垂れ下がるマドカズラにお悩みではありませんか?
穴の空いたユニークな葉が個性的なマドカズラ。実は、つる性のため生長とともに茎が垂れてくるのが特徴です。
今回は、そんなマドカズラが垂れ下がる理由と、垂れ下がったマドカズラのおしゃれな飾り方をご紹介します。
マドカズラが垂れ下がるのはなぜ?
まずは、マドカズラが垂れ下がる理由からみていきましょう。
マドカズラは「半つる性」の植物
マドカズラはポトスやモンステラなどと同じ「半つる性」の植物です。
熱帯・亜熱帯を中心に分布するマドカズラは、自らのつるを使って大木に絡みついたり、垂れ下がったりして生長します。
つまり、マドカズラが生長とともに垂れ下がるのはごく自然なことなのですね。
自生地では大木に絡みついたり垂れ下がることで効率的に光合成をおこなう
これは、光合成を行う葉を高い位置に保つため、光をより多く取り込むための適応です。
つるは、物体に絡みついたり、垂れ下がったりすることで、より多くの表面積を確保し、光合成に適した場所を見つけることができるのです。
マドカズラが垂れ下がるのは、自らのつるを使って光合成を最大限に活用し、環境に適応するための戦略的な生物学的特性が関与していると考えられます。
とはいえ、垂れ下がるマドカズラの飾り方にお悩みの方も多いでしょう。そこで、次項では、つるが伸びて垂れ下がるマドカズラのおしゃれな飾り方をご紹介します。
垂れ下がるマドカズラにおすすめの飾り方
マドカズラはその垂れ下がる性質を生かし、空間を利用して飾るのに向いています。以下は、垂れ下がるマドカズラのおすすめの飾り方です。
垂れ下がるマドカズラにおすすめの飾り方①ハンギング
マドカズラのつるは自然な垂れ下がりが美しいので、ハンギングバスケットを使って飾るのもおすすめです。
つるを自然に垂らしながら、バスケットの中で絡ませたり、広がったりする姿がとても可愛らしく魅力的ですよ。
室内管理には虫が寄り付きにくい「室内向けの土」がおすすめ
室内で植物を育てていると心配なのが「虫やカビ、キノコの発生」ではないでしょうか。特に、虫が苦手な方にとって虫は死活問題です!
マドカズラを室内で育てている方全員におすすめしたいのが「室内向けの土」です。
室内向けの土は水はけが良く軽いのでハンギングにもぴったり。虫がわきにくい成分でブレンドされているため、室内でも安心してマドカズラを育てられますよ。
また、水分を含み具合によって土の色が変わるため水の管理もしやすいです。
植物の生育に欠かせない肥料分も配合されているから安心!
筆者は室内で育てている観葉植物にはすべて「室内向けの土」を使っているよ。この土を使うようになってコバエの発生が劇的に少なくなった。もうこれ以外使えない…!とにかくおすすめ。
垂れ下がるマドカズラにおすすめの飾り方②壁や支柱に這わせてみる
垂れ下がるマドカズラのつるは、壁や支柱に這わせて飾るのも素敵です。
壁掛けのプランターやワイヤーフレームを使って、つるを絡ませたり、垂らしたりすると、壁に緑のカーテンを作ることができますよ。
すっきり仕立てたいなら「プラヘゴ」を使ってみるのもおすすめ
自生地でのマドカズラは、大木に絡みつきながら這うようにして上へ上へと育ちます。その性質を利用し、プラヘゴを使ってタワー仕立てにしてみるのもおすすめです。
- 鉢底に鉢底石を敷く
- プラヘゴを鉢の中心に配置
- 鉢の深さ1/3程度まで土を入れプラヘゴを固定
- 根鉢を崩したマドカズラを配置
- 残りの土で植え付け
- たっぷりと水やり
- 数日後、根が張ってきたらつるをプラヘゴにらせん状に巻き付け、ソフトワイヤーでくくりつける
