マドカズラの葉が黄色っぽく変色してお悩みの方。
原因によっては放置しているとそのまま弱って枯れてしまうこともあるんです。
特に新しい葉まで黄色くなるようなら要注意…!
今回は、マドカズラの葉が黄色くなるときの原因と対処法について解説します。
マドカズラの葉が黄色くなる原因は?
- 下葉のみ黄色くなる…新陳代謝であることが多い。特に問題なし
- 全体的に黄色くなる…さまざまな原因が考えられる。要注意
株元に近い古い葉っぱのみ黄色く変色するのは、新陳代謝によるものである可能性が高く、あまり気にする必要はありません。
ただし、新しい葉や株全体の葉が黄色っぽく変色するようなら、以下のような原因が考えられます。
害虫被害
葉がまばらに変色し、斑点模様のようになる場合は害虫被害の可能性があります。
害虫を放置していると、吸汁によってどんどん被害が拡がり、最悪の場合は枯らされるだけでなく、他の鉢植えまで被害を受ける恐れがあります。
光線不足
耐陰性があり、室内の少ない光でも育てられるマドカズラですが、あまりにも日光が少ないと徐々に葉が黄色っぽくなってきます。
日光不足によって光合成に必要な葉緑素が十分に生成されなくなると、緑色が薄れて黄色く見えるようになります。
日照時間が徐々に短くなる秋~冬にかけては、株元近くの下葉が黄色く変色しやすいです。
根詰まり、根腐れ
マドカズラを2年以上植え替えていない場合、根詰まりや土の劣化などによって根がダメージを受けている恐れがあります。
土は経年によって粒が崩れると団子状に固まるため、そのままだと根が蒸れて傷みやすいです。
結果、水分や養分をスムーズに取り込めず、葉の黄変として現れることがあります。
10度以下の寒さ
マドカズラは寒さに弱いため、低温にさらされると葉が黄色くなることがあります。
最低でも10度、できれば15度はキープするのが理想です。
特に、冬の夜間の窓際は冷え込むため、寒さによって葉が黄色っぽく変色することがあります。
空気の乾燥、水分不足
土や空気が乾燥し過ぎると葉が黄色っぽく変色してきます。
特に室内管理の場合、エアコンの風が直接マドカズラに当たると、過度の乾燥によって葉を傷めてしまいます。
マドカズラは土が乾いてからたっぷり水を与え、冷暖房の風が直接当たらない場所に置きます。
マドカズラの葉が黄色くなるときのチェックポイントと対処法
マドカズラの葉が黄色くなって調子が悪い場合、以下のポイントをひとつずつチェックした上で、必要に応じて対処します。
まずは、害虫が付いていないかチェック
上写真は害虫が付いたマドカズラです。
全体的に葉がまばらに変色し、緑が薄くなって黄色っぽく変色しています。
このような場合は害虫がついていないか一番に確認してください。
冬は寒さ、夏は直射日光に当たっていなかったか振り返る
冬なら寒さに当たっていなかったか、夏であれば直射日光に当たったり、土に水分を含んだ状態で高温に晒されていたかったかを振り返ってみましょう。
マドカズラの生育適温は20度~30度くらいです。
真夏の直射日光に当たると葉を傷めやすいため、夏に屋外に置く場合は日陰へ移動してください。
2年以上植え替えていないなら、春~秋のうちに土を更新する
マドカズラを2年以上植え替えていないなら、春~秋の暖かい時期に植え替えを済ませておきます。
より失敗が少ないのは春の植え替えです。
土は水はけの良い観葉植物用の土で構いませんが、室内管理なら虫の湧きにくい「室内向け観葉の土」がおすすめです。
根腐れが疑われる場合は腐った根を取り除く
水やり後、5日以上経っても土が湿りっぱなしで葉にハリが戻らない。
このような場合は根がダメージを受けている可能性が高いです。
まずは土が乾くまで水やりを控え、その後、暖かい場所で処置します。
黒く腐った根を取り除き、水はけの良い清潔な土に植えつけて発根を待ちましょう。
室内なら南~東向きの窓際に置いて育てるのが基本
マドカズラを室内で育てるなら、明るく風通しの良い南~東向きの窓際に置くのが理想です。
日光はもちろんですが、風通しが悪いと根腐れやカビ、害虫被害などのリスクが高まります。
マドカズラの葉が黄色くなる原因は?チェックポイントと対処法【まとめ】
- マドカズラの葉が黄色くなるときによくある原因には、「害虫被害」「光線不足」「根詰まり、根腐れ」「寒さ(10度以下)」「空気の乾燥、水切れ」などがある
- 葉がまばらに黄色くなるなら害虫が付いていないかしっかりチェック。葉がベタベタしたり、白い綿状のもの、黒や茶色の粒々が付着しているなら害虫の可能性大。早目に駆除する。ベニカネクストスプレーがおすすめ
- 土が5日以上湿っている場合は根がダメージを受けている可能性が高い。この場合、まずは水やりを控え、土が乾くまで放置。暖かい時期に植え替え、傷んだ根を取り除く
- 極端な暑さや寒さは避ける。冬は夜になったら窓からできるだけ離し、夏は直射日光に当てない
- 室内なら明るく風通しの良い南~東向きの窓際に置くのが基本。窓から離れた壁際や部屋の隅に置いていると、光線不足や蒸れによって株が弱りやすい