葉に空いたたくさんの穴(窓)がエキゾチックな雰囲気を醸し出す存在感のあるインテリアグリーン・マドカズラ。
ポトスやモンステラなどと同じサトイモ科の観葉植物で、初心者でも育てやすい人気のグリーンですね。
そんなマドカズラですが、葉がしわしわになるトラブルにお困りではありませんか?
そこで今回は、マドカズラがしわしわになる原因と対処法をくわしくご紹介します。
マドカズラがしわしわになる理由とは?対処法も解説します
マドカズラがしわしわになる原因①直射日光によるダメージ(西日も×)
マドカズラは直射日光が当たると葉が焼け焦げて傷む「葉焼け」を起こしやすいです。
葉焼けを起こしたマドカズラは、葉の一部がしわしわになって茶色く焼け焦げたように変色します。また、葉焼けによって損なわれるのは見た目だけではありません。
葉焼けを起こした部分は光合成ができなくなります。そのため、葉焼けが進行することで株自体をも枯らしてしまうことになりかねないのです。
マドカズラが好むのはレースカーテン越しの光や半日陰などの柔らかな光です。
また、室内に置いていたマドカズラをいきなり屋外の日光に当てると、涼しい時期であっても葉焼けを起こす可能性が高いです。
移動する場合は数日かけて少しずつ日光に慣らすことで葉焼けを防ぐことができます。とはいえ、マドカズラの場合は直射日光を避けた方が無難でしょう。
夏場は葉焼けを起こしやすいため半日陰やレースカーテン越しに置くのがベスト
特に葉焼けを起こしやすいのが夏場の高温期になります。この時期は直射日光によるダメージを受けやすいため半日陰に移動するか、遮光ネットを利用しましょう。
▲マドカズラと同じくサトイモ科のポトスは直射日光が苦手…
マドカズラがしわしわになる原因②湿度不足(空気中の水分量)
マドカズラは中央アメリカが原産の熱帯植物です。そのため、空気中の水分量が高い状態を好みます。
マドカズラが好む湿度は70%以上の高湿状態です。また、生育適温は20度~25度になります。
ただ、人が快適に過ごす上で湿度70%以上を保つのはかなり困難ですね。ベタベタとして不快ですし、カビの繁殖も懸念されます。
ただ、空気中の水分量が足らず湿度40%以下のような乾燥状態が続くことで、マドカズラの葉は過度の乾燥によって傷み、しわしわになることがあります。
そこで必要となるのが「葉水(はみず)」ですね。
こまめな葉水で葉の乾燥を防ぐ
特に乾燥しやすいのが秋から冬にかけての室内です。この時期は乾燥によって葉がしわしわになりやすいため、1日に数回の葉水で空気中の水分を補ってあげます。
もちろん、加湿器を使用するのもよいですが、あくまでメインのお手入れは葉水にしてください。葉の表だけでなく、裏面や茎など株全体に水分を吹きかけます。
また、真夏の場合もエアコンの冷風が直接マドカズラに当たらないように気を付けましょう。
マドカズラがしわしわになる原因③過度の乾燥
ゴムの木やサンスベリアなどに比べ、サトイモ科のマドカズラやモンステラ、ポトスなどは比較的水を好む性質をもちます。
過度の乾燥に陥ると、葉が徐々にしおれてしわしわになることもあります。
特に、気温が20度~25度程度の暖かな時期は生育が旺盛なため、その分、根が水分を吸う速度も速いです。20度~25度程度の暖かい時期は土の表面が乾いてきた段階でたっぷりと水を与えます。
反対に、気温が15度を下回るようになってきたら、徐々に水やりの回数を減らして冬場に備えます。
水やり後はしっかりと水気を切ろう
過度の乾燥により葉を傷めることもあるマドカズラではありますが、多湿状態が長く続くことで根腐れを招くこともあります。
水やり後はしっかりと水を切り、受け皿に溜まった水はそのままにせずこまめに捨てましょう。根腐れや病害虫の発生を防ぐためですね。
水やり後はできるだけ風通しのよい場所に置き、強光を避けた半日陰での管理を続けます。
まとめ
今回は、マドカズラがしわしわになる理由とその対処法をご紹介しました。
マドカズラと同じくサトイモ科の観葉植物には、「ポトス」「スパティフィラム」「アンスリウム」「シンゴニウム」などがあります。
これらサトイモ科の観葉植物に共通しているのが、「直射日光で葉焼けを起こしやすい」「暖かく湿った空気を好む」ということです。
▲30度以上の高温と西日によって弱ったシンゴニウム…
マドカズラがしわしわになってしまった場合、「強すぎる日光に当たっていなかったか?(特に夏場の西日は要注意!)」「空気中の湿度は足りていたか?(特に冬場の室内は乾燥しやすい)」の2つを確認してみてください。
他にも「葉の表や裏、付け根などに小さな虫がついていないか」も確認しておきましょう。マドカズラにつきやすい害虫にはハダニやカイガラムシがあります。(下写真)
▲モンステラについたカイガラムシ
これらの害虫が付くと吸汁により葉を傷ませ、しまいには株自体を弱らせ枯らされてしまうこともあるからです。
マドカズラがしわしわになる主な原因とは?
- 直射日光による葉焼け…マドカズラは半日陰やレースカーテン越しの光を好む
- 湿度不足(空気中の水分量)…葉水で空気中の水分を補う
- 過度の乾燥…生育期は土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やり、15度以下の時期は表面が乾いて2、3日してから水やり
※葉がベタベタする場合はカイガラムシが付いている可能性がある。葉の表や裏、葉の付き根や株元などに小さな虫(カイガラムシはほとんど動きません)がついていないかチェックする。見つけたら早目に取り除く。