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クワズイモの冬越し方法!寒さ対策、冬の水やり頻度を解説します

窓際に置いたクワズイモ クワズイモ

ぷっくりとした根茎が魅力的な観葉植物「クワズイモ(食わず芋)」。その名のとおり、毒を持つため食べられない芋です。

名前もユニークで見た目も可愛いクワズイモは、沖縄や台湾などでは庭先に自生していることも多い熱帯性の植物になります。

そのため、日本の冬はとっても苦手なのですね。暖かい時期と同じように管理しているとうっかり弱らせてしまうことも。

そこで今回は、クワズイモの冬場に置ける育て方のポイントを3つに分けて解説していきます。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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クワズイモの冬越し方法!寒さ対策、冬の水やり頻度を解説します

まずは下写真をご覧ください。

沖縄に自生するクワズイモ(宮古島)▲沖縄・宮古島に自生するクワズイモ

クワズイモは一年を通して暖かく湿った風通しのよい場所を好みます。生育適温は20度以上です。

そんなクワズイモにとって冬の寒さはかなりのストレス。美しい姿を保ちつつ冬を乗りこえるためには今回ご紹介する3つのポイントを抑えておく必要があります。

クワズイモ 冬の育て方のポイント①15度以下なら土が乾いて3~4日待つ!

クワズイモの水やり中

クワズイモは20度以下になると徐々に成長が鈍り、15度以下になると休眠に入ります。

生育が緩慢になるのと同時に弱まるのが「根が水を吸い上げる力」です。

気温が低くなっているのにも関わらず、暖かい時期と同じ感覚で水やりを続けた場合、鉢の中が常に湿っている状態になります。

その結果、根が呼吸できずに腐って傷む「根腐れ(ねぐされ)」を引き起こします。

15度以下になったら「土が乾いてさらに3日ほどしてから水を与える」という方法に変え、水のやり過ぎによる失敗を防ぎましょう。

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水やりチェッカーを使うのもおすすめ

みなさんは「土が乾いたか乾いていないか」の具体的な確認方法をご存じですか?具体的なチェック方法としては、

  • 鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを把握しておくのがおすすめ!)
  • 土に指を2、3cmほど差して水気を感じない
  • 鉢底から見える土がしっかりと乾いている

等があります。

しかし、どれも感覚頼りで確実性が低いです。そんなときに重宝するのが水やりチェッカーです。(下写真)

サスティー

水やりチェッカーを使うことで、水やりの失敗を防ぐことはもちろん、これまでよりも管理をグッと楽にすることができますよ。

「これだけはからしたくない!」という大切なひと鉢に使うのもおすすめです。

春から秋(20度以上) チェッカーが「白」になったタイミングでたっぷりと水やり
冬(15度以下) チェッカーが「青」になってさらに3日ほどしてから土全体が湿る程度に水を与える

クワズイモ 冬の育て方のポイント②夜になったら窓から離す!

かわいいクワズイモ

とはいえ、「室内に置いているし寒さは問題ない!」と思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、冬場の室内で気を付けたいのが窓際です。もちろん、クワズイモは日光を好むため、窓際に置くのはおすすめです。

ただ、冬場の窓際は昼間は暖かくても、朝晩に急激に冷え込みます。特に、戸建て住宅の場合はそれが顕著な傾向です。

夜になったら窓からできるだけ離し、お部屋の中心近くに移動することで、冷え込みによるダメージを防ぐことができますよ。

朝になって気温が上がってきたら元の場所へ戻します。少々面倒ではありますが、このちょっとしたひと手間がクワズイモを冬の寒さから守ります。

植物育成ライトで日照不足を補うのもよい

冬場はどうしても日照時間が減りますね。特に、南向き以外の場所でクワズイモを管理している場合はそれが顕著でしょう。

そんなときは、植物育成ライトを使ってみるのもおすすめです。

下写真の「そだつライト」は、太陽光に近いRa90の光を放つ植物育成用LEDライトです。高さ30cmまでの鉢植えに対応できます。コンセント式なので使いやすいですよ。

植物育成ライト▲冬場の日照不足を補ってくれる植物育成ライト

形もすっきりしていてコンパクト&シンプル。ライトの色もブルーやレッドなどではなく白いので怪しい雰囲気になりません。

クワズイモ 冬の育て方のポイント③風通しを確保し根腐れ、害虫を予防!

ダイソーで買ったクワズイモ

寒さが苦手なクワズイモ。冬場は室内管理が中心となります。

「暖房を効かせた暖かい室内でもう何の心配もいらない…」と思われる方も多いでしょう。

しかし、窓を閉め切る冬の室内で気を付けたいのが風通しの悪さによる蒸れ、根腐れ、病害虫の発生です。

扇風機やサーキュレーターを活用しよう

冬場は暖かい時期に比べると、どうしても日照量が不足します。さらに、窓を閉め切ることで風通しも悪くなりがちですね。

暖かく薄暗い風通しのよくない場所を好むのが害虫やカビ、キノコなどです。

窓を閉め切ることで、どうしても湿気や冷気、暖気が一か所に停滞します。特に水やり後は湿気が鉢内に停滞しがちです。

一週間以上、土の表面が濡れている場合は要注意。根腐れを起こすリスクが高くなります。

冬場の根腐れや病害虫を防ぐために必要となるのが空気の流れを作ることです。

とはいえ、寒さの厳しい冬に何度も窓を開け閉めするのは現実的ではありませんね。そんな時に活躍するのがサーキュレーターです。

観葉植物と並べて置いたサーキュレーター

サーキュレーターを使うことで、一か所にとどまりがちな冷気や湿気を効率的にかき混ぜ、室内に空気の流れを作り出すことが出来ます。

また、置き場所を工夫することで電気代の節約も期待できます。

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クワズイモの冬越し方法!寒さ対策、冬の水やり頻度を解説します【まとめ】

今回はクワズイモの冬場に置ける育て方のポイント3つをご紹介しました。

お手入れの基本となるのが「置き場所」と「水やり」です。クワズイモは5度程度までは耐えられるといわれます。

しかし、それは枯れないための最低温度ともいえます。綺麗な姿を保つためには最低でも10度は欲しいところ。

また、株が小さい場合は寒さにそこまで強くない場合が多いです。特に、秋に植え替えたばかりだったり、迎え入れて間もない場合は要注意。

環境に慣れるまではできるだけ前の環境に近い場所を用意し、徐々に今の環境に慣らしていくことが大切です。

また、水やり後はしっかりと水気を切るのがポイント。根が吸いきれずに残った水分が朝晩のうちに冷やされ根を傷めてしまう恐れがあるからです。

冬は「成長させる、元気にする」よりも、「現状維持」に焦点を当てたお手入れが基本になります。

クワズイモ 冬の育て方のポイント3つ

  1. 15度以下なら土が乾いて3~4日待つ!
  2. 夜になったら窓から離して冷え込みを防ぐ!
  3. 風通しを確保し根腐れや病害虫を防ぐ!

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クワズイモ
この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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