プラヘゴを使ったポトスタワーの作り方はこちらの動画が参考になるよ。マドカズラでも手順は同じ。ただ、ポトスに比べてマドカズラは葉が繊細で傷みやすいから作業は慎重にね。
垂れ下がるマドカズラにおすすめの飾り方③高さのある鉢や棚の上に置く
マドカズラの垂れ下がるつるを利用し、高さのある鉢や少し高い位置にある棚に飾ると、つるが自然に垂れ下がって綺麗です。
風で揺れるマドカズラの葉が涼し気でおすすめですよ。また、棚の上からつるを垂らすと、縦に伸びるグリーンのラインが美しく映えます。
高さのある鉢に植え付ける場合、鉢底石を多めに入れると鉢内の排水性を確保できます。
自然素材のフラワースタンドもおすすめです。
マドカズラの葉は薄く繊細。人やモノにぶつかることで葉が傷みやすい
ただ、マドカズラの葉は薄くて柔らかくやや繊細。人や物にぶつかりやすい場所に置いていると、葉が摩擦で茶色く傷むことも。
ポトスやモンステラに比べて葉がやや繊細なマドカズラ。できるだけ風通しのよい、人にぶつからない場所に飾るのがよいでしょう。
垂れ下がるマドカズラにおすすめの飾り方④水差しにしてみる
垂れ下がるマドカズラのつるがあまりも伸びすぎたなぁ…と感じる場合、伸びすぎた部分をカットし水差しにしてみましょう。
うまくいけば発根し、そのまま育てることができちゃいます。お好みのガラスベースや空き瓶に挿すだけでも涼し気で可愛いですよ。
水差しで発根させたい場合は気根を残すとそこから発根しやすい
マドカズラを水差しで発根させたい場合、生長がさかんな春から秋のあいだにおこなうのがおすすめですよ。
そのとき、葉の付け根あたりに突起物があります。これは気根と呼ばれ、マドカズラが大木などに絡みつくための根っこの赤ちゃんです。
この部分が残るようにしてカットし、気根が水に浸かるようにしておくと数週間で発根します。
垂れ下がる姿も可愛いマドカズラ。マドカズラのつるが空間に緑のアクセントを加え、自然な雰囲気を演出してくれるよ。
垂れ下がるマドカズラのつるはカットして増やすこともできる
垂れ下がるマドカズラのつるが邪魔なのであれば、暖かい時期にカットして樹形を整えてもよいでしょう。
また、カットしたマドカズラのつるは挿し芽で育てることもできます。
垂れ下がるつるをカット。水に挿して発根させる
垂れ下がって邪魔になったつるをカットします。挿し芽で育てたい場合は春~秋の暖か時期におこないます。
その際、つるに気根があると発根しやすいです。
カット後のつるは水に挿して発根するのを待ちましょう。
発根したら水はけのよい清潔な土に植えつける
水挿しにして新しい根が2センチほど伸びたら土に移行します。
水はけの良い清潔な土を用意しましょう。養分を含まない土を選びます。
バーミキュライトや赤玉土(小粒)、鹿沼土(小粒)がおすすめです。
土に根が張るまでは乾燥し過ぎないよう注意
土に根が張るまでは少し時間がかかります。
土が乾き過ぎると根がうまく張らないため、しばらくは土が乾燥し過ぎないように気を付けてください。
心配な場合はビニール袋に入れて置くのも良いでしょう。ただし、袋の口は開けておきます。
新しい葉が展開し始めたら発根のサイン。通常の管理へ移行
新しい葉が開き始めたら根が土に活着したサインです。
養分を含む観葉植物用の土に植え替えましょう。明るく風通しの良い場所で育てます。
まとめ
垂れ下がるマドカズラをおしゃれに飾ることで、自然の美しさと緑の鮮やかさを部屋に取り入れることができます。
マドカズラのつるが垂れ下がるインテリアは、人の目を引き、心を癒し、空間を引き立てることでしょう。
ぜひ、自分ならではのおしゃれなマドカズラの飾り方を見つけて、素敵なインテリアを楽しんでくださいね。