切れ込みの入った個性的な葉が特徴的なモンステラ。エキゾチックな雰囲気漂うモンステラは存在感のある魅力的な観葉植物です。
しかも、丈夫で育てやすく乾燥にも比較的強い。
そんなモンステラですが、あまりにも寒かったり、乾燥状態が続きすぎると葉を落としてしまうことも…。
茎だけになってしまったモンステラ。まさか、処分をお考えではありませんか?
結論、残された茎に触れてまだ硬いようであれば、諦めずに管理を続けてみてください。
モンステラは生命力の強い植物です。うまくいけば、今ある茎の脇や茎の節目などから新芽を吹くことがあります。
茎だけになったモンステラは復活する?茎に触れて硬いなら諦めないで
モンステラが茎だけになってしまった場合、まずは残された茎に触れてみましょう。
茎に触れてまだ硬いなら復活の可能性あり
茎がすでにふにゃふにゃ、スカスカになっている場合、残念ながら復活は難しいです。
ただ、茎や気根がまだ硬い場合、復活の可能性は十分に残されています。色が緑ではなく茶色っぽくてもです。
水差しにしておけば気根から発根することもある
可能であれば根っこも確認してみよう
また、可能であれば根っこの状態も観察してみてください。全ての根っこが黒く腐敗しボロボロに朽ちていれば復活は難しいです。
ただ、少しでも白っぽい根や、弾力のある硬い根が残っているなら、水はけの良い土に植え付けて管理を続けてみて。
茎だけのモンステラ、管理方法は?
復活の可能性があると判断し管理を続ける場合、できるだけ暖かく日当たりの良い場所に置きます。
室内であれば南向きの窓際がよいでしょう。また、天気予報をチェックして最低気温が15度以上であれば、屋外の半日陰に置くのがおすすめです。
十分な日光と風を受けることで生育がさかんになります。ただし、移動の際はいきなり明るい場所に出さず、少しずつ日光に慣らしてください。葉焼け※を防ぐためです。
※葉はありませんが、植物は急激な環境の変化が苦手です。いきなり屋外の日光に晒すことで残っている茎や出てきた新芽が日光で傷む恐れもあります。
鉢を今よりも明るい場所へ移動する場合、まずは日陰に7日ほど、その後、様子を見て半日陰へ移動しよう。モンステラは強光が苦手なため、屋外の場合は日向は避けてね。
水やりのタイミング、量は?
しばらくは土が乾燥し過ぎないように注意しながら水やりを続けましょう。
土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えてください。ただし、気温が低いうちは水やりを控え目にします。寒い時期は根腐れを起こしやすいためです。
- 春~秋…土の表面が乾いてきたタイミングで鉢底から水が出てくるくらいにたっぷりと水を与えて新芽が吹くのを待つ
- 冬(最低気温が15度以下)…土の表面が乾いてきたら、土全体の半分程度が湿るくらいに常温の水を与える(午前中がベスト、夜間は避ける)。とにかく寒さをしのぎ、春に新芽が吹くのをひたすら待つ
※この状態で肥料や活力剤を与えるのはお勧めしません。根が弱っている状態の場合、まずはしっかりと新しい根を張ること。不要な施肥は逆に根を傷める原因になることもあります。ご参考までに。
うまくいけば茎の節目や土の中から緑色の新芽が出てくる
うまくいけば、暖かくなる時期に新芽出てくるはずです。新芽は茎から吹くこともありますし、地中から出てくることもあります。
色は緑色をしています。ここまでくればあとは通常の管理に戻してok。暖かい時期であれば土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えます。
明るく風通しのよい場所に置くことで生育がよくなるよ。特に、室内の場合は風通しが不足しがち。風通しが悪いと根腐れや害虫のリスクが高まる傾向。
茎全体がふにゃふにゃになる・腐敗臭がする…こんな時は失敗かも
春になってもなかなか新芽が芽吹かず、茎に触れるとふにゃふにゃ・ぶよぶよなら失敗です。
さらに、腐敗臭がするようになったら処分のタイミングでしょう。
モンステラは茎だけでも復活する?茎に触れて硬いなら諦めないで【まとめ】
ということで、今回は茎だけになったモンステラについてご紹介してみました。
実は、モンステラには「茎伏せ(くきふせ)」という方法があり、茎の一部のみを土に埋めるだけで株を増やすこともできます。
モンステラには茎だけになっても発根し、力強く育っていく力が備わっているんだね。観葉植物として知られるモンステラだけど、沖縄では屋外に植えられていることも多い。とっても丈夫な植物だよ。(下画像)
今回の記事を参考にして、モンステラが茎だけになっても諦めずに管理を続けてみてください。