カラフルな葉が元気をくれそうな観葉植物「クロトン」。赤や黄色、オレンジなど色鮮やかな葉とユニークな葉形が人気の熱帯性植物です。
そんなクロトンは冬の寒さが苦手ですが、夏の暑さには強いという特徴を持ちます…が、なぜか夏に葉が落ちる…という症状にお困りではありませんか?
今回は、クロトンの葉が夏に落ちる時に考えられるいくつかの原因をご紹介します。
クロトンの葉が夏に落ちるのはなぜ?
夏にクロトンの葉が落ちる原因①過度の乾燥によるダメージ
春から秋にかけての暖かい時期は、クロトンにとって生長が旺盛になる生育期です。
この時期は根が水分を吸い上げる速度も速いため、土が乾いたタイミングでの水やりが必要となります。
土がカラカラに乾いた状態があまりにも長く続くと、過度の乾燥により夏でも葉を落とすことがあるのです。
水やりチェッカーで水のやり忘れ、やり過ぎを防ぐ!
夏のクロトンは生育旺盛なため、土が乾いたタイミングでの水やりが必要となります。
とはいえ、土の状態をいちいち確認するのはなかなか面倒な上、水のやり過ぎによる根腐れも心配です。
そんな時にあると便利なのが「水やりチェッカー」。
スティック状のチェッカーを土に差しておくだけで、土の乾き具合を測定。最適な水やりのタイミングを色で知ることができます。
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夏にクロトンの葉が落ちる原因②直射日光による葉焼け
クロトンは日光が大好きな植物です。沖縄では生垣として植えられている姿を目にすることも多いのですね。
しかし、冬の気温が15度以下となる地域ではクロトンを屋外で冬越しさせることはほぼ不可能です。つまり、冬のクロトンは室内管理が中心となります。
室内に置いていたクロトンは強い日光に慣れていないため、春になって急に明るい場所へ移動すると、葉が強い日光に対応しきれず葉焼けを起こすことがあります。
葉焼けすると葉が茶色く変色し、そのまま枯れ落ちてしまうこともあるのです。
屋外の場合は直射日光を避けた半日陰に置く
夏場、クロトンを屋外に置く場合は念のため半日陰に移動しておくと安心です。特に、高温となる夏は葉焼けを起こすリスクも高まっています。
室内でも強烈な西日で葉が変色するようなら、レースカーテンで明るさを調節してみてね。
夏にクロトンの葉が落ちる原因③鉢内の蒸れによる根腐れ
土が乾ききらないうちに次から次へと水を与えていた場合、鉢内の蒸れによって根が傷んでいることも考えられます。いわゆる「根腐れ」です。
また、2年以上植え替えていなかったり、鉢底から根がはみ出ている場合は「土の劣化」や「根詰まり」も疑われます。
土の劣化や根詰まりを放置していると、鉢内の水はけが悪くなることで根が傷むことがあるのです。
根が傷むと水分が取り込めなくなり、そのまま葉を落として枯れてしまうことも考えられます。
2年以上植え替えていない場合は、春から秋の暖かい時期に水はけの良い土へ植え替えましょう。根詰まりしているなら、ひとまわり大きめの鉢を使用します。
あわせて読みたい「クロトンの植え替え方法を画像付きで分かりやすく解説します」
水やり後、熱くなった床面に直接鉢を置くと水温の上昇により根が傷むことも
水やり後、熱くなった床面に直接鉢を置くのは避けましょう。水温の上昇により鉢内の根が煮え、根腐れを起こす恐れがあるからです。
屋外に置く場合は鉢スタンドを使い、床から浮かせて通気性を確保しよう。キャスター付きだと移動も楽ちん。
夏にクロトンの葉が落ちる原因④病害虫による被害
夏にクロトンの葉が落ちる場合、病害虫による被害も考えられる原因のひとつです。まずは、葉をよく観察してみましょう。
クロトンの葉に白い粉のようなものが付着していたり、ベタベタとしていたり、蜘蛛の巣のようなものが付いている場合は害虫が付いている可能性があります。
葉に白い粉が付着している場合はコナカイガラムシの可能性
害虫を放置していると吸汁によって葉が変色してきます。さらに放置しているとそのまま枯らされてしまうこともあるため注意です。
被害を最小限に抑えるためにも害虫は見つけ次第、確実に駆除する必要がある!
夏にクロトンの葉が落ちる原因⑤新陳代謝によるもの
クロトンの葉が夏に落ちる場合でも、株元近くの古い葉が数枚程度のみ落ちるという場合は新陳代謝によるものかもしれません。
注意が必要なのは、穂先の新しい葉や新芽などが落ちる場合です。
新しい葉が落ちる場合はあらゆる原因を探ることが大切
クロトンの葉が夏に落ちる場合で、その葉が新しい葉である場合はあらゆる原因を疑いましょう。置き場所、水やり方法、根詰まり、病害虫などです。
また、夏、窓を閉め切った室内に置いていると起こしやすいのが、風通しの悪さによるトラブルです。
人と同じように植物も生きています。エアコンの効いていない夏の室内に置きっぱなしにしていると、株自体が弱る原因になりえます。
温度 | 湿度 | |
クロトンが好む環境の目安 | 20度~30度くらい | 70%~ |
人が快適と感じる環境の目安 | 18度~27度くらい | 40%~60% |
1日に1回は新鮮な空気を取り込み、できるだけ風通しのよい環境がクロトンを長持ちさせるコツ!
まとめ
ということで、今回はクロトンの葉が夏に落ちる時の主な原因をご紹介しました。
「暑さが得意なクロトンは、夏はどこに置いても安心!」というわけではありません。また、「水はやればやるほど育つ!」というのも×です。
基本的には人と同じように、クロトンも暖かく風通しのよい明るい場所を心地よい…と感じるようですよ。
特に30度以上の真夏は「葉焼け」「水やり後の蒸れ」等に気を付けてみてください。真夏の水やりはできるだけ涼しい時間帯(夕方)におこなうのがおすすめです。
もちろん、水やり後はしっかりと水気を切り、受け皿に溜まった水はこまめに捨ててね!