部分。剪定後、ピョコっと出始めていた新芽はみるみるうちに生長し、新しい葉っぱを3枚展開させました。
そして、剪定した際に挿し木にしたモンステラはこんな感じ。↓
こちらも若干、葉焼け気味ですがなんとか夏越しできそうです。
こちらは垂直になるよう植え付けて自立させ中!支柱を何本か立てているよ。
こちらの方は、新しい葉っぱが2枚程展開しましたが、どちらの葉っぱもしっかりと割れ目が入っていました。
次回は、また3か月後に更新予定です。お楽しみに。
今後の管理方法
- 土が乾いたら水やり(2週間に一回はハイポネックスを薄めて与える)
- 直射日光は避ける
- 気づいたときに葉水で株を保湿
- 最高気温が15度を下回ってきたら室内へ移動し乾燥気味に管理
剪定から約一年経過したモンステラ【2022/5/11】
伸びすぎた茎をカットしてから約一年経ちました。まずは、元株のモンステラからご覧ください。
撮影のため壁際に置いていますが、普段は窓際のレースカーテン越しに置いていますよ。
取っ散らかっていた下葉をカットし、頂上から3枚目までの葉のみを残してすっきりとさせています。
かなり樹形が整ってカッコいい雰囲気になったね!
ただ、鉢底からは太い根っこがすでにはみ出ているんですよね…。撮影しようと思いましたが鉢が重すぎて無理でした。
そして、剪定の際にでた茎を挿し木で増やした方の株はこちらです。(下写真)
こちらは4月末頃に植え替えました。どんどん育っていますね。葉もしっかりと割れていてカッコいいです。
モンステラの魅力である美しい割れ目のある葉を展開させるためには、根詰まりを解消しつつ、適度な日光を当てることが欠かせないね!
モンステラの葉が割れない?割れた葉を出すコツを徹底解説!【まとめ】
今回はモンステラの葉っぱが割れない原因と対処法をいくつかご紹介しました。
モンステラの葉に切れ込みが入るようになった理由には諸説あります。
しかし、葉が割れている理由を知ることで、今後のモンステラの管理を見直すきっかけになるのではないでしょうか。
ぜひ、今回の記事をご参考にモンステラを元気に育ててあげてくださいね。
モンステラの葉が割れない原因
- 葉が若い
- 株が強くない
- 葉が小さい
- 支えが無くなった
- そもそも葉が割れない品種である
モンステラの葉っぱが割れないときの対処法
- 日照を確保し株を強くする
- 土が乾いてから水やり
- 生育期は肥料を与える
- できるだけ暖かく(20度~30度程度が適温)
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