ふっくらとした芋と丸みのあるハート型の葉が可愛いクワズイモ。
鮮やかな緑色の葉が特徴のクワズイモですが、葉に付着した白い粉のようなものが気になっていませんか?
クワズイモの葉に付着した白い粉を「ただの汚れ」と放置していると、思わぬトラブルを引き起こすこともあります。
なぜなら、葉に付いた白い粉の正体は「コナカイガラムシ」という害虫の可能性があるからです。
クワズイモに白い粉が付いていたらコナカイガラムシの可能性あり
まずは、白い粉に見えるコナカイガラムシの実際の画像からみていきましょう。
白い粉のように見えるコナカイガラムシがこちら
葉の表面に白い粉のようなものが付着していますね。
よく見ると楕円形をしています。これが、コナカイガラムシです。
白いパウダー状の物質に包まれた害虫
どこにいるか分かりますか?
コナカイガラムシは観葉植物や果樹などの害虫として知られます。
体表が白い粉状の蠟質分泌物で覆われており、一見、葉に付着した汚れのように見えます。
コナカイガラムシを放置していると枯らされてしまうことも
白い粉のように見えるものがコナカイガラムシの場合、そのまま放置していると吸汁によって葉が少しずつ変色していきます。
吸汁被害を受けた部分は、葉の色がまばらになったり、緑色が抜けて色が薄くなったりします。
吸汁被害を受けた部分は光合成できなくなる
どこにいるでしょうか?
吸汁被害により変色した部分は光合成がおこなえなくなるため、被害が拡大するにつれて植物自体をも弱らせる原因になりえるのです。
最悪、他の観葉植物にまで被害が拡大する恐れもあります。
白い粉の正体がコナカイガラムシの場合は早目に取り除く
クワズイモの葉や茎に白い粉のようなものがある場合は早めに取り除きましょう。
単なる汚れの場合は別ですが白い粉の正体がコナカイガラムシの場合、
霧吹きで水分を吹きかけたくらいでは取り除けないことが多いです。
コナカイガラムシは葉や茎に張り付くようにして寄生している
コナカイガラムシは口針を植物に差し込み、葉や茎に張り付くようにして寄生します。
そのため、足が退化しあまり動かないことも多いです(動いても遅い)。
取り除く場合は綿棒や使い古しの歯ブラシなどで確実にこそげ落します。
数が少ないならピンセットで物理的に取り除きましょう。
取っても取っても再発する場合は殺虫剤の使用も検討
「取っても取っても白い粉が再発する…」「数が多すぎて取り切れない…」
このような場合は、カイガラムシ専用の殺虫剤を使用することも検討しましょう。
カイガラムシエアゾールの使い方
- マスク、眼鏡等を着用し、作業は屋外でおこなう
- 植物から30cmほど離して全体にまんべんなく噴射
- 効果は噴射から約1か月持続する
クワズイモに白い粉が湧く原因は?放置すべきでない理由【まとめ】
ということで、今回はクワズイモに白い粉のようなものがわいていたら、コナカイガラムシである可能性があるので注意…というお話をお届けしました。
ちなみに、クワズイモの葉に蜘蛛の巣のようなものが付着している場合は「ハダニ」と呼ばれる害虫の可能性が高いです。
これらの害虫による被害を最小限に抑えるためには、何といっても早期発見が大切です。
日頃からよく観察し、葉の表面に溜まった埃や汚れを拭き取ってあげましょう。害虫予防には葉水も効果的ですよ。
※ちなみに、葉がベタベタとする場合はカイガラムシが付着している可能性が高いです。カイガラムシは茶色い粒々の見た目の害虫です。