マドカズラとモンステラの違いをご存じですか?
一見、そっくりな見た目のマドカズラとモンステラ。実は、マドカズラはモンステラの仲間の一種で学名を「モンステラ・フリードリヒスターリー」といいます。
つまり、マドカズラはモンステラの一種ということですね。
しかし、モンステラとマドカズラは見た目も性質も似ていますが、同じように育てているとうまくいかないことも多い…。
そこで今回は、マドカズラとモンステラの見た目の違いと、ちょっとした育て方の違いまでをくわしく解説します。
マドカズラとモンステラの違いは?より強健なのはモンステラ
マドカズラとモンステラはそっくりな見た目ですね。両者とも耐陰性が強く室内でも育てられる観葉植物として知られます。
葉が切れ混んでいるのがモンステラ、葉が切れ込んでいないのがマドカズラ
モンステラとマドカズラの決定的な違いは、
- 葉に切れ込みがある…モンステラ
- 葉に切れ込みがない…マドカズラ
ということです。(下写真)
モンステラとマドカズラ、写真で比べてみよう!
▲モンステラは葉が切れ込んでいる
▲マドカズラは穴は開いているが、葉に切れ込みは無い
モンステラの方がマドカズラよりも強健!
▲モンステラは葉が大きくなると切れ込み以外にも葉の中央に穴が開く!
見た目は似ていてもモンステラとマドカズラでは、モンステラの方が寒さや乾燥によく耐える傾向にあります。
葉に触れると分かりますが、モンステラの方が葉に厚みがあり硬いです。対してマドカズラは葉が薄く柔らかい。
よって、初心者でも管理が容易で枯らしにくいのはモンステラといえるでしょう。
マドカズラを長く楽しむためには秋から冬の管理がポイント!
寒さが苦手なマドカズラ。気温が15度以下になる秋から冬にかけては室内であっても気を付けなければならないポイントがあります。
それが、「朝晩の窓際の冷え込み」です。
夜になったら窓から離し、できるだけお部屋の中心近くへ移動しましょう。水やりは土が乾いてさらに2~3日ほどしてから。
乾かし気味に管理することで樹液濃度を高め、寒さに備えることができます。
コンパクトに楽しみたいならマドカズラがおすすめ
ただ、モンステラはかなり巨大化します。対してマドカズラは株が充実してもモンステラほどはスーペースを取りません。
つるが垂れ下がってくるのでハンギングにしても可愛いですよ。
モンステラをコンパクトに楽しむ方法は?
マドカズラに比べてモンステラは株が大きくなります。大きい上につる性なので、放っておくとだいたい取っ散らかります。
適期に剪定することで樹形を整えることもできますが、やはり狭いスペースには置きにくいかもしれません。
そんな時におすすめなのが「ヒメモンステラ」です。
ヒメモンステラはモンステラの小型種で、室内でも比較的コンパクトに楽しむことができます。
ただ、通常の大きなモンステラに比べると寒さにやや弱いため、冬場の管理はマドカズラと同じく気を使う必要があります。
大きなモンステラの強健な性質をそのまま受け継いだ「デリシオサ・コンパクタ」
「大きなモンステラをそのまま小さくしたような株はないの?」
と思われた方もいるかもしれません。…あります。
「デリシオサ・コンパクタ」です。通常のモンステラ(正確には「モンステラ・デリシオサ」)をそのまま小さくしたような姿で、こちらはかなりレア品種です。
デリシオサ・コンパクタは突然変異で生まれた品種で、見かけることはかなり少ないです。
小さくても強い!デリシオサをそのまま小さくしたコンパクタ
希少種のため、通常のモンステラに比べると流通量も少なくお値段も張ります。
ただ、「どうしてもモンステラを育てたいけど巨大化するのは困る…」という方には超おすすめの品種です。
まとめ
今回はマドカズラとモンステラの違いや、育て方のちょっとしたコツなどをご紹介しました。
どちらもエキゾチックで魅力的な植物ですね。ただ、初心者におすすめしたいのはモンステラです。
マドカズラに比べて葉に厚みがあり、乾燥にもよく耐えます。その上、寒さにも比較的強いモンステラは、初心者でも失敗しにくいでしょう。
見た目もおしゃれで存在感のあるモンステラは初心者におすすめのグリーンです。
ただ、モンステラの場合、かなり大きく育つので「できるだけコンパクトに楽しみたい」という方は、ヒメモンステラが適しています。
慣れてきたらマドカズラにも挑戦してみてくださいね。比較的コンパクトに楽しめるマドカズラは、吊り鉢にしてもとっても可愛いですよ。