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熊童子の植え替え時期は春or秋!もふもふの熊の手を植え替えよう

鉢から取り出した熊の手 その他の観葉植物

ふわふわもふもふの葉が可愛らしい「熊の手」こと熊童子(くまどうじ)。

熊童子は葉に沢山の水分を蓄えているため乾燥に強いという特徴を持ちます。蒸れを嫌う熊童子に適しているのは水はけのよい土です。

熊童子を2年以上植え替えていないと、鉢の中が根っこでいっぱいになったり土の粒が崩れたりして、鉢内の水はけが悪くなってくる。根詰まりや土の劣化を放置していると、根腐れのリスクが高まって株を弱らせてしまうんだ…。

そこで必要となるのが「植え替え」作業です。今回は、熊童子の植え替え方法を写真付きでくわしくご紹介します。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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熊童子の植え替えに適しているのは春または秋

植え替え前の熊の手

植え替え前は水やりを控え、土を乾かし気味にしておくと作業しやすい。

適期は春or秋、おすすめは春

熊童子の植え替えに適しているのは、生育がさかんな春または秋です。

逆に、植え替えを避けたいのが梅雨直前や真夏、真冬。極端な暑さや蒸れは、熊童子の株にとって大きな負担となります。

植え替えは植物とって少なからずストレスです。

できるだけ回復力の高い春・秋に植え替えることで、株への負担を最小限に抑えられます。

なぜ、2年に1回程度の植え替えが必要なの?

熊童子の2年後

鉢底から根がはみ出ていたり、前回の植え替えから2年以上経過している場合は、植え替えが必要です。

植え替えることで、鉢内の根詰まりを解消して水はけのよい状態を保つことができます。

また、土は経年とともに劣化します。粒が崩れて団子状に固まった土では、根腐れのリスクも高まります。

土の養分を補給するためにも、熊童子には2年に1回程度の植え替えが必要といえるでしょう。

 

熊童子の植え替え手順!もふもふの熊の手を植え替えよう

もふもふの熊の手(多肉植物)

「ひとまわり大きめの鉢を用意して水はけの良い土に植え替える」

基本はこれだけです。ただ、初心者の方の場合「ひとまわりってどれくらいの大きさの鉢?」「水はけの良い土ってなに?」などの疑問が湧いてくるでしょう。

今回は、できるだけくわしく熊童子の植え替え手順をご紹介します。

手順①鉢を用意

植え替え前の熊の手

植え替え先の鉢を用意します。株を充実させて大きく育てたい場合、これまでよりもひとまわり大きめの鉢を準備してください。

これまでの鉢より直径プラス3cmくらいのものを選ぶ

植え替え前の熊の手

ひとまわりは、今の鉢よりも直径プラス3cmほどのものをいいます。大きすぎる鉢は根腐れを起こしやすいため避けた方が無難です。

「これ以上鉢を大きくしたくない」という場合は、根鉢を2/3ほど切り詰め、地上部も2/3ほどにカットします。

ただし、この場合は株に大きな負担を与えることとなるため、できるだけ生長がさかんな春先(4月~5月頃)に実施するのがおすすめです。

手順②鉢に土を半分くらい入れておく

鉢に入れた用土

あらかじめ、用意した鉢に土を入れておきましょう。

鉢の半分程度の深さまで土を入れ、あとで土の量を調節しつつ植え付ける位置を決めます。

熊童子が好む土は?

熊童子は水はけと通気性に優れる土を好みます。市販の「さぼてん・多肉植物用の土」がおすすめです。

多肉の土

自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)・鹿沼土(細粒)・ピートモス(腐葉土でもよい)・パーライト(バーミキュライトでもよい)を3:2:4:1程度で混ぜ込みます。

さらに元肥(もとごえ・土台となる肥料のことをいう)として、マグァンプk等を混ぜておきます。マグァンプkは効果が約一年持続するため、その後の管理も楽になりますよ。

マグアンプk

手順③鉢から株を取り出す

鉢から取り出した熊の手

鉢から熊童子を取り出します。鉢がパンパンでなかなか取り出せない場合、鉢の側面をこぶしで叩き、振動を与えると取り出しやすくなります。

それでも抜けない場合は、鉢底から棒を差し込み押し上げるようにするのもよいでしょう。

根鉢は崩した方がいい?

鉢から取り出した熊の手

株を取り出して出てくるのが根っこと土の塊である「根鉢(ねばち)」です。

植え替えの際、根鉢を崩すか崩さないか迷いますよね。好みもありますが、個人的には古い土を落す程度に優しく崩します。

鉢底石が根に絡んでいる場合は、できるだけ根を引っ張らないようにして棒でつつきながらほぐすと取れやすいです。

ただし、株が弱っていたり適期ではない時期の作業の場合、できるだけ根鉢を崩さないようにして植え替えを済ませるのが無難でしょう。

手順④約3~4日後、水やりする

植え替え後の熊の手

植え替え後は水を与えたくなりますよね。しかし、熊童子の場合は植え替え後の水やりは控えてください。

植え替えから3~4日ほど経ったら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。

植え替え後、数日おいてから水やりする理由は?

多肉植物である熊童子は、葉や茎、根っこに沢山の水分を蓄えています。

植え替え作業をすることで、少なからず根はダメージを受けているはずです。傷口が湿っている状態で水を与えると、そこから腐ってしまう恐れがあります。

根の腐敗を防ぐためにも、熊童子は植え替え後、3~4日経ってから水を与えるのが安心です。肥料を与える場合は植え替え後、1か月ほど経ってからにします。

 

まとめ

挿し木で増やした熊童子

ということで、今回は「熊の手」こと熊童子の植え替え方法をご紹介しました。

植え替えを成功させるコツは「適期におこなうこと」。これに尽きます。夏場や冬場、梅雨時期の植え替えは株に大きな負担を与えます。

無理に植え替えるとそのまま弱ってしまうこともあるので気を付けてください。また、葉が茂り過ぎた場合はカットした茎を使い、簡単に増やすこともできますよ。

熊童子の挿し芽

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熊童子の植え替え【手順】

  1. 適期は春または秋
  2. 鉢を用意
  3. 鉢に土を半分ほど入れておく
  4. 鉢から株を取り出す
  5. 植え付ける
  6. 3日~4日後、水やり

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この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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